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毎年見ていた夢の話と霊感の強さの測り方

こんばんは。今日は暑くも寒くもなく、雨が降ってしっとり重くぬっとした空気がいい感じですね。

ということで今回は自炊でも小説でもなく、私が小さい時に毎年見ていた夢の話を書きます。しょっちゅう誰かに喋っている話なので、友人たちはもうとっくに聞き飽きているかもしれませんが、何度でも話したいので今日も書きます。

私は3歳とか4歳とか、覚えているかぎり1番古い記憶から小学校5年生の頃まで、毎年1月20日〜29日あたりに決まって同じ夢を見ていました。どんな夢かというと、自分の家の特定の部屋からお札を剥がしていくのです。

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夢の内容を説明する前に、わかりやすいようにざっくりとした間取り図を貼ります。風呂と洗面とトイレは省略してあります。

その夢はいつも、家の玄関から始まります。私は玄関から廊下の方(家の中の方)を向いて立っています。家族の気配はなく、家の外があるような気配もありません。玄関から見て、階段はいつも通り見えますが、その先は天井と同じ高さで白く埋められていて進めなくなっています。私は毎回その白い壁(天井?)を確認して、それから左手にある茶の間に入ります。夢の中の茶の間にはだいたいいつも母がいて、おいでおいでと私を膝枕に誘導して寝かしつけようとします。現実では茶の間は祖父母のスペースであり、母がいることはまずないので、私は「母じゃないな」と思いながらも引き寄せられるまま母の膝に頭を乗せ、途端に磁石のように重くなる瞼を必死に閉じまいと耐えます。これは、この夢の中の最初の”試練“です。目を開けてさえいれば、自分の顔の上にはこちらを覗き込む母の顔があります。しかし瞼の重さに負けて目を閉じてしまうと、見えるのは母ではなく、骸骨のように白く痩せ細った“何か”になります。目を閉じることで、夢にいる母の真の姿が見えるのです。うまく言えませんが、そもそもこの夢の中にいる母は母ではなく、この夢を遂行させまいとする何かなのです。

この膝枕攻撃(?)に耐えきると、私は解放され、台所へと向かいます。台所には出入り口そばの棚の中とコンロ脇の調味料置き場の2ヶ所にお札があり、私はそれらを取ってこなければなりません。私はまず、台所に入ってすぐ脇の棚の中にお札が置かれているのを確認します。現実ではラップとかタッパーとかが雑に積み重なっていたのですが、夢の中では榊の葉のようなものとお札を立てる木製のお札立てがあり、そこにお札が置かれています。私は慎重に手を伸ばします。なぜなら、そのお札の真上から包丁を握った手がぬっと出てくるからです。横から手を掴まれることもあります。だから私はフェイントをかけつつ慎重に手を伸ばし、包丁が出てきた後でスッとお札を取ります。同じようにして、台所奥のコンロ脇にある調味料置き場からもお札を取ります。毎年のことなので、だんだんとかわし方も慣れてきます。

その次に向かうのが最大の難所、神棚です。夢の中でこの部屋に入る前に、私はいつも「ここが大変なんだよな」と思います。でもなぜ大変なのかはいつもよくわかりません。”試練“自体はその年によって変わり、部屋に入ると金縛りにあったり、稲妻のようなものが走り抜けて妨害してきたりしますが、それで苦労させられるような感覚はありません。「物理的に神棚が高い位置にあるから大変」というのが自分の中で最も濃厚な説です。イマイチ記憶があやふやですが、毎年どうにかこうにか神棚からもお札を取ってその年の任務は完了します。その後はいつのまにか目が覚めて、私はまた来年その夢を見る時まで平凡に暮らします。

毎年1月に夢を見ていたので、私はなんとなくこの夢で私が家を守っているような気がしていました。しかし、私はお札を取っていただけで、入れ替えるわけでも貼り直すわけでもないのです。誰かが家のあちこちにお札を置き、私に奪われまいとあれこれ仕掛けてくるのです。考えてみればみるほど不思議な夢です。家族に夢の話をしてみたこともありますが、両親も祖父母もまともに取り合ってくれず、某怪談作家氏にもこの夢の話を打ち明けたんですけど、パンチが足りなかったのか本には書いていただけませんでした。

……それはともかく、私は小学5年生までこの夢を毎年見ていました。6年生からはパッタリ見なくなりました。小学5年生の時に何があったのかと言えば、東日本大震災とか、原発事故とか、大事件も多々ありましたが、私自身にはそこまで深い関係はありません。そういうこととは別の次元で、私は何かのお役目から解放されたのかなと思っています。だいぶオカルトな話ですが。

オカルトといえば……話は変わりますが、皆さんは「霊感の強さの測り方」というものをご存知でしょうか。ハンドルを急旋回して唐突にやり方を説明しますが、そう言いつつも私としては迂闊にやってみるのはあまりオススメできませんので、やる場合は自己責任でお願いします。

まずは目を閉じて、自分の家の前に立っているのを想像します。実家でも1人暮らしのアパートでもいいと思いますが、「家」と聞いて真っ先に浮かぶ場所がいいかもしれません。

次に、玄関のドアを開けて中に入ります。そして1階から順番に、家中のドアと窓を開けて回るのです。居間の窓も、勝手口も、トイレや浴室の窓も忘れずに開けていきます。

やることは以上です。ここから霊感の強さをどう測るかということですが、何も難しいことはありません。

家の中で、何人とすれ違いましたか?

要するに、家中の窓やドアを開けて歩く中で自分以外の人間らしきものが何人いたかで霊感の強さがわかるらしいのです。多ければ多いほど強いようです。

先述したとおり、やってみることはオススメしません。理由を言うのも難しいのですが、とにかくやめておいた方がいいです。ロクなことになりません。

……という感じでオチもなく、ただただ随分とオカルトチックな話をしてしまいましたが、暑くなってきたということでたまにはこういう話もいいですよね。

私は元々自称霊感ある系女子として小学校では名を馳せていたので、またそのうちこういう類の話も書こうかなと思います。

それでは、おやすみなさい。

夢の中で転んではいけませんよ。




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