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あや…もう子供じゃないもん!

〇〇:あやちゃんっ…!手繋ごっ…!

彩:んー?なんでーっ…?

〇〇:ママから言われたのっ…!あやちゃんと一緒に帰るときは手繋いで帰るんだよーって…!

彩:そうなんだっ…!じゃあ手繋ぐっ…!!


ぎゅっ…


〇〇:手離しちゃだめだからねーっ…!

彩:うんっ…!

───────────────────

〇〇:彩…手繋ぐっ…?

彩:うんっ…!


ぎゅっ…


〇〇は彩の幼馴染!

小さい頃から今までずーっと仲良しで、高校生になって気づいたときには〇〇が彩の彼氏になってました!

でも彼氏になったからといって
特に大きな変化はなくて…

昔と変わったところがあるとすると…
名前の呼び方くらいかなっ…!

あ…あと〇〇の身長がすっごく伸びたんです…!

前は彩と同じくらいだったのにっ…!


彩:ねぇ…どうしたら身長伸びるのっ…!

〇〇:どうしたの急に…笑

彩:だって〇〇だけ身長伸びたんだもんっ…

〇〇:彩はそのままでいいよっ…笑

彩:なんでっ…!笑

〇〇:なんでって言われてもなぁ…
彩にはそのままでいてほしいっ…笑

彩:ねぇ〜バカにしてるでしょっ…!笑

〇〇:してないよ…?笑

彩:ん〜…!絶対子供扱いしてるっ…!

〇〇:俺は彩の子供っぽいところも好きだからさ…笑

彩:っ………子供じゃ…ないもんっ…///

さりげなく好きって言われると…

ドキドキしちゃうじゃんっ…///

………

いや…こんなのでドキドキしてちゃだめっ…!

彩はもう子供じゃないんだからっ…!!


彩:ねぇ…今から彩のおうち来て!!

〇〇:どしたの急に…笑

彩:いいからっ…!


私は〇〇の手を引っ張っておうちに向かいました

…………………………………………

彩:ママ〜!ただいまっ…!

母:あやぁ〜!おかえりぃ〜…!

ぎゅーっ

彩の声が聞こえるとすぐに奥から走ってきて
彩を抱きしめる母


彩:うぅ…ママ…苦しいよぉ……

母:大丈夫だった…?変な人に話しかけられたりしてない…??

彩:ん……〇〇と一緒に帰ってるから大丈夫だよぉ…

母:そっかそっか…なら良かった……あ…〇〇くんも来てたのねっ…?

〇〇:あ……はい…お邪魔します………笑


相変わらずすごいな…彩のお母さんは……

彩への愛が強すぎる………笑


彩:ねぇママ…離して〜…笑

母:あぁ…ごめんねっ…?


ちょっと寂しそうにしながら離れる母

そんな母と少し会話をしてから2人は彩の部屋へ……


〇〇:それで…なんで彩の家に連れてきたの…?

彩:えっとね…3つのミニトマトの食べ比べしてもらおうと思って…!


そう言って3種類のトマトをテーブルの上に並べる


〇〇:うげっ……トマト……

彩:あれっ…もしかして〇〇ってトマト嫌い……?

〇〇:俺がトマト嫌いなの知ってるでしょ…!笑

彩:へぇ〜…トマトも食べられないんだぁ…じゃあ〇〇は子供だっ…!!笑

〇〇:いや…食えなくはないけど……笑


なるほどね……

いつも子供扱いされるからその仕返しをしたいのか…

可愛いなっ……笑


彩:むぅ……じゃあ食べ比べしてどれがどのトマトか当てられなかったら子供ねっ…!

〇〇:えぇ…!それは無理じゃない…?笑

彩:はいっ…!食べ比べスタート…!!


なんか勝手に始まっちゃったんですけど……


彩:さすがにヒントなしは可哀想だから…選択肢ありにするねっ…!

〇〇:おぉ…それは優しい…笑

彩:へへっ…だって彩…大人だも〜んっ…!

〇〇:ふふっ…笑


可愛すぎてニヤけちゃうな……笑


彩:名前はね…“シュガープラム”、“アイコ”、“こあまくん”!この中から選んでっ…!

〇〇:おっけー…笑


〇〇は1つめのトマトを口に入れた


〇〇:ゔぅ…

彩:ふふっ…変な顔〜…!笑

〇〇:ぅ……おいしくないっ……

彩:えっ…酷い……せっかく彩が育てたのにっ……


え…これ俺が悪い…!?

嫌いだって分かってて食べさせてるの彩だよ…!?


〇〇:な…なーんてねっ…おいしいね…これ…これなら俺でも食べれそうっ…!

彩:へへっ…そうでしょっ…?彩が一生懸命育てたんだぁ〜…また育ったら〇〇にあげるねっ…!

〇〇:う…うんっ…ありがとっ……笑

彩:じゃあ今食べたおいしいトマトの名前はなんでしょ〜か…!

〇〇:うーん……シュガーなんとか……?

彩:シュガープラムねっ…!正解っ…!

〇〇:あ…当たった……笑

彩:じゃあ次のトマトどうぞっ…!!

〇〇:うんっ…笑


2つめのトマトを口に入れる


〇〇:こ……これもおいしいよっ……笑

彩:へへぇ…そうでしょ〜!

〇〇:これは…こあくまくん……かな……?

彩:こあくまくんじゃなくて…こあまくんねっ…!
でも不正解っ…!正解はアイコでした〜っ…!
やっぱり〇〇は子供だねっ…!!

〇〇:うわぁ……ショックだなぁ……笑


もう一個食べなくて済んだからこれでいいや……笑


彩:ふっふふ〜んっ♪


すっごい嬉しそうだな…笑

ちょっとからかってみよっ…笑


ぎゅーっ…


彩:……!?///


俺の事を子供扱いできたのが嬉しくてぴょんぴょん跳ねている上機嫌な彩を抱きしめてみました……笑


彩:ど…どうしたのっ…?///

〇〇:んー…なんとなく…?笑

彩:そ…そっかっ…///

〇〇:彩…?

彩:ん…?///

〇〇:すっごい顔赤いけど…照れてる…?笑

彩:照れて………ないもんっ…///

〇〇:だよね…彩…大人だもんねっ…?笑

彩:ん〜っ…〇〇のいじわるぅ…///

そう言って俺の胸に顔を埋めてきました

たぶんこの子…世界で一番可愛いと思う……笑


〇〇:ふふっ…やっぱり彩はこのままでいてほしい…笑

彩:んぅ…そうやってまた子供扱いするぅ…///

〇〇:俺はほんとにそういうとこが大好きなの…笑

彩:ん……ほんとぉ…?///

〇〇:うんっ…だから無理に大人になろうとしなくていいんだよっ…?

彩:………うんっ…///

〇〇:ふふっ…よしよーし…彩ちゃん可愛いねぇ…笑

彩:ん…!それはバカにしてるでしょっ…!///


彩:やっぱり彩……子供じゃないもんっ…!!///

大人になりたくてもなかなかなれない
彩ちゃんでした…笑


母:ん〜〜っ…!照れてる彩も可愛いぃぃっ…!

ドアをそっと開けてこっそり2人を見ていた母は
照れてる彩が可愛すぎて悶えていたようです…笑


おわり

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