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〖声劇台本〗ゆびきり〖男1.女2〗

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⚠️グロ、叫び、悲鳴有り
結:普通のOLおっとりした性格
正人:営業部エースイケメン、モテる
あみ:結の同期で友達頼り甲斐がある
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ゆびきり
正人「結、じゃあまた昼に」

結「あ!はい!」

結M「正人さんとは付き合い初めて、もうすぐ4ヶ月、喧嘩もなく、私を甘やかしてくれる優しい大人な彼氏。
私の入社式の帰り、私が派手に転んだところを助けてもらい、お互いにひとめぼれして、何回かの食事の後に正人さんからの告白で付き合うことになった。」

あみ「いーなー朝からラブラブ。毎朝お迎えに来てもらってるんでしょ?羨ましぃー」

結「あみ~びっくりしたー!おはよ」

結M「あみは同期で入社当時から仲良くしている隣の席の同僚であり、なんでも話せる友人です」

あみ「いーなーあんなイケメン彼氏!しかも営業部のエース!」

結「えへへ」

あみ「ねーねー。今日、夜飲みに行かない?」

結「あ、うん!いいね!最近行ってないもんね!」

あみ「そうだよー最近かまってくれないもんね!」

結「ごめんごめん」

結「ん~お昼か~。あ、メールっと、社食で先に待ってますっと」

あみ「結、今日社食?私もなんだー、一緒にいこ?」

結「あ、うん!」


あみ「じゃあまた後でね!」

【間】
あみ「どれにしようかなー」

結「·····ハンバーグ定食と、エビフライ定食迷うなぁ」

あみ「わたしパスタにしよー」

【間】

あみ「席ここでいいよね?」

結「うん!」

正人「結、ごめんね、遅くなって。あ、代々木さんこんにちは」

あみ「お疲れ様です!こんにちは」

正人「今、買ってくるね」

あみ「この会社、社内恋愛OKで良かったねーでも、それが首絞めてるかもだけど·····
あーまたモテてるねぇ」

結「·····正人さんかっこいいからね」

あみ「惚気られたぁー」

結「あはは」

結「お疲れ様です!はい!」

正人「何話してたの?」

結「正人さんがモテるって話です」

正人「なんだそれ、モテないよ」

あみ「そうですかぁ?イケメンだし営業部エースですよ?」

正人「あはは、結にだけモテてたらいいかな」

あみ「はいはーいご馳走様です。」

結「あ、エビフライ」

正人「結はハンバーグなんだね?」

結「実はエビフライと迷ったんです」

正人「だと思ったよ。はい。じゃあ1本あげるよ」

結「ありがとうございます」

【間】

結「ご馳走様でしたー」

あみ「フーお腹いっぱい」

正人「あ、結、今日の·····2錠ね」

【正人、小豆色のカプセルを結に2粒渡し】

結「あ、ありがとうございます」

あみ「なにそれー?薬?」

結「ううん、サプリ。付き合い始める前位に貧血気味って話をしたら毎日正人さんがお昼にくれるようになったの。お昼会えない時は朝に貰うんだけど·····」

あみ「へーどんなサプリ?」

正人「あーなんだったかな。瓶が大きいから2錠しか持ってきてないんだ」

あみ「見せてー」

正人「ダメだ」

結「え?」

正人「·····あ、·····人の飲む薬に触らない方がいいよ?」

あみ「·····あ·····すみません」

結「·····正人さん?」

正人「·····結、水」

結「あ、ありがとう」

【こくんと音を鳴らし飲み込むのを見て】

正人「·····じゃあ、トレー置いてくるね」

結「あ、私の分····ありがとうございます!」

【正人トレーを結の分まで持ち返却口へ向かう】

あみ「·····びっくりした·····」

結「·····うん」

あみ「·····なんか·····変な薬じゃないよね?」

結「·····え、普通に鉄分じゃないかな?味は·····すぐ飲み込んじゃうから分からないけど鉄の匂いする時あるし」

あみ「·····ならいいんだけど」

【正人が戻って来たのを見てあみが立ち上がり】

あみ「あ、じゃあ私はこれで」

結「·····うん!」

【あみ、トレーを持ち立ち去る】

正人「結、明日休みだし、今日夜泊まりに来ない?あと·····一緒に住まない?って話、考えてくれた?」

結「·····あ、今日はちょっと用事が·····明日なら!同棲の話は·····前向きに·····」

正人「そう·····用事。誰と?」

結「·····?あみ·····ですけど·····飲みに行こうって」

正人「·····そう。ああ·····ここ、個室でおすすめだよ?」

結「·····あ、ありがとうございます!あみにきいてみます!」

正人「結は可愛いから、ナンパされると困るからね。」

【正人、結の手を握り】

結「そんなのありませんよー」

正人「分からないだろう?」

【結の手に力を込め】

結「·····っ!いっいたっ·····」

正人「あ、ごめん·····。君があまりにも可愛くて·····誰にも渡したくないんだ」

