覚悟

め〜ちゃくちゃ久々にnoteを書きます…!!

2年ぶりくらい?間が空いてしまいました。
色んな方のnoteを見る度に書こう!とは思うのですが
ついつい忘れ続け2年も経ってしまいました。笑


最近の私

2023年の3月に音楽大学を卒業しました。
そして、別の音楽大学の研究科に進学。
今は研究科の2年生になりました。
実技系の授業だけ履修している感じですね。

今の学校は前の学校に比べ学生が少なく、
代わりに研究科が召喚されることが多く割と忙しい学校生活を送っています。汗
でもオーケストラや室内楽に毎日のように携われてとても充実しています。

また外部のお仕事もちょくちょくいただいており、
色んな面で刺激を受けている日々です。

本題

タイトルにもありました「覚悟」についてです。

今年の5月でした。
私の祖父の癌が発見されました。
少し珍しいですが顔に癌がありました。
もうステージ4まで進んでいました。

手の施しようはない。
延命措置も不可能。

余命1ヶ月。

あんなに元気なおじいちゃんが?
大きい病気なんて今まであった?

私は頭がまわらなくなりました。
大好きなおじいちゃんが死ぬ?そんなことを考え私は毎日のように泣いてしまいました。

私の祖父

私のおじいちゃん、
一言で表せばスーパーマン。笑

私が中学生の頃、
「かけっこしよ!」と言ったことがありました。
なんと、私よりも足が早かった!!笑

高校生の頃は、
「勉強分からない泣」というと、
歩く電子辞書かと思うくらいなんでも教えてくれた。

そして1番は、
家族の中で唯一私の演奏会に来てくれます。

私の家族は音楽とは無縁。
お母さんはホルンのことをラッパといいます。笑
ホルンを始めてから、クラッシックに興味のない両親は一回も演奏会に来てません。

でも祖父だけは違いました。
私がオーケストラバックで協奏曲をする機会があり、
真っ先におじいちゃんを招待しました。
「お前が1番よかった!」
周りにはもっとすごい子がいたのに。
自分の孫だからかもしれないけど。
その時にくれたおじいちゃんのこの言葉が1番嬉しかった。

音大生にもなると、
どうしても、
高い楽器が必要になります。

両親は音楽と無縁なので買ってくれるわけもなく、
自分でお金を貯めてローンで買おうとしていました。

そして選定を終えてローンを、と思った時
「ローンは組むな」
おじいちゃんが全額払ってくれました。

私はもちろん動揺しました。
こんな額一括で?私のために?

そして、人生で初めて嬉し涙が出ました。
ああ、嬉し涙ってこれなんだ。

覚悟

余命1ヶ月と聞いて2.3日後、
おじいちゃんに会いました。

おじいちゃんは癌であることを隠してました。

「小遣いあるんだけど額が大きいから銀行に入れろ」

私は無言で銀行にお金を入れました。
おじいちゃんと会えるのは今日が最後かもしれない。
おじいちゃんは涙を堪えていました。

普通を装わないと。

そしておじいちゃんと別れ電車に乗りました。
私は大号泣してしまいました。
あれが最後かもしれないのに。なにしてんだ。

私は演奏家。
演奏会に被ったら演奏を優先しなければならない。
祖父の死に目に会えないかもしれない。

でもおじいちゃんが一番応援してくれてる。

私は絶対に演奏をやめない。

おじいちゃんの買ってくれた最高の楽器で、
これからも一生懸命にひたむきに。
きっと死に目に会ってしまったら私がどうしようもなくなってしまうかな、とも思っています。

いつでもどこでも見守っていてほしい。

おじいちゃんのそれからですが、
9月の今も生きています。笑

やっぱりおじいちゃんはすごいや。
ステージ4なのに余命宣告から3.4ヶ月すぎてるし、
なんならまだとても元気でした。

普段通り、って大事。
死ぬのがわかってて変に思い出を沢山作るより、
今まで通りにしてたら死ぬなんて思えないもんね。

まだまだ長生きしてね。
私はいつまでも、自分が死ぬまで、
おじいちゃんの楽器で、
沢山演奏をしていきます。


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