被害者意識って…
被害者意識は良くないって、言いますよね。
長年被害者意識にまみれて生きてきた元当事者として言いますが…
たしかに良くはない(爆)
これを持ってると見事に私を被害者に仕立てあげてくれるような出来事が起こりまくります。
ただ、カウンセリングやコーチングの現場で「その被害者意識がダメなんです!」と言われることに対しては、ずっと違和感がありました。
どうして誰も「なぜ被害者意識が生まれているのか?」にフォーカスしないんだろう???と。
「被害者意識を持っていれば自分は変わらずに済むから」だと、よく言われますよね。
それもあるのかもしれませんが、
私の答えはちょっと違います。
なぜ、被害者意識が生まれるのか?
それは
“被害者になるべきところでちゃんと被害者になっていないから”
です。
例えば、親に虐待されているのに「親は悪くない、私が悪いんだ」と思い込む、とか。
本当は被害者であるべきところで被害者になりきらないままやり過ごしていると、
そのときの「本当は痛みを感じていたはずの自分」が、「気づいてよ~あなた本当は悪くないよ~」「あなた被害を受けたのよ~ちゃんと感じてよ~」と亡霊のようにずっとつきまといます。
小さな子供の頃は、自分が親に虐待されているなんて、受け止めきれません。だから、事実を歪曲します。生き延びるために必要な生存戦略です。
でも、もし、もう大人になって、安全な場所にいるのなら、
本当は被害を受けていた事実を受けとめて痛みをリリースできるかもしれません。
それをやってはじめて、被害者意識を持つ必要性がなくなり、手放していくことができるんだと思います。
これは、私自身の体験&体感です。