結「正人さん?」

正人「·····ずっと、俺のそばに居てくれる?ずっと俺のものでいてくれる?」

結「はい、大丈夫ですよ?私は正人さんとずっと一緒です!」

正人「そっか·····ありがとう。ははっ心配でさ·····」

結「ふふ。じゃあ指切りげんまんでもします?」

正人「あ·····。うん。いいね。しよう」

結「指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます。ゆびきった。」

正人「切った。」

結「ふふふ。正人さん可愛いですね」

正人「可愛いって·····ったく。そろそろ戻ろうか」

結「·····はい」

【間】
【個室居酒屋にて】

あみ「お疲れ様ぁ!」

あみ、結「カンパーイ!」

あみ「っで、最近どうなの?」

結「·····え?」

あみ「え?って。正人さんと。もうすぐ4ヶ月だっけ?」

結「あ·····うん。あのさ·····」

あみ「どうした?」

結「·····私ね、正人さんがお付き合いする人·····初めてでね。」

あみ「うん·····」

結「·····分からないけど·····先月·····その·····初めて·····」

あみ「·····あーはいはい。」

結「·····うん。その後から、一緒に住まないかって、言われてて。」

あみ「·····いいじゃん」

結「·····うん·····ただ·····その日以来·····かな·····会社からも離れてるのに毎朝迎えに来てくれたり、帰りもうちに帰った。って連絡忘れていると、電話がかかってくるんだよね」

あみ「愛されてるねぇ·········束縛激しいのかな·····うーん。まぁ、付き合い始めたば
かりだから·····かもしれないしねぇ。なんとも言えないけど·····ただ·····昼のサプリ?
はちょっと調べた方がいいかもしれないよ?」

結「·····うん。1回どこで購入してるのか聞いてみるね」

あみ「うん。まぁ、正人さんが結におかしくなるもの飲ませるとはおもえないけどね。


結「·····ふふふ」

あみ「·····あ、ちょっとお手洗い行ってくるね」

結「·····あ、うん!行ってらっしゃい」

結「·····はぁ。そうだよね。愛されてるんだ…」

【間】

あみ「じゃあお疲れ様!また月曜日ね!!気をつけてね!おやすみ~」

結「お疲れ様!またね!あみも気をつけてね!」

結「(·····っと、やっぱり週末のこの時間は混むなぁ·····もう少し早く帰りたかったけど·····あみと飲むの久しぶりだったし·····あ·····隣の男性·····香水きついなぁ·····ちょっと酔いそうだな)」

【間】

結「(隣の駅に着いた途端トイレに駆け込むって····飲みすぎたかなぁ·····あー、気持ち悪い·····でも、一駅分風にあたって歩いたからか、ちょっと楽になったかも·····)」

正人「·····結」

結「·····っ!?ま·····正人さん?え、なんで·····」

正人「こんな時間になっても帰ったって連絡無かったから」

結「·····あ、すみません·····隣の駅に着いた途端気分が悪くなっちゃって」

正人「·····ああ、だから隣の駅で降りたんだ·····」

結「·····え?」

正人「·····いや。とりあえず部屋に入ろう。体調大丈夫?」

結「あ、はい·····」

正人「カバン持っ···············結·····今日·····本当に代々木さんと飲んでたの?」

結「·····?はい、そうですけど·········きゃっ······えっ正人さ·····なんで急に·····いたいっ腕っ·····」

正人「·····結、鍵」

結「·····あ、はいっ」

正人「·····おいで」

結「·····正人さ·····私っ靴脱いでない·····腕·····いたいっ·····えっ?バスルーム!?きゃっ冷たっ」

【結まだ水のシャワーをあびせられ】

正人「·····結、男の匂いがするね。誰?もう一度聞くよ?今日一緒に居たのは代々木あみじゃなかったの?君は俺に嘘をついたのか?」

結「·····正人さん?本当にあみといました·····どうしたんですか?」

正人「·····確かに今日、教えた居酒屋にGPSの表示では君はいた。でも本当に代々木と一緒だったの?」

結「·····GPS?え?どういう·····」

正人「·····帰宅時間も遅い、隣の駅で降りる。そして君の髪からは男の匂いがする」

結「·····ちょっと何を言って·····きゃっ」

正人「·····早く·····その匂い落として。君から俺以外の匂いがするの嫌なんだ·····」

結「·····分かりました·····あの、脱ぎますから·····出てもらって·····」

正人「·····脱げないのか?俺の前で。その肌に誰かほかの男からの印でもついているの?だから出ていけと言うんだろう?」

結「·····ちが·····恥ずかし·····くて」

正人「君の全てはもう見たじゃないか·····まぁ、恥ずかしがる君もいいね·····後でじっくり調べさせてもらうよ。とりあえず、その吐き気のする匂いを落としてきて」

