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いろんな子に可愛いと言いまくってたら幼馴染が嫉妬してメンヘラみたいになりました

〇〇:△△ちゃん今日も可愛いねっ…!

△△:えっ…そ…そうかなっ…///

…………

〇〇:□□ちゃん今日メイク変えたよね…?それも似合ってる!可愛いっ…!

□□:よく気づいたねっ…へへっ…嬉しいなっ…///


さくら:むぅ………

私は今すっっごく機嫌が悪いです…

幼馴染の〇〇くんが誰にでも可愛いって言うから……

小さい頃から女の子によくそんな事を言っていて、いろんな女の子にモテていた〇〇くんに対して特に今まではなんとも思ってなかったのに、最近は〇〇くんが女の子に可愛いって言ってるのを見かける度に胸がキュッとなるんです…

でも〇〇くんは私には可愛いって言ってくれないんです…

私ってやっぱり可愛くないのかな……


〇〇:さく…どうしたっ…?なんかムスッとしてるけど…

さくら:…………なんでもないっ……

〇〇:え〜絶対になんかあったじゃん…

さくら:〇〇くん…今日の放課後私の家に来て

〇〇:さくの家に…?

さくら:うん

〇〇:……わかった…

…………………………………………………………………

放課後

〇〇:………

さくら:………


あぁ…どうしよう…

私が不機嫌になったせいで〇〇くん黙っちゃった……

気まずい……〇〇くんと一緒に帰っててこんな事になったの初めてだよ……


〇〇:………

さくら:………


結局一言も言葉を交わすことなくさくらの家についてしまった2人…


〇〇:お邪魔します…

さくら:うんっ……


さくら母:さくらお帰りなさいっ……あらっ…〇〇くんじゃない…!相変わらずイケメンねぇ…

〇〇:どうも…笑
お母さんも相変わらずお綺麗で……笑

さくら母:やだもう〇〇くんったらぁ…笑
ゆっくりしてってね〜

〇〇:はいっ…笑

…………………………………………………………

〇〇:………

さくら:………


さくらの部屋に入ると2人は再び黙ってしまう


〇〇:あのさ……


そしてしばらくして沈黙に耐えられなくなった〇〇が口を開いた


〇〇:何か話したい事とかがあるから俺を家に呼んだんだよね…?

さくら:うんっ……

〇〇:話していいよっ…?ちゃんと聞くから……

さくら:ん…わかったっ……


さくら:あのさ……〇〇くんって…なんで誰にでも可愛いって言うのっ…??

〇〇:んぇ…??


さくらからの予想外の質問に気の抜けた声を出す〇〇


さくら:こ…答えてよっ……

〇〇:えっと……なんでって言われてもなぁ…可愛いと思ったから可愛いって言ってるだけだし……

さくら:ふーんっ……そっか……

さくら:じゃあやっぱり私は可愛くないんだっ…
    (ボソッ)

〇〇:ん……?今なんて…?うわっ…!!


〇〇は急に床に押し倒される

そしてさくらは〇〇の上に乗っかった


〇〇:さ…さくっ…?!

さくら:私って……可愛くないっ…?

〇〇:い…いや…そんな事ないよっ…

さくら:でも今まで1回も私に可愛いって言った事ないっ…他の子には何回も言ってるのにっ……

〇〇:それはごめんっ……小さい頃からずっと一緒にいるからなんか…言いづらくてっ………///

さくら:っ……そ…そうなのっ…?///

一瞬だけさくらの頬が緩んだ


さくら:じ…じゃあ…私の事…可愛いって思ってる…?

〇〇:うん……思ってるっ…さくが1番可愛いっ…///

さくら:1番っ…?!で…でも〇〇くんは誰にでもそういうこと言いそうだから信用できないっ…///


1番可愛いと言われてニヤニヤが抑えられないさくら


〇〇:じゃあどうすればいいのっ…?///

さくら:い…今から…キスするからっ……嫌だったら避けてねっ…?///

〇〇:は…えっ…?!///

さくら:ほんとに1番可愛いって思ってるなら…避けない…よねっ…///


さくらはゆっくり〇〇に顔を近づける

〇〇は避けることなくそれを受け入れた


さくら:ん…///

〇〇:っ…///

さくら:ほんとに…しちゃったっ…///

〇〇:俺さ…ずっとさくの事好きだったんだっ…///

さくら:んぇ…?///

〇〇:だからさ…俺の彼女になってくれない…?///

さくら:ほんとに言ってるっ…?///

〇〇:うん…さくの事…大好きだからっ…///

さくら:んー!私も大好きだよぉ…///


そう言って〇〇に抱きつくさくら


さくら:あ…あのねっ…〇〇くんがいろんな子に可愛いって言うから……私…嫉妬しちゃってっ…だからこんな事しちゃったんだっ……ごめんねっ…///

〇〇:ううん…俺は…嬉しかったよっ…?///

さくら:そ…そっかっ…なら…よかったっ…///

〇〇:あの…さっ…そろそろ…どけてくれないっ…?///

さくら:…………あっ…ごめんっ…///


〇〇の上に乗っていた事を忘れていたさくらは
慌てて避けた


さくら:うぅ……///

さっきまで自分がしていた事を思い出し顔を真っ赤にするさくら


〇〇:へへっ…やっぱりさくが1番可愛いっ…///笑

さくら:可愛くない可愛くないっ…!///

〇〇:さっきまであんなに可愛いって言われたがってたのにっ…///笑

さくら:ねぇ…もう言わなくていいからっ…///

〇〇:世界でいっちばん可愛いっ…!///

さくら:うぅぅ…///


こうして私と〇〇くんは付き合うことになりました…///

付き合ってからは〇〇くんに可愛いって言われすぎて逆に困っちゃうけどっ…///



おわり

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