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2023年の心のひっかかり

今年も終わりそうなので、心に引っかかっていることを書き出しておく。

秋口に近所の公園で犬を散歩させていると、向こうから70代くらいの男性と50代くらいの女装した男性(以下「女装子」という)が並んで歩いてきた。
老人はチェーンを持ち、その先の女装子の首には赤い首輪が付いている。

向こうも犬の散歩中の様子。

まだ明るい時間なので人目を気にしてか、女装子は二足歩行だったが木陰では四つん這いの可能性が高い。
すれ違う際に「ほらお友達が来たよ、お尻を嗅いで挨拶しておいで」とか言って我々をプレイのダシにしているに違いない。私はよく知っている。

若干イラッとしたが、野外お散歩プレイはそうそうできることではないし老人も時間が限られているだろうから「プレイを記録に残しておかなくてよいのか?」と要らぬ気を回した。
公園は緑が多く、見通しの良い広い道が続いていて景色もよい。私なら写真がほしい。
そして自撮りでは風情がないので他人の撮った写真がいい。

「お写真撮りましょうか?」って聞けばよかった。
しかし私は人見知りなので声をかけられなかった。
声をかけたとして、こちらが不審者になる可能性がある。
すんなり「じゃあお願いします」と答えてくれたらいいが、断られたら
「いらない?絶対撮ったほうがいいって!その程度の気持ちで散歩プレイをしているのか君たちは!」と圧をかけてしまいそうだ。変態vs不審者の戦いが始まる。

自身のプレイを撮影しようとしたことのある人なら、プレイしつつの撮影は至難の業だとわかる。
追加で伸縮する手が2本ないと無理。
固定カメラでは表情など細かい部分が分からずあまりおもしろくない。

余計な茶々を入れず、しかし雰囲気を冷めさせることなく、プレイをする双方の気持ちを汲み取ったプロ並みの写真を撮れる人がいたら最高なのにな〜!と思ったことはありませんか?(押し売りの流れ)

犬を飼う人向けのサービスに、プロカメラマンが散歩の様子を出張撮影してくれるものがある。
同じように、変態向けにも出張撮影サービスがあればいいのに。野外に限らず、屋内でもプレイの様子をプロカメラマンが撮影するもの、もしかして既にあるのだろうか。

通りすがりの変態に協力する義務は一切ないのだが、無駄な親近感が湧いて写真の声掛けをできなかったことが引っかかっている。
来年からは『写真撮りましょうか?』と書いたボードでも持っておこうか。

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