【声劇台本・2人用】ワレラガ☆ゲーマーズ
“ワレラガ☆ゲーマーズ “
ジャンル:ヒューマンドラマ
こちらは声劇を想定した台本になります。
よろしければお読みいただけると幸いです。
◆内容
男子中学生と変なおねーさんの、ゲーセンでのとあるやりとり。
◆登場人物
姫:ボンゲによくちょっかいを出すお姉さん。自由奔放でミステリアスな雰囲気があるが気紛れ。
ボンゲ:近くの中学に通う男子。レトロゲーム好きでちょっと排他的。
・声劇等で使用される際は作者名をどこかに表記またはどこかでご紹介下さい。作者への連絡は不要です。
・性別・人数・セリフの内容等変更可です。また演者様の性別は問いません。
・自作発言はセリフの変更後でもお止めください。
・アドリブ可。好きに演じて下さいませ。
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ゲームセンター・コスミ 格闘ゲームコーナー
姫:~♪
…んあ? 何。 このゲーム、遊びたいの?
アタシが座ってるからダーメー
え? アタシ? やってないじゃんって? いいんだよ、アタシは。ここに座りたかったの
それとも…この席を賭けて、ゲームで勝負するかい…?
ボンゲ:…あの。姫さん、そのやりとり、何回やるんすか?
姫:ちょおーーーーッ! ノリ悪いなあ、ボンゲ~。新鮮みが大事っつーじゃん
ボンゲ:誰が言ってたんだよ…。いいから、姫さん、そこどいて。ゲーム、やりたいんだから
姫:へーい…相変わらず、2002好きだねえ。お前ホントに中学生?
ボンゲ:うるさいなー。いいでしょ別に
姫:あ! やっぱりチョイ・ボンゲ使ってる! ボンゲ、ボンゲ!
ボンゲ:うるさいって言ってんでしょ! 誰使ってもいいじゃんかぁ
姫:なんでそんなキャラ使うの? 誰も使わなくない?
ボンゲ:飛び回るのが好きなの
姫:でもリーチ短いし、攻撃弱くね? あとムチョムチョ言って気持ち悪ィ
ボンゲ:いいの! スルーして! キャラぐらい好きに選ばせてよ!
姫:へいへい。 …タバコ、吸っていい?
ボンゲ:ダメ
姫:ざんね~ん、「ダメ」は本日取り扱い禁止となっておりま~す
ボンゲ:結局吸うんじゃん…
姫:…フーーーー…あ、灰皿とって
ボンゲ:今対戦中
姫:んだよー、ケチ。少しは姫チャンに優しくしろ…よっと
ボンゲ:ちょ、前!乗りださないでよ見えないから! わざとやってる!?
姫:そんなケチな真似はしませーん
ボンゲ:してんじゃん…
姫:あー美味い……
…ボンゲさあ
ボンゲ:あのさ、ボンゲって呼ぶのやめてくれる?
姫:ええ~いいじゃんボンゲ。実際ボンゲ使いだし
ボンゲ:男子中学生がボンゲって呼ばれていい気しないって事ぐらい、分かるでしょ!?
姫:我が儘だなぁボンゲは~。そんなカッカしなさんなって~
ボンゲ:絶対訂正する気ないよね…で、なに?
姫:何かあっただろ?
ボンゲ:は? 何急に
姫:なんか、今日来た時、イラついてたろ
ボンゲ:それは姫さんがゲームしてないのに席に居座ってたから
姫:い~や、別のことでイラついてたね、あれは。いつもだったらもっと優しく言ってたもん、ボンゲ
ボンゲ:勝手な想像されるのも嫌なんだけど…どうでもいいでしょ、別に
姫:へえ~。別に、か
ボンゲ:そう
姫:…ボンゲ
ボンゲ:何? 今、忙しいとこ
姫:このタバコ、吸ってみる? 間接キッス
ボンゲ:は、はあ!? …あっ
姫:ありゃ~負けちゃったじゃん、てか相手キムって。下剋上してけ下剋上~
ボンゲ:姫さんが変な事言うからだろ!
姫:いや~ん、ボンゲったら、間接キッス(はーと)で照れちゃって。可愛いとこあるじゃ~ん
ボンゲ:うるさい! 未成年にタバコ勧めてくるな!
