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その瞬間とその共感
この夏、北京の好運街での飲み会をきっかけに、長年北京に住んでいる日本の友人たちと会った。その時、日本人女性が経営する居酒屋に集まることになったが、運悪く彼女のフライトが遅れ、北京に戻ることができなかった。どうやら野球好きで、アマチュア野球チームのために無錫に行ったらしい。そのチームには日本人も中国人も所属しているそうだ。
居酒屋に行く前に、妻と一緒に亮馬河の川沿いを散歩した。何年も歩いたことがなく、河水の清らかな流れや両岸の賑わいに驚いた。散歩中はちょうど夕陽が沈む時間帯で、繁華街が夢のようにみえた。
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北京での飲み会では、長年北京に住んでいる日本人もいる。まるで時空が逆転したかのように感じた。ぼくが長年日本に住んでいるのと同じように。もともとは他人だったのに、未知の都市に住み着くことで、新たな未来が開かれたと言ってもいいかもしれない。その友人たちとの会話の中で、ほんの一瞬だが、まるで自分自身を見つけたようだ。職業や趣味がどれほど異なっても、地理的な観点からみると、人と環境との関わりには共通点がかならずある。
ご年配の方が1975年に初めて中国を訪れたときの話をしてくれた。その時の好奇心と期待感に満ちた思い出を聞くと、同じ年の秋にぼくは北京市内で開催された第三回全運会(全国運動会)を見に行った時のことを思い出した。その時は中学生で、全校生徒が整列しなければならなかった。そして、みんな徒歩で北京工人体育場まで行った。好奇心と期待感がいっぱいだった。
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日本の友人たちと北京で別れた時に、神戸市内で再会し、また食事会をすると約束し、参加者も増えた。みなさんの談笑を通じて、今なお、お互いに共感の瞬間を探し続けている。
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