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10代の青春には、語り合えるベンチが必要だ

前回紹介したまちニームは歴史が古く、ローマ時代の円形闘技場や神殿がいまでも町中に残っている。

円形闘技場。ベンチもちゃんとある

「メゾン・カレ」という世界遺産にも登録されている神殿。よく見ると腰かけている人がちらほら。

正面の階段には女性4人のグループ

上に登ってもこの通り、いくつかのグループが座り込んで話し込んでいて、どうやらこの世界遺産は、たむろす場所になっているよう。

お菓子を食べながらおしゃべりに興じる10代と思われる女子たち。こういう時間、私も若い頃に過ごしてたなぁ。
好きな子のこと、友達との関係、将来の夢、家族の悩み・・・話が尽きることはなかった。友達と延々と話すことで、感情の整理がついたし、「一人じゃない」と感じられて元気になれたもの。
振り返ると、語り合う時間は、人格形成において必要な時間だったと思う。

ところ変わって、こちらはニースの広場。夜、若い子たちがベンチに座っておしゃべり。たぶんこの子たちも10代だろう。男女で集まって、青春真っ只中という雰囲気だ。

大人にはバーや飲み屋があるけれど、お金もなければアルコールも飲めないこれくらいの子たちが夜に集まりたいとき、確かにベンチは便利だ。

こちらは、エクス・アン・プロヴァンスというまちでの夏のひとコマ。ニースと同じように、やっぱり若者がベンチで過ごしていた。

ひるがえって日本。こういう広場やベンチはあまりないから、夜はコンビニの前で若者がたむろしていたりするけど、迷惑行為のように言われている。確かに、縁石などに座り込んでいたら邪魔だし、そもそもコンビニの前は人が留まるように設計されていない。

では、コンビニの前にたむろす若者は、どこへ行けばいいんだろう。
夜は屋外で過ごさずに、帰宅するべき?

日本のどんなに小さなまちでも、スナックをはじめアルコールを提供する店は必ずと言っていいほどある。夜に、大人が行く場所はある。なのに、遊び盛りの若者が行く場所はほとんどない。彼らが夜に集まれるベンチがあってもいいんじゃないかな。フランスのベンチを見ていると、そう思えてくる。





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