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#30 思考編 人生のAパターンとBパターン


不妊治療のはじまり

この回ではプライベート編を綴っていこうと思う。
タイトル通り、とてもセンシティブな内容になる。

唐突ではあるが、現代病である不妊症を、ナカムラも煩っており、現在進行形で治療している。

29歳で結婚をし、子供のいる未来を想像していた。

人生のAパターン。

毎日終電帰りだった職場を退職し、定時帰りの派遣社員で結婚生活に向けた生活リズムを立て直した。

結婚から1年が経った。
計画通りに進まないのが人生。
何となく嫌な予感がし、初めて不妊外来へ行った。
知人が不妊治療中であることを聞いていたので、まさか自分もと思ったから。

健康な男女が普通に妊活をして一年以内に妊娠に至らないことを不妊症と診断する。

まだ30歳になりたてであったこともあり、詳しい検査などもしないまま、詳しい説明もなく、「妊娠を希望されるなら」と、排卵誘発剤を処方され、何となく治療が始まった。

原因不明の不妊。
まさに現代病。
この詳しい経緯や治療情報はまた違う回で綴ることにする。

現在5件目の病院で4年目の不妊治療を継続中。(1年半の休憩あり)


ジュエリーアーティストとして生きていく道

今日の本題である、
人生のAパターン=子供がいる人生
人生のBパターン=子供がいない人生
(※ここでの”A”、”B”は決して優劣のパターン分けではない。)

この”Bパターン”を考えさせられたときに、私のジュエリーアーティストへの道が切り開かれるきっかけとなったのである。

確かに、”自己の表現を形にしたい”というのは学生時代から思い描いていた目標でもあった。
(芸大生あるある。)

けれど社会に出て、仕事に追われ、それはいつしか目標では無くなり、本当に夢物語になってしまった。

人間らしい生活すら出来ていなかった20代。
今思えば、仕事に忙殺されて、自分を見失っていた。

結婚して子供がいる、人並みの幸せを手にする。
そんな未来が当たり前に来ることを漠然と描いていた。

でも突きつけられた現実。

まさか自分が子育てよりも前に、こんな苦労と苦悩を味わうことになるなて。

想定外もいいとこだった。

過度な精神的ストレス。

治療の詳細はまた、備忘録として他の回で今後綴っていこうと思う。

とは言え、不幸だとまでは思わなかった。

なぜなら、その瞬間に、学生時代から思い描いていたアーティストの夢を叶える準備が出来ると、不思議とポジティブに考えられたから。

やりたいことがあることは幸せなことだと思う。

子供がいる人からすれば、子供がいない人生より、いる人生の方が幸せに決まっていると言う。

けれどそれは先入観にすぎず、Aパターンの人生が確定した人は、未来永劫Bパターンの人生を手にすることはない。

子供が巣立った後や、亡くすことを経験した人は、それもまたBパターンではない。

どちらが良いか悪いかは、両者を比較できて(経験して)初めて答えが出せるもの。

もし私の人生がBパターン確定だとしたら、ジュエリーアーティストとして、一生かけてブランドMaoBissLupinを育てていこうと思っている。


コミュニティの活用

打ち込めるものができたとは言え、情緒不安定になることは普通にある。

ブランドのお陰で、治療当初よりメンタルは強くなったと思う。

けれどやはり、浮き沈みはあるもの。

排除したくても出来ない情報だって入ってくる。

そんな時は、共通の悩みを持つ方々と交流することが、一番のデトックスになる。

ナカムラは「Fine」というコミュニティに入っており、オンライン・オフラインで定期的に行われている交流会や、カウンセリングはとてもオススメ。

現役のドクターも在籍しているので、病院で聞けないような話もゆっくりと個々に合わせたフォローもしてくれる。

これから治療を始める方、現在治療中の方の、少しでも参考になれば。


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