【ROE18%と稼ぐ力が抜群】ローランド(7944)の買い時を、中期経営計画と直近の決算から分析!
こんにゃちは、まぬるねこ🐱です。
本日は、ROE18%と稼ぐ力が抜群なローランド(7944)の銘柄分析記事です!
3分で読める無料記事なのでぜひ最後まで読んでください!
免責事項
-この記事は具体的な銘柄情報や筆者の取得目標価格などが含まれますが、購入推奨の意図はございません。
1. 銘柄概要
銘柄コード: 7944
企業名: ローランド株式会社
上場市場: 東京証券取引所プライム市場
業種: 電気機器
企業規模:
時価総額: 約1,089億円(2024年10月23日現在)
従業員数: 約3,000名
ローランド株式会社は、電子楽器および関連機器の開発、製造、販売を行う世界的な企業です。電子ピアノ、電子ドラム、シンセサイザーなどの製品が評価され、特に音楽業界における技術力の高さで知られています。また、楽器だけでなく、音響機器やプロオーディオ機器も提供しており、さまざまな音楽ニーズに応える幅広い製品ラインアップを展開しています。
2. 事業内容とビジネスモデル
主な事業セグメント:
電子楽器事業: 電子ピアノ、電子ドラム、シンセサイザーなどの楽器を中心に、初心者からプロフェッショナルまで幅広いニーズに対応した製品を提供。
プロオーディオ機器: 音響機器やデジタルレコーディング機器など、音楽制作の現場に欠かせない製品も手がけています。
関連ソフトウェアおよびサービス: 音楽制作に関するソフトウェアやオンラインサービスの提供にも注力しており、デジタル音楽制作を支援しています。
収益構造:
主に電子楽器の販売が収益源であり、特に電子ピアノと電子ドラムの市場シェアは高い。プロオーディオ機器部門も成長しており、音楽制作機器の販売が収益に寄与しています。
ビジネスモデルの強み:
世界的な音楽業界での高いブランド力と信頼性が強み。また、製品開発において革新性を重視しており、ユーザーの声を反映した製品改良を継続的に行っています。さらに、デジタル音楽市場の成長に伴い、関連ソフトウェアの提供も大きな競争優位となっています。
海外展開の状況:
ローランドは、特に欧米市場において強い存在感を持っています。海外売上比率が高く、アジアを含むグローバルな展開を進めています。
3. 財務状況の詳細分析
財務指標:
PBR: 2.33倍
PER: 12.60倍
配当利回り: 4.40%
キャッシュフロー分析:
営業キャッシュフローは堅調であり、特に電子楽器の売上高増加によるキャッシュの創出が安定しています。積極的な研究開発投資を行い、さらなる製品革新に注力しています。
自己資本比率: 約54.80%(健全な財務基盤を保持)
流動比率: 約190%(資金繰りの安定性が高い)
負債比率: 低く、財務健全性が非常に高い。
4. 業績分析
過去3〜5年の売上高推移:
2021年3月: 64,044百万円
2022年3月: 85,032百万円
2023年3月: 102,445百万円
2024年3月: 109,000百万円(予想)
2025年3月: 114,000百万円(予想)
営業利益・経常利益・純利益の推移:
2021年3月: 営業利益 7,115百万円、経常利益 6,277百万円、最終利益 4,301百万円
2022年3月: 営業利益 11,093百万円、経常利益 10,122百万円、最終利益 8,586百万円
2023年3月: 営業利益 11,750百万円、経常利益 11,000百万円、最終利益 9,980百万円
2024年3月: 営業利益 12,500百万円、経常利益 11,500百万円、最終利益 8,800百万円(予想)
2025年3月: 営業利益 11,400百万円、経常利益 11,000百万円、最終利益 8,500百万円(予想)
1株益の推移:
2021年3月: 161.7円
2022年3月: 312.7円
2023年3月: 298.0円
2024年3月: 360.0円(予想)
2025年3月: 350.0円(予想)
1株配当の推移:
2021年3月: 72.0円
2022年3月: 138.0円
2023年3月: 156.0円
2024年3月: 170.0円(予想)
2025年3月: 180.0円(予想)
5. 市場環境と競争分析
業界全体の成長性とトレンド:
電子楽器市場は引き続き拡大しており、特にデジタル化やオンライン音楽制作の需要が増加しています。ローランドは、電子楽器の高い技術力とブランド力で、今後も市場をリードしていくと期待されています。
市場規模と成長率:
世界の電子楽器市場は今後も成長が見込まれており、特にデジタル音楽制作機器の需要が急速に拡大しています。ローランドはこの成長市場でのリーダーシップを維持しています。
競合他社との比較:
