彼氏の別れと韓国のお餅
七夕の夜にいうのも何だが、彼氏と別れた。
別れた理由は割愛するが、次に進むべくマッチングアプリを入れてみた。
まあ次から次に男性の写真が出てくる。
スワイプしてもしてもどんどん湧いてくる。
人間の数が多すぎるのではないか。
私の近くに住んでる人間だけでもこれほどの数がいてそれぞれいろんな趣味があって仕事をしている。
そして「飲みに行きましょー」とか「ヤリモクではないです」とか発言しながらお相手を探している。
※ヤリモク:セックスのみを目的とした出会い。嫌がる女性が多い。
多すぎる人間の写真を見ていると、だんだん人間図鑑を見ているような気持ちになり
「みんなちがってみんないい」と金子みすゞが憑依したところでアプリを閉じる。
何も進展はない。
選択肢が多すぎるのが問題かというと、そうでもないようだ。
以前女友達が少規模な婚活パーティに参加した時の話。
全体で10名程度の規模の予定だったのが、キャンセルが重なり結局男性3女性3の計6名になったらしい。
お互い3択。
オーキド博士に「きみはどのポケモンにする?」と迫られている状態だ。
ポッチャマ推しの彼女は、結局水産関係者とマッチングした。
しかしその後に水タイプはなんだか面倒な水っぽさを醸し出してきて上手くいかず消滅したらしい。
3択もきつそうだ。
3択がだめなら、ジャムの法則に従って7択にするのはどうか。
毎日7択で選べるマッチングアプリならいいのか。
※ジャムの法則:アメリカの大学教授が提唱した選択に関する法則のこと。スーパーマーケットにジャムの試食ブースをつくり、24種類のジャムと6種類のジャムを数時間ごとに入れ替えて提供、買い物客の反応を調べる実験を行った。結果、6種類のジャムのほうが購入割合が10倍になったことから、選択肢が多すぎると人は決断できず購買意欲が減退するため、7±2の選択肢が最適であるとされる。
しかし3択でも7択でもあまり変わらない気がする。
どうやら選択肢の数の問題ではないようだ。
私は掲載情報の多すぎるカタログが嫌なのではない。
カタログといえば韓国料理屋の宅配チラシが大好きで、好きすぎるのでトイレに設置している。
日本にはないカラフルで種類豊富なお餅の写真が15種類ほど載っていて「こんなにいろんなお餅が!!」と興奮する。
いろんな餅を眺めていると癒やされて心が落ち着き、リラックスする結果便通が良くなる。
便秘気味の餅好きにはトイレに餅カタログをおすすめする。
餅カタログは好んで見るので、つまり性的対象としての男性に興味が薄いのだと思う。
心の底から欲しくないものを並べられても興味がわかないのは当然だ。
つまり、男性にかけたい労力が少ないのだ。
実は私は野望があり、日々その実現に向かって走っているので、私の中で男性の優先順位が低い。
しかし疲れて寄った給水所に誰かいてくれたらいいなと思う。
でもその誰かはバカでは嫌だ。
欲しいのは水なのか知性なのか。
男をなんだと思っているのか。
もしかしてわたしは人を人と扱えないモラハラ人間なのではないか。
人として足りない部分があるのではと怖くなる。
そういえば前の彼氏に対しても
「この給水所スタッフは水はくれるけど尊敬できる部分がすくない。しかもだんだん水減ってきてない?」と思ってるのが向こうに伝わっていたのかもしれない。
いくら自分の野望の実現が最優先だったとしても、本当に申し訳ないことをしてしまった。
男性を給水所スタッフとしてしか見ていないなんて、単なるヤリモクよりタチが悪い。
人間の男性に対し、韓国のお餅以上に愛しい気持ちを持てるようになったらまたゆっくり彼氏を探してみようと思う。
万が一「現時点では給水所スタッフでもいいです」という奇特な方がいたら
メールにて
・件名「私の給水所専属スタッフ応募」
・本文
1、氏名
2、年齢
3、自分の影響で地位が向上したと思う人を3人挙げ、それぞれのエピソード(簡単で結構です)
・送り先:uglydoll5000(あっとまーく)yahoo.co.jp
ご連絡ください。
個別に返信いたします。
noteにて、個人が特定されない範囲で書かれても大丈夫な方でお願いします。
ここまで書いて応募してくる人がいたら本当にすごい。
進展があれば、追ってnoteにて報告します。
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