認知症とがんの最新治療法紹介 #267
このnoteでは認知症に関連した情報発信と全国の市町村での取り組みなどを紹介しています。
「認知症」と「がん」
この2つの疾患は、遠いようで近いのかもしれないですね。どちらも出来れば罹りたくない、家族がなったら大変だのイメージは似たものはあります。ただ治療薬の豊富さや本質的な原因の部分ではまだ違いは多そうです。
さて今回、認知症とがんに関する最新の治療法などを紹介する「徳島大学病院フォーラム2023春」が徳島市の徳島大蔵本キャンパスで開催されました。4年ぶりに対面形式で行われ、集まった市民ら440人が耳を傾けました。
第1部では脳神経内科などの3人が、認知症の鑑別や治療方法について解説しました。脳神経外科の森垣龍馬医師は、有酸素運動が認知機能の改善に有効であることや、光刺激や超音波療法など新しい治療法の開発が進んでいることを紹介し、「認知症の未来は明るい」と語りました。
第2部では食道・乳腺甲状腺外科などの4人が、食道がんや大腸がん、子宮頸(けい)がん、乳がんの治療について話しました。中でも周産母子センターの峯田あゆか特任助教は、子宮頸がんの罹患数も死亡数も日本では増加傾向にあると指摘し、4月からはより予防効果が高いとされる9価HPVワクチンが定期接種になることを説明しました。
大学病院としては「がん」は必須で診察・治療すべき疾患であるものの、「認知症」は全国の大学病院でも対応に違いがみられます。
徳島大学病院での取り組みがさらに広がることを期待したいと思います。
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