ヤマハやカシオといった国内外の大手企業と競合していますが、ローランドは特に電子ドラムやプロオーディオ機器の分野で差別化を図っています。
主要な競争要因:
高性能な製品開発、ユーザーインターフェースの使いやすさ、そして音質の良さが競争要因です。ローランドはこれらの要素で高い評価を得ています。
6. バリュエーションと投資判断
株価指標:
PER: 12.60倍
PBR: 2.33倍
配当利回り: 4.40%
アナリストの目標株価とその根拠:
目標株価: 3,775円(成長性と安定した配当政策を評価されており、今後も増配が期待されています)
市場コンセンサスとその評価:
配当利回りが高く、成長市場での優位性を持つローランドは、長期保有に適した銘柄とされています。
投資スタンス:
電子楽器市場の成長と安定したキャッシュフローを背景に、安定したリターンを狙う投資家にとって魅力的な銘柄です。
7. 最近のニュースと話題
最新の企業発表:
新しい電子ピアノシリーズの開発を発表し、特に音質面での改善とデザイン性の向上が評価されています。さらに、プロオーディオ機器の新製品が市場に投入される予定です。
市場での話題や評判:
電子ドラムやプロオーディオ機器が好調であり、特にオンライン音楽制作の需要増に伴い、ローランドの製品は国内外で高い評価を受けています。
投資家の注目ポイント:
高配当と安定成長: 配当利回りが高く、安定したキャッシュフローを誇るローランドは、インカムゲインを狙う投資家にとって魅力的な銘柄です。成長性と配当の両方を兼ね備えた投資先として注目されています。
8. 直近中期経営計画の注目ポイント
需要創造と製品開発による市場拡大
説明: ローランドは、電子楽器市場において、革新的な製品(Game Changer製品)を開発し、新たな需要を創造することに注力しています。特に、電子ピアノ、電子ドラム、ギターエフェクター、ポータブルキーボードといった主要カテゴリーで高い市場シェアを誇り、新興市場への再参入や新製品投入によって販売の拡大を目指しています。また、Roland Cloudを通じた音楽制作ソフトウェアやアップデータの提供を強化し、ユーザーの音楽体験を向上させることを目指しています。
将来の業績への影響: これにより、2025年12月期までに売上高を1,232億円、営業利益を179億円に引き上げる目標を掲げており、市場の成長を上回る成長を実現する計画です。
グローバル展開と新興国市場での成長戦略
説明: ローランドは、新興国市場での販売拡大に注力しており、特に中国、インド、インドネシア市場における成長ポテンシャルを重視しています。これらの地域では、ブランドプレゼンスの向上や製品ラインアップの拡充を図り、販売チャネルを強化しています。さらに、ポータブル・キーボード市場への再参入や、Roland Retailのオフラインおよびオンラインチャネルの促進によって、販売を拡大しています。
将来の業績への影響: 新興国市場での成長は、同社にとって大きな成長機会となり、2025年までに海外売上比率をさらに高める見込みです。また、地域ごとの戦略的拡大により、全体の収益向上に寄与することが期待されます。
顧客生涯価値(LTV)の向上と顧客基盤強化
説明: ローランドは、Roland Cloudを活用して、ユーザーの音楽制作体験を向上させることに注力しています。Roland Cloudは、音楽制作やレッスン、データ交換などを提供するプラットフォームであり、これにより顧客との長期的な関係を構築することを目指しています。また、製品購入後のサポートやサービスを充実させることで、顧客のライフタイムバリューを高めています。
将来の業績への影響: Roland Cloudの成長により、2025年までに有料ユーザーを500,000人に増加させ、安定した収益源を確保することが目標とされています。これにより、顧客基盤が強化され、収益の持続的な成長が期待されます。
生産性向上とサプライチェーンの強化
説明: ローランドは、グローバルな生産拠点の最適化や、DW社(Drum Workshop社)との技術シナジーを活用した生産技術の向上を進めています。マレーシア工場やグローバルHUB倉庫の強化、さらに自動化と機械化の推進により、生産効率を向上させ、製品の品質向上とコスト削減を図っています。
将来の業績への影響: 生産性の向上により、供給能力が強化されるとともに、コスト効率が改善される見込みです。これにより、利益率の向上と競争力の強化が期待されます。
ESG対応とサステナビリティ推進
説明: ローランドは、環境・社会・ガバナンス(ESG)に配慮した経営を進めており、CO2排出量の削減や、持続可能な音楽文化の発展に寄与しています。特に、事業所での再生可能エネルギーの活用や、輸送・配送における効率化を進めることで、環境負荷の軽減を目指しています。