結「·····は·····い」

結「(正人さん·····どうしちゃったんだろう·····怖いよ·····)」

【間】

正人「結·····おかえり。おいで?」

結「·····あ·····」

正人「ほら。ここにおいで」

結「·····はい」

正人「·····うん。いつもの結の香りだ。さっきは怒鳴って悪かったね。」

結「·····いえ」

正人「でも、結がいけないんだよ?·····俺のものなのに他のオスにマーキングなんてされてくるから·····」

結「え?」

正人「何もかも、俺に捧げたんだと思ったんだけど。ほら。日付が変わったから今日で4ヶ月。今日で完全に君の体は俺のものだ」

結「正人さん?」

正人「·····可愛い結。人間の血液は約120日で入れ替わるそうだよ?今日で120日。君に毎日飲ませていたサプリ。」

結「·····」

正人「ふふふ。俺の血液を毎日2錠分。」

結「っ·····」

正人「君の綺麗な喉が·····こくんと可愛らしく·····俺の血液を飲み込む瞬間·····日に日に興奮を抑えるのが難しくなったよ」

結「·····え·····っ正人さ·····」

正人「今日で君は完全に俺のものになったんだ。お祝いしようと思ったのに君は·····」

結「ちょっと待ってください·····じゃあ今まで飲んでいたサプリ·····」

正人「だから、俺の血液だよ?大丈夫。君の体内に入るものだからね、君と会ってからは食事には気を使っていたし、毎朝ちゃんと·····少量だしね。」

結「うっっ·····おぇ」

【結キッチンのシンクに向かう】

正人「結?なんで?俺を拒絶するの?」

結「うっ·····いや、来ないで」

正人「結·····」

結「来ないで!」

正人「包丁·····危ないから·····あ、ああ。ゆびきりだね!いいよ!約束のしるしだ!」

結「いや·····」

【結、手が震え包丁を落とす】

結「あ·····」

【正人包丁を拾う】

結「な…んで…指を…」

正人「·····(息を吸う)」

【正人包丁を小指に当てる】

結「いやぁぁぁぁ」

正人「·····うぁっああああああああぁぁぁ·····はぁはぁ」

正人「はぁはぁ。はい·····結。約束のしるし。俺の小指·····君との約束だよ」

結「あああっはぁはぁ」

正人「ゆびきりげんまん·····したよね」

結「やだ·····正人さ·····おかしいよ·····」

正人「君からゆびきりしたんだよ?ずっと一緒だって·····ねぇ?結は俺のものになったんじゃないの?ねぇ。」

結「はぁはぁやだ·····なに·····やだよ·····」

正人「·····嘘つくんだ?·····じゃあ·····」

正人「·····どこだっけ·····」

結「·····やだ·····やだ·····足·····立てな·····い」

正人「·····うーん。あった。おまたせ。結。俺との約束·····守れないんだね」

結「やだ·····針·····やだ·····まさとさ·····ごめんなさ...」

正人「はーりせんぼんのーます」

【間】

あみ「結~おはよ!インフルだったって?大丈夫?」

結「あ、うん·····だいじょ·····ぶ」

正人「おはよう代々木さん」

あみ「あ、おはようございます!あれ?怪我!?右手どうしたんですか?」

正人「先週末に実家の工場に帰って手伝っていたら·····ちょっとね。」

結「········」

あみ「......大丈夫ですか!?だからお休みを!2人同時だったから内緒で旅行でもいってるのかと思いましたよ!」

正人「あはは。ないよ。だからお土産もないんだ。ごめんね」

あみ「大丈夫でーす!あれ?結·····顔色悪いよ?大丈夫?」

結「·····あ、うん大丈夫」

正人「結、今日昼一緒に行けないから·····これ。」

結「·····はい」

あみ「·····あ」

正人「あと、夜は先に帰って寝ててね。指切りげんまん」

あみ「あはは、正人さん可愛いところあるのね。それに同棲したんだ!?いーなぁー。
あ·····でもそのサプリ·····」

結「·····大丈夫。これは愛の証なの」

【こくんと錠剤を飲み込み】

結「嘘ついたらはりせんぼんのーます」

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