4歳男児のジレンマ
わたしに4歳になる甥っ子がいる。
時々彼の成長日記を書くことにした。
いつかこの日記を彼にまとめてプレゼントしよう。
友達からも私と瓜二つだと言われる目に入れても痛くないかわいいかわいい男の子。そんな彼の母親、わたしの姉のお腹にはどうやら新しい命が宿った様子。
彼ら一家は新しいまだ小さな小さな生命に“ちぃちゃん”と命名した。
“ママのお腹にはだれがいるの?”と聞くと、“ちぃちゃん!かわいいの〜”と誰も促さないのに、自ら“かわいい〜”と叫ぶほど今から楽しみにしている。
そんな甥っ子だったが今朝突然“ちぃちゃんきらい、ママも嫌い、パパも嫌い”と言い出した。原因は久しぶりに幼稚園に行ける日なのに、行きたくないというところからはじまったらしい。
今まで独り占め出来ていたママとパパが、ちぃちゃんが産まれることによって、どうやらそうじゃなくなるらしい、ということを4歳児なりに気づきはじめたのだろうか。
このコロナ禍で幼稚園がお休みでせっかくママと過ごす時間が増えたのに、幼稚園行きたくないよー!という気持ちが爆発したのかな?
朝から心配していたけど、一緒に遊んでいるうちに夜には“ちぃちゃん好き、ママ好き、パパ好き”に戻っていた。
私はそうした彼のジレンマをそっと見守ってあげることしか出来ないけれど、これから恐らく何十年と過ごす長い人生の中で、“喜びたいのに、素直に喜べない”そんなシーンはきっとまだまだあるでしょう。
でも、そうやってそのジレンマを乗り越えて彼は少しずつ顔つきがお兄ちゃんになってきた気がする。かわいいからかっこいいだね。
君の成長に私が勇気づけられたよ。ありがとう。明日も一緒にあそぼうね。
ゆうちゃんのおばさまより