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あちこち行けて羨ましい?【ドイツ駐在員エッセイ】

皆さん、駐在員のイメージってどんなんでしょうか?
英語や現地語ペラペラで、高給取りで、休みにはバカンスを楽しんでる、など?
実際のところ、そこまで甘くありません…。
現役の駐在員として、さまざまなトピックについて不定期で書いていきます。

【主なスペック】
30代男性、家族帯同
ドイツで製造業の駐在員(日本人ひとり)
営業、マーケティング、経営企画…なんでもござれ
後悔はしていませんが、駐在はほぼ苦行です

駐在員の出張はお得?それとも…

私のところのように、駐在員が一人しかいない場合は、
あらゆるところに駆り出されます。

春の展示会シーズンには、それはもう家族が呆れるくらいに出張です。
ドイツ国内はもちろん、イタリア、スペイン、オーストリア、イギリス…
用事があればどこへでも行くことになります。

なんだ色んなところに会社のお金で行けてお得だね、と思いましたか?
私もね、最初はそう思っていました。

確かに、色んなところへは行けます。
夕食は現地事務所の同僚やお客さんと夕食を楽しめます。
そこでご当地のものを楽しめる、そこは事実。

でもそれだけです。

それ以外は、普通に国内の仕事と変わりません。
客先訪問、展示会など、ところ違えど基本はほとんど同じ。

むしろ国内出張のように、ある程度勝手知ったるであれば融通も効きますが、
知らぬ土地では移動もままならないので、合間で観光したりなんてできません。

先日のオーストリア出張でウィーンに行きましたが、
空港、訪問先、ホテル、レストラン、移動はタクシー。
楽しめたのはレストランだけ。
ちなみにカバー画像はホテルの窓からの景色です。

本場のウインナーシュニッツェル

空港、展示会場や客先、ホテル、そして空港、おわり。
仕事で行っているので当然ですが、
華々しさなんてちっともありません、国内出張と一緒。
むしろ4時おきで飛行機なので過酷です。
(その頃日本は11時なので、普通にメールは来ますしね…)

「仕事で色んなところ行けるし、いいじゃないか」という意見には、
「それなら実際体験してみなさい」と言いたいです。
ついてくる事実は「色んなところに行った」だけで、
内容は仕事ですので勘違いなさらず。

しかも私のところは日本人一人なので、数日事務所を離れれば仕事は山積み。
ホテル、空港、機内ですらも仕事に追われるわけです…。
なるべく出張入れたくないな、と思っていた矢先、
今日また新たな出張が増えましたとさ…。

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