【愛おしい我が子へ】あなたがお腹にいるとわかった日のこと
ママは、そわそわしてた。
あなたの優しい世界一のパパ。そんなパパのことが大好きなママは、パパとの赤ちゃんがとっても欲しかった。でも、なかなかすぐには来てくれなくて。ママとパパの身体に問題がないか、病院に検査しにいったりもしてたんだ。
病院に通い始めて2ヶ月くらい経った頃、ママの身体は少しいつもと違っていたの。とにかく身体、特に頭が熱くて熱くて。頭ががもわっと熱くて、変な感じがしたの。
心がそわそわした。
もしかしたら、妊娠したのかな?って。
赤ちゃんが来たのかな?って。
だけどここ数ヶ月、何度も妊娠検査薬を試しては突きつけられた陰性の結果に、ちょっとママは落ち込んでいて。身体が熱いのも、もしかして赤ちゃんかな・・・・・・?って期待したりもしたけど、陰性判定を見るのが怖くて検査できなかったんだ。
だけどね。
あなたがお腹の中にいるとわかった日の朝。
2024年6月5日。
毎朝起きてすぐ測っていた基礎体温が、その日も高いままだった。こんなに高い体温が続いた日は今まで一度もなかったから、朝から気持ちがざわざわして。いや、踊っていて。もしかしたら、赤ちゃんがいるかもって。
でもまだ妊娠検査薬を試すには早いし・・・・・・でももし陽性なら結果がわかるかも・・・・・・どうしよう・・・・・・ってずっとずっとそわそわしてたの。
お父さんが仕事に出かけたあとも、
検査をするかしないかずっとずっと1人で迷って。
え〜い!!!!身体も熱いままだし、検査したれ!!!陰性やったとしても次があるわ!!!!!もやもやするくらいなら検査や!!!!!!!!!!って、勢いよく検査したのが2024年6月5日の16時頃。
トイレで検査をして、
検査薬を握りしめたままリビングに戻って。
2〜3分じっとソファに座ったまま、
「お願いだから・・・・・・・」と、願った。
・・・・・・・えいっ!!!!!!!!!!!
全身に力を込めながら、
検査薬を見た。
初めて、2本線が浮かび上がってた。
「ッ・・・・・・・・・!!!!!!」
あまりにびっくりして、ママは自分の口に手をあてて。
声を我慢してたら、自然と涙が出てきたの。
やっとやっと、
お腹に赤ちゃんが来てくれた。
9が月間、待ちに待った赤ちゃん。
パパとママの、かけがえのない愛おしい赤ちゃん。
あなたが、
私達のもとに来てくれたとわかった日。
ママはあんまりにも驚いて、嬉しくて。
もう感情を抑えることができなくて、
関西にいるおばあちゃんにすぐテレビ電話したの。
「見て・・・・・・・・・!!!!!!!
妊娠した・・・・・・・!!!!!」
ママがなかなか妊娠できないことをよく関西のおばあちゃんに相談していたの。「あんまり考えすぎるとできないものよ、いつかちゃんと来てくれるから。」と、どっしり構えていたおばあちゃんも、
「・・・・・・え?????」
って、唖然としてて。
「おめでとう、
よかったね。
おめでとう・・・・・・!!!」
って、喜んではいるけど、なんだかあんまり実感が湧いてなさそうな感じで。
テレビ電話を切ったあと、
「あんまり喜びを表現できなくてごめんね、本当に嬉しいよ。ただびっくりしたのと、私はあなたのママとして急にあなたのことが心配になって・・・・・・。でも嬉しいよ、おばあちゃんになるんだ。実感がわかないよ。」って話してくれたの。
あなたがお腹にいるってわかった2時間後くらいに、パパが帰ってきたの。
「ただいま〜(๑╹ω╹๑ )♪」
パパは、毎日毎日ニコニコしながら帰ってきてくれるんだよ。
「おかえり!!!!!!
見て!!!!!!!!!」
「どした(๑╹ω╹๑ )???」
「・・・・・・見て!!!!!!!」
そういって、ママはにっこにこでパパに検査薬を見せたの。でもやっぱり男の人って、検査薬のこととかあんまり知らないからさ。それがなんなのかも、見方もわからないの(笑)。使ったことがないから当たり前だよね。
「・・・・・・・ん(๑╹ω╹๑ )?」
「妊娠検査薬!!!」
「・・・・・・・え(๑╹ω╹๑ )?」
「妊娠した!!!!!!!」
「・・・・・・・え(๑╹ω╹๑ )?!?!
