「1-3-3」読書法・具体的な手順

事前に用意するもの

「1-3-3」読書法で使用する道具はすべてご家庭にあるもので簡単に準備できます。
1:本!
2:無地A5のルーズリーフ(&バインダー)!
3:ボールペン!
仮に「いま何時だと思ってんだよ、もう百均閉まってるだろ! ご家庭にルーズリーフなんてねえよ! ボールペンだって切らしてるわ!」という方は、極論、無地の紙ならなんでもよいです。ルーズリーフ推奨なのは、あとあと並び変えられるというメリットのためなので、別に順番変えないという方はノート、チラシ、スケッチブック、なんでも可。
ただし、紙の大きさはそろえて、無地のものを選びましょう。無地を埋めていくと、発想の自由度と達成感が違います。途中でマインドマップっぽくしたくなっても対応できますしね。自由に書けます。
ボールペンは紙にひっかからず書きやすく、かつ、間違ったとき消さなくてよいからです。読書時はできるだけ本に集中していたいので、「あ、間違えた、消さなきゃ」といって消しゴムを手に取り、動かすのは面倒です。メモは自分にさえ分かればいいので、きれいである必要はありません。適当に二本線で消す、ぐちゃぐちゃとかき消す、どうしても気になるなら紙ごと捨てる。これくらいのゆるさのほうが継続します。
ボールペンがなかったら、細字のマジックでもシャーペンでも、なんでもよいです。
以上がそろえば、「1-3-3」読書法はできます。

やってみよう!

では、具体的にやってみますね。本物の書籍だと、著作権的にどこまでメモっていいのかわからないので、前回の「「1-3-3」読書法(読書メモ?)」の記事を本に見立ててやってみます。

ステップ1:タイトル&日付記入

無地の紙を広げ、上のほうにタイトルと日付を記入します。
こんな感じ。(わたしは面倒なので、タイトル書いて百均で買った日付スタンプを押すだけです)日付はあとあと重要になります。あったほうが楽です。

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ステップ2:目的を一文で

タイトルの下に、この本を読む目的を、一文で書きます。20~40文字以内くらいですかね。自分にだけわかればいいです。

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ステップ3:ポイントを3つ拾う

目的を意識しつつ、目次をペラ見します。ここで答えになりそうな章名があったら、もうそれを3つピックアップして目的の下に書きます。子情報を3つ採取して書き込むので、行と行の間は空けておいたほうがいいです。
目次でピンとこない場合は、読みながら目的に当てはまりそうな箇所を拾いましょう。その場合、3つ以上になるかもですが、上位3つを残して、最後に二本線で消せばいいだけです。
ただし、絶対に「最後は3つになる・3つしか選べない」を意識してください。数字の「3」を意識しないと、写経になってしまう可能性があります。特に、名著だと「ここもいい」「こっちもいい」「これは逃したらイカン!」というポイントが複数あがってきますが、あえて「3」にしてください。今回の「目的」と照合すると「ポイントは3つ」なのです。名著で、重要な、心にガーンとくるポイントが複数あって、どーっしても全部選べないなら、複数回目的を立てて、違う3ポイントを拾ってみても面白いと思います。名著ならその価値はあります。
(ちなみに、下記の例だと目次からポイントを拾ってますが、目的に照合したときに納得できる文章を拾ってくださいね)
目次以外の帯やキャッチコピーからポイントを拾うのもありです。


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ステップ4:ポイントに紐づく3つの子情報を拾って記入する

はい、事前準備は以上で完了したので、あとはその本を読み、3つあげたポイントに紐づく子情報を1ポイントに3つずつ、書き込んでいくだけです。
読んでるうちに「ポイントが変わった」「子情報が3つ以上ある」等、変更が発生する場合もあります。大丈夫です、「ポイントが変わった」ら、二本線対応です。子情報が3つ以上? いいじゃないですか、メインの3つに絞り込み、余った情報は欄外に「適当に(忘れない程度に)」丸かなんかで囲って書いておきましょう。でも、「3」は常に意識してください。さもないと写経になる可能性が(以下略)。
ちなみに、この例のレイアウトは順番に書いた場合こうなったというだけです。「1目的-3ポイント-3子情報」という内容の記載スタイルは特に決まってません。マインドマップのほうがしっくりくるわ、という方はこんな感じになりますかね?

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ステップ5:ペラ見&「本の地図」化

さて、ここまでの手順でお分かりの通り、この読書法は速読法ではありません。いかに身につけるか、に重点を置いていて、「速さ」は検討していません。速さを求めるなら、違う読み方になると思います。
だから、記憶を定着させるために書いたメモをペラ見します。一冊の本を何度も全部読み返すのは大変ですが、A5ペラ1枚の数行を寝る前に見返すくらいなら苦ではないです。数冊分のメモが読めます。書いて数日間は必ず見てください。数日たったら、次のメモへ移動し、忘れないように一か月後にまたチラ見します。(ここで日付が参考情報になります)
メモがたまってきたら、ジャンルごとに並べ替えて見たり、重要だと思った順に並べ替えて見たり、最近忘れてたなー順に並べて見たり、いろいろ触ってください。連想しやすくなります。
わたしは自分の読んだ本で「本の地図」を作っているので、そこへ読んだ本のタイトルを記載して、そのジャンルの中でその本がどんな分布か(※あくまで自分の中の分布づけです)考えて、連想のとっかかりにします。

最後に

情報を記入するレイアウトは本当に自由なので、「ツリー状にしてみた」「花丸をつけつつ、やってみた」「ぐちゃぐちゃ書いて、ポイントは最後に丸で3つ囲っただけ」「絞ったところは二本線・結果的に3-3になる」…なんでもありです。
複数冊を読んで、「あ! これ、ここと関連してる!」と発見したら、メモに矢印でもカギカッコでも、ぐちゃぐちゃ箇条書きでも、ぜひ関連性を書き込んでください。素晴らしい成果です。
ただ、絶対に一度は手書きしてください。入力すれば速いし、きれいだし、いらないところは簡単に削除できるし、挿入も並び替えもできます。つけたしや検索、印字も楽に可能。でも、手を動かしたほうが(わたしは)記憶に残ります。はい、この読書法は「いかにして知識を身につけるか」が重点なので、「便利ー」や「速さー」は度外視しているのです。
と、こんな感じで、最近、読書してます。お役に立てば幸いです。

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