おしゃれな港町「カシ」の広大な景色
プロヴァンスに住んでいる友人知人におすすめの観光地を聞くと、よく「カシ」という答えが返ってきます。カシはマルセイユから南東へ約30kmのところにある、小さな港町です。
「カランク(入り江)」巡りの出発点
マルセイユとカシの間には「カランク」という約20kmの入江があります。このカランクを巡るハイキングやクルージングが人気だというので、立ち寄っても。カシはカランク巡りの出発地点です。
景勝ポイント「カランク・ド・ポール・ミュウ(Calanque de Port-MiouCalanque de Port-Miou)」からの眺め。入江が深く入り組んでいて、数百の小船がずらーと停泊しています。
カランクのハイキングコースのスタート地点。
氷河期からの地殻変動によってできた断崖のスケール、伝わるでしょうか。
雰囲気のいいカシの港
カシに着くと、ベージュの家が並んでいます。これらはカランクの石で造られているとか。おしゃれな雑貨屋や服屋、アトリエを横目に路地を抜けると・・・
港に出ました。明るい色の建物が並んでいて、清潔感があって、程よいサイズ感。なんだか好感が持てる場所です。この日はコロナ禍の冬で閑散としていましたが、バカンスシーズンに再訪したときはこんなに混んでました↓
ヨーロッパ一の断崖絶壁「カナイユ岬」
ベンチに座る男性の先に見えるのは、ヨーロッパで最も高い断崖絶壁「カナイユ岬」です。
夕暮れ時は赤く染まって海に反射します。
この岬に向かいます。
岬へ続くくねくねした山道。怖いからガードレールをつけてくれ!
岬にたどり着くと、先ほどまでいたカシを見下ろす絶景!左手にはエメラルドグリーンの地中海が広がります。あまりにも高いところから見下ろしているため、波がスローモーションに感じる。
(カメラを構えていたら、「私を撮って」と言わんばかりに小鳥がフレームイン)
真横を見ると険しい断崖絶壁ではないですか。自分の足元もそうだと思うと、ガクガク・・・。いやはや、息を飲む広大な景色でした。
美しい夕暮れビーチ
暖かい季節なら、夕暮れ時、港のすぐ隣にあるビーチで、ピンク色に染まる空をまったり眺めるのが最高です。
バカンスシーズンは、日が落ちても町は賑やか。レストランは満席になるところが多く、評判がよい店は予約をしないとまず入れません。
カシワインをお土産に
カシは白ワインも有名です。
(カシの綴りは「CASSIS」)
シーフードに合う、すっきりと飲みやすいワインです。車で走っている途中、ぶどう畑を見かけたのを思い出しながら、「あの場所で育ったぶどうが、こんな味になるんだ」とつながるの面白い。こんな風に、訪れた土地のワインを愉しめるのも、フランス旅行のいいところです。
カシは小さいけれど、広大な自然を堪能できるし、まちの雰囲気はいいし、ワインはおいしい。地元の人が太鼓判を押すのも納得!
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