青い山脈。
このタイトルを聞いてピンとくる方はいますか?
実は、
私がカラオケで歌える曲の中で
1番古い曲のタイトル。
1949年に発表された藤山一郎さんが歌う、
「青い山脈」
40sの曲を歌えちゃうんです(笑)
それは何故かというと、
小さい頃から、親族で集まって宴会する時に、
決まって大叔父さんがこの歌を唄うから。
田舎あるあるですが、
なにかと親族が家に集結してワイワイします♪
家族で集まってご飯を食べる。
当たり前なようで、
サザエさんのような食卓は都会ではまずない。
ましてや親族での宴会は田舎ならでは。
そして、
みんな音楽が好き。
歌うのが大好きだった。
暇あれば歌う。
音楽かかれば歌う。
誰もうるさい!なんて言わない、表現に対して尊重してくれる家族。
家にあったカラオケの機械は、レコード入れて歌うスタイルで、一円玉の旅がらす?が私の十八番で親族は毎回歌うと笑って喜んでくれた。
絵描きも好きだけど、
やはり小さい頃から音楽が側にあって、
いとも簡単に笑顔を持ってきてくれるから大好きだ。
歌や楽器で笑顔を作ってきた音楽の教師もしている大叔父さんは、
昨年最愛のパートナーを亡くした。
何十年も連れ添ったパートナーを失った喪失感…
いつも笑顔で喜作な方でも、そのぽっかり空いた空間に気落ちしていたそう。
寂しくしている中、
救ったのは家族はもちろんだけども、
音楽教師であることだった。
生徒さんが寂しさを感じる時間を
埋めるかのように訪れる。
大叔父さんは、生徒さんにもとても感謝していて、少しずつ元気を取り戻し、青い山脈もまた歌っていた。
そんな大叔父さんの生きる力になるよう描いたのは、青い山脈の文字と
まるで鶴が飛んでいるような雲がそばにある青い山に滞在中に出くわしたので、描いて添えました。
いつでもそばにあるモノだけは見失わずに生きて欲しくて。
大叔父さんは、嬉しくて何度も何度も見返して喜んでくれて、
仏壇にあるパートナーとも一緒に写真を撮りたいと言い、とても幸せそうな写真が撮れた!
大叔父さんの仏壇の近くには、七福神の中で一番陽気な笑顔の神様/布袋さんが万歳してた。
笑顔が一番!
生きるってさいこー!と言わんばかりに。
見る人、聴く人によっては
たかが落書きである絵であり、
たかが雑音である音楽かもしれない。
でも、
そんな絵や音楽が生きる力になる人もいる。
若くあかるい歌声に
雪崩は消える花も咲く
青い山脈 雪割桜
空の果て
今日も我らの夢を呼ぶ
「青い山脈」より