ほんと(๑╹ω╹๑ )?!?!?!?!」
「そう!!!ほんと!!!!
妊娠したの!!!!!!!!!」
ママはこの時点で、あなたがお腹にいること、それからこうやってパパに報告できる日がきたことにまた嬉しさがこみ上げて、笑いながら泣いちゃったんだ。
「え(๑╹ω╹๑ )?!何(๑╹ω╹๑ )?!
これどうやってみるの(๑╹ω╹๑ )?!?!」
「真ん中の窓のところがさ、赤い線が1本なら陰性で、2本出てたら陽性!赤ちゃんがいるってこと!!」
「えぇ・・・・・(๑╹ω╹๑ )?!?!?!えぇ(๑╹ω╹๑ )?!?!??!?!マジ(๑╹ω╹๑ )?!?!?!?!?!」
パパは子供が大大大好きでね、いつかは子供が欲しいってずっと言ってくれてたんだ。できなかったら2人でゆっくり過ごそうって言ってくれてたけど、本当は心底赤ちゃんが来てほしいって思ってたこと、ママは知ってた。あなたを迎えるために、なんでもすっごく協力してくれたんだよ。落ち込むママを何度も励ましながら、一緒に頑張ってくれてたんだ。
「なんで(๑╹ω╹๑ )?!??!なんで検査しようと思ったの(๑╹ω╹๑ )?!?!赤ちゃんいるってわかったの(๑╹ω╹๑ )?!?!」
パパはずっとずっと満面の笑みだったよ。興奮していつもよりすっごく早口で声も大きくって。(笑)
「身体がすっごく熱くてさ!!
体温も高いのが続いてたから
もしかしてと思って!!!!」
「え・・・・・・(๑╹ω╹๑ )
えぇ・・・・・・(๑╹ω╹๑ )!!!
やったね・・・・・・(๑╹ω╹๑ )!!!!!」
パパは、本当に本当に嬉しそうだった。
喜ぶパパを見て、
ママはもっと嬉しくなった。
「えぇ・・・・・(๑╹ω╹๑ )
実感湧かない・・・・・(๑╹ω╹๑ )
えぇ・・・・・・(๑╹ω╹๑ )ニマニマ??」
って、嬉しそうにずっとずっと笑ってたよ。
「まにょちゃん(ママ)は誰かにもう伝えた(๑╹ω╹๑ )?!」
「うちのお母さんにはもう伝えちゃった、あまりに興奮しちゃって。笑」
「お、俺も母さんに言おう・・・・・・・(๑╹ω╹๑ )!!!」
本当はね。まだ病院も受診せず心拍も確認できてない状態でおじいちゃんおばあちゃんに報告してもいいのかってちょっと迷ったんだけど。でもママも嬉しくてつい勢いで関西のおばあちゃんに話しちゃったからさ。すぐに報告したいくらいパパも嬉しかったんだと思ったら、今この瞬間、あなたが私のお腹にいるという最高の喜びを共有してもいっか、と思ってね。
関東のおばあちゃんなんてまだその時間お店の営業中なのに、パパお店に電話かけてね。(笑)
「今大丈夫(๑╹ω╹๑ )??
