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UMAJOになった日

 『UMAJO(ウマジョ)とは、大好きな可愛いウマに会って、ふれて、応援して、ケイバを楽しむ女性たちのこと。』

UNAJO SPOTパンフレットより

きっかけはInstagramの広告。とくに馬好きではなかった私は何を思ったのか、馬好きの友だちを誘って競馬場に行くことにした。大人の社会見学だ。

初めての競馬場の印象は、とにかく人が多い。そして思っていたより年齢層は幅広く、意外とお子さん連れのファミリーも多い。
到着してまずは冒頭のUMAJO SPOTに行ってみた。そこは女性限定のカフェスペースのようだ。ドリンクの無料サービスやウマを模ったオリジナルスイーツや雑貨の販売をしていた。
私も友だちも競馬のことはサッパリなため、5分で学べる「おウマとケイバの雑学講座」なるものを受けることにした。コンシェルジュから、ウマは2時間睡眠であるとか(5問のうちそれしか記憶にない。なんのこっちゃ)3択問題で楽しく学んだ。
その流れで馬券の買い方も教えてもらった。1着になる馬を当てる「単勝」、3着までに入る馬を当てる「複勝」、1頭の馬の単勝と複勝が一緒になった「短+複」。これらはすべて1頭だけを選ぶ買い方だ。2頭・3頭や枠を当てる買い方もあるとのこと。
思い出したが、短+複の馬券には『がんばれ!』と文字が入っている。これは1頭の応援したいウマにだけに賭けることから「応援馬券」と言うそうだ。これも雑学講座で学んでいたのだった。
とにかく、賭けて当ててみたいので「複勝」で買ってみることにした。

最初に買ったレースは2歳オープンの5頭のみだった。複勝なのだから5頭のうち最初の3着を当てればいい。パドックで次のレースに出走するウマたちを間近で見ながらオッズを確認する。オッズとは払い戻しの倍率のこと。お客さんがこの間に次々と馬券を買っているので、掲示板のオッズも変わっていく。このレースではあの武豊騎手が乗るので、そのウマも3着の中に入れた。勝ったと確信した。

掲示板に単勝、複勝のオッズが表示されている。右端が武豊騎手。

さて、レースである。真夏の蒸し暑さに近い秋晴れ。日差しは強い。
パドックからレース場へと移動し観戦する。ファンファーレが鳴り響きレースが始まる。スタート直後、目の前をウマが走り抜ける躍動感と振動が直に伝わってきた。大型モニターも見ながらレースの行方を見守る。ぐるっと回って最後の直線、ゴールをかけ抜けるまで観戦客の声援がどんどん大きくなる。私も声援を送る。興奮して体が熱くなる。5頭がゴールしてレースは終わった。レースの結果は予想の3頭が1着から3着の全てに入った。大声援を送って清々しい気持ちになった。

人生で初めて買った馬券。幸先がいい。

賞金が確定すると換金をする。300円賭けたが
230円になった。あれ?増えていない。
これは奥が深そうだ。
次のレースのパドックを見ていたらまた賭けたくなった。友だちは賭けることには興味はなく、ウマの個性をただただ楽しんでいた。今度は19頭走る。掲示板のオッズが前のレースのときよりコロコロかわる。また300円を出して複勝で3頭選んだ。レースの結果、選んだ2頭が3着までに入っていた。着順が確定し、300円の払い戻しは330円に増えた。今回は2レース楽しめてトントンといったところ。十分だ。

競馬を楽しんだ。この1日ですっかりハマってしまった。次は冬の初め頃にレースがある。友だちと必ず行こうと約束した。こうして私はUMAJOになった。



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