馬鹿でも水やりタイミングが分かる!?レモンマートル
サボテンすら枯らすとは笑い話に聞くが、御多分に漏れず私も何度も植物を枯らす苦い経験をしている。
世話のし過ぎで枯らす。水のあげ過ぎで根腐れさせる。その植物に適さない環境で育ててしまって弱らせる、といった事が多い。
日照不足もあるかもしれないが、そもそも四六時中日当たりのいい場所なんて都心付近のボロマンションにそうある訳もない。
しかも日本は多湿な上強風・ゲリラ豪雨もしょっちゅう襲ってくるので植物を外にずっと置いておくことが結構厳しい。
庭やベランダに鉢植えを置いておいたら強風で鉢植えごと消えたなんて事もざらである。
さらに言えば、植物は種類によってこの人間による移動にさえ弱い種もある。
何も理由なく枯れた植物を調べたらそう記されており、もう一体全体私はどうしたら良かったのか!と頭を抱えてしまった位だ。
室内に置いておくにしても、温室などあるわけもないし、紫外線ライト導入は人体への影響も気になるし家財が痛む恐れもある。
正直本当に向いてないと思うし、果てていく植物を見ていると気の毒でしょうがないのだが、他者様の素敵なナチュラルインテリアを見てしまうとやはりどうしても造花などではなくちゃん生きた植物を育てたい欲が湧いてしまうのだ…!
私は自分でも育てられる植物は無いかと躍起になって検索した!
だが良く検索して出てくる育てやすい植物は一年草だったり言うほど育てやすくなかったりという事が殆どだ。
出来れば食べられて育てやすくて虫が付きにくくて長生きしてくれるやつが良い。
そんな私のワガママに叶う幻の植物を探して早数年。
私はついに花屋で運命の出会いを果たした。
その名はレモンマートル。
オーストラリア産で乾燥にとても強い木だ。
葉っぱや枝が傷つくと濃厚過ぎるレモンの香りを放ち、木なのにハーブという不思議なポテンシャル持ちで葉っぱはなんとお茶にも出来る。
当然柑橘類は虫が嫌がるので殆どの害虫が寄り付かない。
もうこれだけでも大変魅力的な肩書だったので迷わず購入を決意。
しかしレモンマートルの面白さはこれだけではなかった!
まずどんな馬鹿でも水やりタイミングを失敗しない。
レモンマートルは前述の通りめちゃくちゃ乾燥に強い。
なので水やりは環境によるが週イチ程度で良い。
その上水切れを起こすと葉っぱがぺったんこになるので水をやるタイミングを見た目で察せられるのだ!
ついうっかり水やりを忘れてしまう人や、旅行に行く時などにも安心なのだ。
水不足を体現してくれ植物よ!とは思っていたが、まさか本当に体現して見せる植物があるとは恐れ入った。
虫害に関しても夏場にカイガラムシという白いポワポワしたやつ位しか付かないので、週イチ位にブラシで取っとけば良いので管理がとても楽。
枝が華奢なので良くボッキリ折れてしまうのだが、またその先からにょきにょき生えてくる程生育旺盛なので全く問題ない。ゆえに剪定も失敗が少ない!
木だから巨大化しないのか!?という心配に関してだが、庭に植えると普通に巨大化し、室内やベランダで育てるなら鉢を小さめにして年イチで根切りすれば小さく育つらしい。ちなみに木なので人間による移動にも強い!
夏頃にはクリーム色の可憐な花も咲かせる。
ちなみに肥料も要らない。香りが落ちるので使わない方が良いらしい。
ただし寒さが弱点なので冬場は温度管理に要注意だ。
と言っても極寒の地でない限り、温暖化が進む日本の室内で窓辺の観葉植物として育てるのであれば特に何も問題ないと言える。
風通しは良くしたほうが良いが、窓が開けられないのであれば何なら扇風機でいい。
人間に対してあまりにも都合が良過ぎないか…?と心配になるレモンマートルだが、日本での認知度はまだまだ低めらしいので、今後観葉植物界の優秀なエースになって欲しいなどとこっそりと思っている。