あのさ、これからどうなるかはわからないんだけどさ・・・(๑╹ω╹๑ )まにょちゃんが今日妊娠検査薬したら陽性だったみたいで・・・・・・(๑╹ω╹๑ )!!!そうそう、今日(๑╹ω╹๑ )!!なんか身体がすごい熱かったらしくておかしいなって思ったらしくて(๑╹ω╹๑ )・・・そうそう(๑╹ω╹๑ )うんうん(๑╹ω╹๑ )あ、それでさ、この辺でおすすめの産婦人科とか聞いたことある(๑╹ω╹๑ )?まだ◯◯病院でかわりないのかな・・・・・(๑╹ω╹๑ )うんうん・・・・・(๑╹ω╹๑ )あ、でも病院の受診は今だとまだ早くて何も見えないかもだから、来週あたりにするってまにょちゃん言ってたから(๑╹ω╹๑ )そうそう・・・・うん、わかってるよ(๑╹ω╹๑ )クスクス」
パパはおばあちゃんと3分くらい電話して、切ったあと、「やっぱ母さんめちゃくちゃ喜んでた(๑╹ω╹๑ )クスクス」って、嬉しそうに笑ってた。
それから、「俺も父さんに孫を見せれて嬉しいよ・・・(๑╹ω╹๑ )」って。関東のおじいちゃんね、ママとパパが結婚する5〜6年前に、大きな病気をしちゃって。食道がんって言うんだけど。大きな手術を乗り越えて、「今は人生のボーナスタイムなんだよ」って笑いながら話してて。おばあちゃんはもちろん、そんなおじいちゃんに自分の子供を見せれること、パパは本当に嬉しかったみたい。
その日の晩ごはんはとびっきり美味しかったよ。ずっとあなたの話をしてた。
「母さんがお客さんとかにさりげなく産婦人科いいところあるか聞いてくれるって(๑╹ω╹๑ )」
「ありがたいね、助かる。私この辺全然わかんないからさ。」
「ハッ・・・(๑╹ω╹๑ )!まにょちゃん来週実家帰るんだよね(๑╹ω╹๑ )?!飛行機じゃなかった(๑╹ω╹๑ )?!?!」
「あ、そうだ!!チケットとっちゃった!!!」
「妊婦さんって飛行機大丈夫なの・・・(๑╹ω╹๑ )?待って調べる・・・・・(๑╹ω╹๑ )」
そう言って、ご飯中なのにスマホで必死に検索してたよ。ママが飛行機に乗ってもあなたは問題ないかって心配で。
「まにょちゃんやっぱり妊婦さん飛行機はあんまりよくないみたい(๑╹ω╹๑ )飛行機じゃなくて新幹線にしな(๑╹ω╹๑ )!!」
「そうなんだね。キャンセル料かかっちゃうけど仕方ないね。」
「キャンセル料なんて(๑╹ω╹๑ )!!!今はなにより赤ちゃんが大事(๑╹ω╹๑ )!!!!新幹線乗ってね(๑╹ω╹๑ )!!!途中でちょっと立ったりするといいみたい(๑╹ω╹๑ )定期的にちょっと立ち上がったりしてさ(๑╹ω╹๑ )うん・・・・・・心配だけど・・・・・(๑╹ω╹๑ )うん・・・・・(๑╹ω╹๑ )」
こうして、あなたのパパはこの日からあなたのパパになった。なによりも誰よりも、あなたの心配をしていた。守りたいと思っていた。
この日からパパは毎日、ママのお腹を撫でるようになった。「実感わかないなぁ・・・・・・(๑╹ω╹๑ )」って、嬉しそうに笑いながら、優しく何度もぺたんこのお腹を撫でてくれた。小さな小さなあなたを撫でていた。
まだまだ伝えたい日が山程ある。
初めてあなたがいることを病院で確認した日。関東のおばあちゃんがついてきてくれて、「赤ちゃんいました!」ってエコー写真を見せると、「よかった・・・・・・!!」って涙を流してくれた日のこと。
関西のおじいちゃんに報告したとき、「最近よくない話ばっかりやったけど、久しぶりにいい話を聞けた、おめでとう」って優しく声をかけてくれた日のこと。
ママが大好きで尊敬している先輩の家に遊びに行った時、「戌の日なんだ!!安産祈願連れてってあげるよ!!!」といって、わざわざ有名な安産祈願の神社に連れて行ってくれた日のこと。
あなたのおかげで、どれだけ愛に包まれた日をママとパパが過ごしたか。どれだけ感謝してるか。
命って、すごいね。
こんなにも愛に光があたって、日常をキラキラと宝物のように照らしてくれる。
あなたに伝えたい。
あなたが来てくれて、
愛がたくさんうまれたこと。
笑顔がうまれたこと。
あなたのおかげで、
ママとパパがより一層幸せになれたこと。
すべて、あなたのおかげ。
ママとパパのもとに来てくれてありがとう。
これからも、
宝物のような日を一緒に積み重ねていこう。
今日のあなたは、まだママのお腹の中にいる。妊娠21週。元気に動いて、「ママ、僕は元気だよ」ってポコポコとした振動でママに伝えてくれる。
ママも、元気だよ。
あなたのおかげで、
とっても幸せだよ。
ありがとう。
まにょ。
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