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【この指とまれ】演劇を愛するあなたに、演劇を愛する私から、愛をこめて

こんにちは。

いま、ちょっと夢のような、とはいえ現実的で、切実で、熱い、プロジェクト(というとあれですが、単発ではないし失敗したら他のやり方探す)を構想しています。いや、もしかして、まだ妄想に過ぎないとある人は言うかもしれない。

それでも私は仲間を探すひとつの小さな手立てとしてこのnoteを書いています。

日本で、演劇を社会へのある種のうったえとして、社会にひらいていく、つまり価値を伝えていく。再び、本当の意味で対話の場を生み出すような、そんな演劇の姿を伝えたくて、伝えたくて。

主語がややデカいのですが、穴があったら入りたいと思いながら書いているので、許してほしいです。若気の至りのさらけ出しから、はじまるのかもしれないし。

これから書くことは、「色々なことが時期尚早な気がするけど、いったん声出しとこ」という感じです。「あ!」って勇気出して声を発しているような。

あと、これを書いている私は、私の知らない人から知られているようなことはないような人ですので、これ以上問い詰めないでください。

あえて、唐突に誤解を招きかねないことを言いますが、あえてです。むしろ、本当に届けたい人には、ちゃんと届くと思って書きます。

やらなくてはならないのは、お金の流れを変えることだと思うのです。

演劇の価値を伝えていくには、お金を、少なくとも2番目か3番目ぐらいには大事なもの、いや必要なものと捉えておく視点を持たないといけない気がするんです。

たとえば【今の私の知識によると、】演劇を持続するためのお金について言えば、アメリカは民間財団と個人の寄付、それを配分する中間支援団体に支えられ、ヨーロッパでは公的な支援により演劇を含む文化芸術が面として支えられています。

では、日本は?

【今の私の視野の範囲内では、】「非営利団体に対する単発の金銭的援助」が点で散在しているように見えます。

では、日本はどうしよう?

可能性として、【今の私の視野の範囲内では、】政府や地方自治体による公的な支援、民間企業による支援、個人の財産による支援などがあるようです。

これまでたくさんの人が、いろんな場所で、たくさんの試行錯誤をしてきただろうし、今もこれからも、そうでしょう。本当にありがとうございます。

ちなみに、私は民間企業の会社員です。実は、あんまりこの名乗り方好きじゃないんですけどね。「ただの会社員をしている私のような凡人は」というなぞの謙遜の仕方も好きじゃないです。このコメントすら、あれですね。

日本の民間企業からは、何ができますか?

たとえば、プロジェクトの構造として、こんな図を考えました。当然のように未熟なアイディアですので、どうぞ、たたいてください。ただし、意見は取り入れたいので、私の目に見えるところでたたいていただけるとうれしい。

※この話をするときしばしば英語を使うので、拙い英語で書いていますが、読み取ってくれますよね。

①企業(このプロジェクト)から劇団や演劇のプロジェクトなどに金銭的なサポートをする
②コラボレーションの可能性を探る(演劇の価値を伝えるような取り組み)
②'コラボしてつくった取り組みが事業収入を生み出していく(図では表されていないですが、当然リターンは分け合います/こちら側は基本的に次の支援に使っていく想定)
③コラボレーション先がじわじわと増えていく
④民間企業や個人からの投資/寄付の入り口もつくる

ここで重要であり、丁寧に述べておきたいことがあります。

コラボレーションパートナーとなってもらいたい演劇団体の条件として、

次のような価値観や展望を持っていることを設定したいのです。

「自分たちの作品のメッセージや、さらには演劇そのものの価値を伝えていくためには、創作自体を社会にひらいていく必要がある」

「社会にひらいていくためには、演劇を続けていかなければいけない」

「演劇を続けていくためには、創作資金としての金銭的なリターンを生み出していく必要がある」

キーワードは、SustainabilityとDemocracyだと、今のところ思っています。

なにも、ビジネスをやれと言いたいわけではないのです。長く続けるためには自分たちで自分たちを養えなければ、永遠にお金を出し続けてくれるところはないはずです。仮に、永遠にお金が出てくるのだとしたら、きっとその裏側で、あなたたちが好きでないであろう資本主義が加速しているということにはならないだろうか。

もう一つ、考えていることがあります。それは、

出来上がる作品の価値のみでなく、アイディアに投資をしたい

ということです。アイディア、プロセス、実験。作品の価値への判断だけでは、投資の意味やタイミングがチケット収入と変わりなく、演劇の創作がその構造上持っているリスクを実質的に減らすことができないからです。

すみません、あと、もう一つだけいいですか。

橋本裕介さんの『芸術は誰が支えるのか』に、”thought partner"という表現が出てきました。金銭的な支援だけでなく、作品のこと、団体の運営のこと、今後のことを、

一緒に考えるパートナーとして支援するということです。

これを、日本でも実現したい。

つまり、まとめると、

「演劇そのものの価値を伝えていくために(中略)営利団体の形態になっていく/続けていくことを目指しているが、まだアイディア段階のものや実験的なやり方にも取り組んでいきたい」人および団体

を探しています。

私としては、ここまで落とし込んで改めて、民間企業からのアプローチの可能性だと思えるのです。これは、マインドセットの問題です。

また、条件の話からちょっとずれて、最終ゴールである「投資/寄付の入り口をつくる」ですが、これも今の日本にないような気がして。

何か力になりたいけど、どうしたらいいかわからない、入り口がない。あえて言い直せば、お金の入り口がない。

特定の団体の単発のクラウドファンディングはたくさんあると思いますが、私がつくりたい入り口がメインエントランスだとしたら、それは特定の団体のファン用勝手口のようなものです。面としての支援とは別だと思います。

以上、こんなことができないかなと、構想を練っているのです。つまり、今はこの構想の第1歩目の、パートナー探しです。

というか、まさかここまで読んでくれた人はいるのだろうか、いささか疑問ですが。もし、こういうことを考えている演劇人の方がいれば、どこかしらでコメントください。関心のありそうな人がいたら、どうかシェアしてください。民間企業からのアプローチの可能性を信じてくれる人がいたら、通りすがりとかでもいいので、声かけてください。とにかく、何かください。

つらつらと思うままに書いてしまったので、説明がどこかすっぽり抜けている気がしてならない。気づいたら、書き加えたりしようと思います。

では(1日1ミリ前進しよう)(ときおり2-3ミリ後退)。

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