東洋占術により明らかになる自分とは？
＜自分を知る＞
誰しも自分のことは自分が一番よくわかっていると思いがちです。どんな食べ物が好きで、どんな異性に惹かれて、好きなことは何で、何をしている時が楽しくて等々自分のことですから当然そんな自分の趣味趣向は自分でわかっていますよね。また自分の性格や価値観、考え方など、それまで生きてきた中で、自分の内面的な傾向を自分なりに理解していることと思います。
そんな自分ですが、では自分の運命や運命的課題についてはどうでしょうか？ 何故こうなってしまうのかわからない、自分は何一つ悪いことはしていないのに、、と自分に起きたことでも不可解なことは多々あります。「たまたま」、「偶然」で片付けてしまっていないでしょうか。
そんな運命的な部分に焦点を当てながら本当の自分を知ることで道を切り開く助けになるのが四柱推命をはじめとした東洋占術です。
＜四柱推命とは＞
誰しも喜びに満ちた時もあれば、苦しさにもがく時も、悲しみに沈むときもあることでしょう。
人生における様々な変化や出来事を通して我々は魂を磨き成長しています。様々な出会いから様々な経験をすることが、実は全て必然であり必要だからこそ出会っており経験していることなのです。その出会いや経験にどのような意味があるのか、それが将来どのようなものに繋がってゆくのか、、それを紐解いてくれる助けとなるのが四柱推命です。
四柱推命とは、太古の中国人が発見した「陰陽五行」から運命を推し測ってゆく占術です。
生年月日からその人の人生が見えてしまうというのは神秘的ではありますが、人の誕生の裏に隠された運命的課題を解き明かすことにより、より良く生きるための指針を見出してゆく素晴らしい術です。
人生は固定したものではありません。大運や歳運によって回ってくる星によって変化するものです。
したがって一生運勢の良いことも無ければ、一生悪いこともありません。
自分の運勢の流れを知って運命と向き合い、満たされた人生を生きる事こそが私たちに願われた使命です。
＜陰陽五行とは＞
この宇宙は、天と地、男と女、雄と雌、おしべとめしべ、プラスとマイナス等すべての事象において陽と陰が相対しています。太古の中国人は、陰陽二気が一つに合して万物が生まれると理解され、陰陽論を作り上げました。
それを初めて体系化したのが、伏羲（ふつき）だとされています。
太古の中国人は、天と地に代表される相対立する二つのものが、宇宙を形作っていると考えたのです。
陰陽の次に太古の中国人が発見したのが、五行の働きでした。
自然界には「木」「火」「土」「金」「水」の五つの要素があることを発見し、宇宙の全てがこれらの要素から成り立っていると考えたのです。
＜五行の関係性＞
五行の根幹を成す考え方として、五行は循環するというものがあります。これは、五行の各要素が互いに影響を与え合い、変化するという考え方です。相生と相克はその考え方から誕生しました。
相生とは、五行が影響し合って互いを生み出す関係性を指します。
例えば木は燃えることによって、火を生み出し、火は木を燃やして土を生み、土は土の中で金を生み、金は結露して水を生み、水は木を育てます。
反対に相克とは、五行が互いに打ち消す関係性にあるという考え方です。
例えば、木は土に根をはり侵食し、火は金を溶かし、土は水を吸収し、金は木を切り倒し、水は火を消します。
この様に、五行とは互いに生み出しあい、打ち消し合う性質を持つという考え方です。
＜干支について＞
干支とは、太古の中国人が宇宙森羅万象を示すために考案したものです。
干支は干と支に分かれます。
先ず「干」は五行を陽と陰に分け、以下のような関係です。
木⇒甲（陽干；きのえ）、乙（陰干；きのと）
火⇒丙（陽干；ひのえ）、丁（陰干；ひのと）
土⇒戊（陽干；つちのえ）、己（陰干；つちのと）
金⇒庚（陽干；かのえ）、辛（陰干；かのと）
水⇒壬（陽干；みずのえ）、癸（陰干；みずのと）
甲から癸までの10種類の星を十干と呼びます。
次に「支」も陰陽五行に分け、以下のような関係となります。
木⇒寅（陽支；とら）、卯（陰支；う）
火⇒午（陽支；ひのえ）、巳（陰支；み）
土⇒戌（陽支；つちのえ）/辰（陽支；たつ）、未（陰支；ひつじ）/丑（陰支；うし）
