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存在感が際立つ時〜宮古島の自販機編〜

いつも当たり前にそこにある便利なモノ。私達の生活は便利なモノで囲まれている。

暗くなれば、電気を着ける。遠くの誰かと話したければ、スマホで繋がる。外出先で喉が渇いたら、どっかに自販機があるだろう。

でも、無かったら?行けども行けども無かったら?

その内喉がカラカラで、このまま脱水症状になるんじゃないかと恐怖まで感じるだろう。進む先に自販機はなく、水を準備してこなかった浅はかな自分を恨むだろう。そして、出発前まで有り難みさえ感じていなかった自販機を渇望する。血眼で探すのだ。

初めて付き合った冴えない彼氏が、別れた後急にカッコよくなって、気づけば人気俳優になっていたように。(そんな事ある!?)『なんで、彼(自販機)の価値に気づかなかったのだろう』『もう一度付き合いたい』と渇望するのだ。

そんな彼に出会いました。宮古島の灼熱の太陽の下で。乾き切ったアスファルトと赤茶色の土。枯れたような木々が延々と続くかのような道の脇に。

もう出会えないかも知れない。。そう諦めかけた時!

ポツンと佇む自販機の彼。

「俺はお前の喉を潤す為にここにいる。ただそれだけや。」そう聞こえた。

都会では気づかなかった彼の魅力。ああ、なんという存在感!!今ここで彼を逃したら一生出会えないかもしれない。

とりあえず、買っとこ。

チャリン!ガコンッ!キュキュッと

ゴクリ ゴクリ ゴクリ

生きかえるぅーーー!!

そんな男前な存在感際立つ自販機が宮古島にありましたとさ。

みつけてみて!





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