姫:だって、たまにはそういう冒険も必要じゃん? ほらここ、口紅の跡。ここを目印にくわえて、ホレ!
ボンゲ:吸わないよ! それは特に吸わねえ! 変なもん見せんな!
姫:何かあったか言わないとムリヤリこれ口に突っ込む
ボンゲ:な、なんて悪質な…
ボンゲ:…わかったよ、話す
姫:でもゲームは続けるのな
ボンゲ:あと2人残ってるから
えーと、なんていうのかな~
…今日、進路希望のプリント配られて
姫:出た~~!! テンプレ的中学生のお悩み1位! 将来のコト!
次にお前はぁ「デモ、将来ノコトナンテ考エテナイシ…」と言う!
ボンゲ:何テンション上がってんだよ! そうだよ! わかんないの!
中学2年で進路とか…まあ、考えてる人は考えてるだろうけど、俺にはまだ、ビジョンってものがさあ…
それで急に進路決めろとか、横暴じゃない? 俺のペース考えてっつーか
姫:ふーん…
…あのさ、タバコ吸ってるアタシって、吸血鬼みたいじゃね?
ボンゲ:急に話変わったな!
姫:飽きた
ボンゲ:そうですか…
姫:でさ、話戻すけど。こうやって煙吸ってるアタシって、血吸ってる吸血鬼と同じじゃね? って思ったの
姫:どっちも中毒で、それがないと生きていけない
あ、そういや吸血鬼のキャラっていたよね
ボンゲ:デミトリ?
姫:ま~たレトロゲーかよ…。つかそこはモリガンじゃね?
ボンゲ:モリガンはサキュバスでしょ
姫:細かいこと気にすんなよ。つかボンゲってレトロゲーの知識どこで蓄えてんだよ
ボンゲ:今は家庭用でも色々出てるんだよ。それ買って知った
姫:家でもレトロゲーやってんのかよ!? それでゲーセンに来てもレトロゲー!?
ボンゲ:いいだろ別に。好きなんだから
姫:また出た。「別に」って
ボンゲ:は?
姫:なんでもなーい。つかボンゲって格ゲーばっかやってるよね?
今ってゲーセンと言えば音ゲーとかUFOキャッチャーとかじゃねーの?
ボンゲ:あんまりそっちは興味湧かない
姫:ふ~ん…
…ふーーーー…
ボンゲ:けむ…
姫:ボンゲはさ、視野角せまいよね
ボンゲ:は? 視野角?
姫:そう、見てる幅。狭すぎて周りが見えてない。
ボンゲ:そんなことない…
姫:あるよ。クラスの中にはいたはずだぜ? 進路決めたやつと、ボンゲと同じ進路決めてない奴。
それ見てたら、俺にはまだとか、出てこないハズだよ。
ボンゲ:……
姫:まあ、進路なんてクソほどあるんだから、てきとーに選べばいいと思うがね、アタシは
ボンゲ:負けた
姫:あ?
ボンゲ:対戦、負けちった
姫:あー…嘘いつの間にルガールまで行ってたの!? でもコイツ反則技ばっか使うから無理ゲーだろ
ボンゲ:いつもは勝ってたし! 姫さんが急に真面目な事言うからだ!
姫:マジかよここにきて中学生らしい責任転嫁?
まー…ハハ、しょうがない! ホラ、こっち来い!
ボンゲ:うわ、肩掴まないで! 香水臭い! タバコ臭い!
姫:いーからいーから、お詫びにおねーさんが、プリクラを奢ってしんぜよう!
ボンゲ:ええ!? いいよプリクラとか! 女子のやるやつだろ
姫:ハイハイ偏見を直すためにも、そこのプリクラお邪魔すっぞ!
ボンゲ:……
あのさ…
姫:ん?
ボンゲ:俺、ちょっと焦ってみてもいいのかな
姫:……。
…焦りは禁物だぜ?
ボンゲ:どっちなんだよ!
姫:ハイ、ポーズとってェー…。この美脚を活かすには、ちょっと角度が足んねーか…
ボンゲ:足そんなに映らないでしょ
姫:はあー!? ちょっと映るのがいいんだろーが! チラリズムチラリズム!
ボンゲ:求めてないって…
姫:しかしゲーセンも変わったねェ。昔は不良のたまり場だったのに
ボンゲ:…姫さんって、年いくつなんすか?
姫:…ヒミツ☆
(終わり)
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