金⇒申（陽支；さる）、酉（陰支；酉）
水⇒子（陽支；ね）、亥（陰支；い）
＜命式について＞
命式は４つの柱（年柱、月柱、日柱、時柱）によって構成されます。
この命式によって決定される固有の運命や運勢が表されています。
更に命式にはその人の持つ天賦の才能や性質、および不幸を呼び込んでしまう悪い性質も含まれています。
・命式の作り方
生年月日で年柱、月柱、日柱を、更に生まれた時間がわかれば年柱までを暦を使いながら記載してゆきます。
＜大運について＞
大運とは、人生における変化を示す運気のことです。
人生には様々な浮き沈みがあるのもです。それがいつどのように起こってくるのかを教えてくれるのが大運です。
大運には、順行運の人と、逆行運の人がいます。順行とは、生まれた月から順を追って月の干支通りに巡っていきます。逆行はその反対に遡って月の干支を巡っていきます。
順行、逆行の区別は男性か女性か、生まれた年が陽年か陰年かの違いから以下のように行います。
・男性であり陽年生まれ：順行
・男性であり陰年生まれ：逆行
・女性であり陽年生まれ：逆行
・女性であり陰年生まれ：順行
大運は基本的に10年単位で変化していきます。が、初めの第一運の大運については生まれた月から次の月の節入りまでの日数を３で割った数の年数になります。
割り切れず、余りが出た場合は、余り１は切り捨て、余り２は切り上げます。生まれた当日を含めて日数をカウントする点に気を付けてください。
上記の命式の方が男性の場合、以下の大運となります。
＜歳運について＞
その年の干支のことです。2023年は「癸卯」になります。
これは全ての人にとって同じ歳運になりますので、個別の命式や大運を見ながら更にこの歳運を重ね合わせてその人のその年１年の傾向を読み取っていきます。
＜十干の意味＞
十干は１０種類ある星ですが、日柱天干にどの星が当たるかによって以下のようにその人の特徴を見出してゆくことが可能です。
甲：優しく思いやりがある、真っ直ぐな人柄、リーダー格。
乙：草花なので人の目を楽しませる使命。優しいが傷付きやすい面も。
丙：太陽のように光り輝き世を照らすので明るく公明正大。
丁：薪を得て燃え続けることで人の役に立つ使命あり。
戊：山や堅い岩を意味し仰ぎ見られる。潤いをもって人に信頼され万物
を育む使命あり。
己：よく肥えた潤土のごとく人柄は温厚。
庚：強くてたくましい意志を持ち行動力あり。裏表がなく真っすぐで
さっぱりした性分。
辛：自意識、美意識高く天賦の性質は宝石のイメージ。一見華やかさが
あるが、根は真面目で堅実。
壬：洞察力と知恵の持ち主。美しい夢と度胸の良さを併せ持つ人。
癸：物静かな知性派。人々に恵みの潤いを与える優しい人。
＜通変星の意味＞
１．比肩
自意識、プライド、独占欲、独立心、自分を表現、自己主張、自己実現
頭の切れが良い、スパッと割り切る知力、決断力、独善性、貪欲。
２．劫財
自我を通す、自己中心的、強引、自己顕示欲、排他性、一攫千金を夢見る、
起業家、ワンマン。
３．食神
豊かな直感やひらめきが生まれる、技能、芸能、職人、技術者、五感が発達、非凡な集中力と処理能力。
４．傷官
豊かな感受性、直観力・洞察力鋭く美術、音楽等の芸術分野で能力発揮、無から有を生み出す、官を傷つけるため女性は男性関係に注意。
５．偏財
好奇心旺盛、楽しむこと、欲求を満たすことに貪欲、人付き合い上手、サービス精神旺盛、
６．正財
堅実、まじめ、情は厚く誠実、融通性に欠ける、野心・覇気に欠ける、几帳面、人物のスケールは小さくまとまってしまう、女性は家庭的で愛情豊か。
７．偏官
正義感強く親分肌、感情の変化が激しい、職人気質、全体を優先し不義には立ち向う、プライド高く野心旺盛。
８．正官
品行方正、紳士、淑女、愛情豊か、人望あり、プライド高い、社会性、指導性、地位、名誉に恵まれる。
９．偏印
精神的・内的性格が強い、頭脳の星であり、学問の星、思想面に関心、形而上的な世界探求、宗教的、数理性に強い、アイデアマン
１０．印綬
学問の星、頭脳の星、人から引き立てられる、コツコツ努力する、権力志向は乏しい、社会的名声・名誉と結びつく。