将来の業績への影響: ESG対応により、持続可能な成長が見込まれ、企業価値の向上が期待されます。また、環境に配慮した製品の提供が進むことで、顧客や投資家からの支持が強化される見込みです。
9. 直近決算の注目ポイント
売上高と営業利益の動向
2024年12月期第2四半期におけるローランド株式会社の売上高は前年同期比1.3%増の467億500万円となり、堅調な伸びを示しました。営業利益は前年同期比4.0%増の44億2,800万円、親会社株主に帰属する中間純利益は前年同期比15.6%増の36億9,400万円と好調でした。特に純利益の増加は、販売費及び一般管理費の適切な管理や、海外市場での為替効果が寄与しましたが、経常利益は前年同期比5.0%減少し、38億1,100万円となっています。
セグメント別の詳細な業績
鍵盤楽器部門
売上高は118億円で前年同期比0.4%減少しました。電子ピアノは中国での需要減少や物価高の影響を受け、やや低調な結果となりましたが、新製品の投入によりポータブルキーボードは好調に推移しました。管打楽器部門
売上高は138億7,100万円で前年同期比4.5%増加しました。ドラムセットの実売が堅調に推移し、特にサンプリングパッドの需要は落ち着いたものの、全体としては成長が続いています。ギター関連機器部門
売上高は120億1,700万円で前年同期比7.0%増加しました。主力のコンパクトエフェクターが堅調に推移し、ギターアンプの新製品も好調でした。クリエーション関連機器&サービス部門
売上高は58億8,400万円で前年同期比4.4%減少しました。シンセサイザーやDJ関連製品では一部の新製品が好調でしたが、88鍵盤のステージピアノ型製品の需要が減少し、全体の売上は伸び悩みました。映像音響機器部門
売上高は15億8,500万円で前年同期比26.5%減少しました。ビデオ関連製品の需要は一時的に増加しましたが、新製品効果の反動減が大きく影響しました。
減損損失と事業構造改善
減損損失についての報告はありませんでしたが、ローランドは引き続き販管費のコントロールを強化し、需要に応じた新製品開発に取り組んでいます。市場の不透明感が続く中、主に第4四半期に向けた新製品の展開が期待されています。
財務状況と将来の見通し
2024年12月期通期の業績予想では、売上高999億円、営業利益114億円、親会社株主に帰属する当期純利益85億円を見込んでいます。特に第4四半期には、最大需要期に向けての製品投入が業績を押し上げると見込まれています。
まとめ
ローランド株式会社は、2024年12月期第2四半期において、鍵盤楽器やギター関連機器の好調な販売に支えられ、増収増益を達成しました。管打楽器部門やギターアンプ部門が収益を牽引し、販管費の抑制や市場に応じた新製品の展開が成功しています。今後も、市場の不透明感に対応しつつ、需要創造型の新製品によりさらなる成長が期待されます。
10. 投資判断
株価: 3,250円(2024年10月23日時点)
時価総額: 約1,089億円
配当金(年間): 170円(予想)
配当利回り: 4.40%
総合評価: A-
ローランド株式会社は、電子楽器市場における強力なブランド力と技術力を持ち、安定した収益基盤と成長性を兼ね備えた企業です。特に、電子ピアノ、電子ドラム、ギターエフェクターなどの主要製品群は市場シェアが高く、ユーザーからの評価も非常に高いです。また、デジタル音楽市場の拡大に伴い、ローランドはプロオーディオ機器や音楽制作ソフトウェアの分野でも着実に存在感を強めています。
配当利回りが4.40%と高く、安定したキャッシュフローを背景にした株主還元が魅力的です。長期投資家にとっては、成長性とインカムゲインの両方を狙える銘柄であり、特に持続的な配当増加が期待されます。さらに、グローバル市場での展開や、Roland Cloudを活用した顧客との長期的な関係構築による収益の安定化も大きな強みです。
しかし、評価が「A-」にとどまる理由として、特定の市場、特に中国市場における需要低下の影響や、為替リスクによる収益変動が挙げられます。中国市場での成長鈍化や、物価高による購買力低下は電子楽器業界全体に影響を及ぼしており、ローランドも例外ではありません。また、プロオーディオ機器や映像音響機器部門の一部製品では競争が激化しており、新製品投入による差別化が必要です。
これらの点を踏まえると、ローランドは今後も持続的な成長が期待されるものの、グローバル市場でのシェア拡大や新興市場での強化が成長を押し上げるための課題となっています。それにもかかわらず、安定した収益基盤と高い技術力、さらに積極的な新製品開発によって、総合的に評価は「A-」としました。
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