ニューノーマル時代に適した飲食店になろう!!

 新型コロナウイルス感染症が発生してから二度目の4月を迎えることになりました。一年前は来年の春には収束して、飲食店の最も忙しい時期であるはずの3月、4月を迎えることができるだろうと、誰もが思っていたのではないでしょうか?

 しかし、予想に反して第三波を迎え、二度目の緊急事態宣言が発令、そして、緊急事態宣言が解除されました。しかし、今度は第四波が襲い掛かってき始めました。

 いつまで、このような事態が続くのか?、また平穏な暮らしができる日はいつなのでしょう。一年前には、来年の春は気兼ねなく桜の花見もできて、歓送迎会、謝恩会などで飲食店は活気が戻るだろうと思っていました。

 もう一度、営業に対しての自分自身の「思惑、計画、戦略」などを見直さなければならないことが直近の課題です。

 確かに、昨年の今頃と比べれば、売上は回復してきています。しかし、コロナ前と比べれば、7割程度です。感染防止対策で配席を50%程度にしているので、テーブルは全て予約で埋まっているのに、客数が少ないのです。

 また、この時期に多くご予約をいただいていた10名以上のご予約も全くない状況です。

 資金面では売り上げの減少を補うはずの時短要請協力金などのは一部だけ支給され、未だにほとんど支給されていない状況です。

 今後、私たち飲食店は今後どのような立ち振る舞いをしていけばいいのでしょうか?

 一年経過して、コロナの影響で、人々の意識や生活様式は変化を受け入れ始めています。働き方の変化で東京などの都市部から離れる人も増えてきました。自宅での家族の過ごし方にも変化が見られます。これがニューノーマルなのでしょう。

 そこで、対策を考えないといけないことは理解していますが、ニューノーマルなコロナ禍の社会で誰もが経験しなかった状況をどうして生き抜けるのか? 「何かしないといけない」「この現状を何とかしてぬけださないと」とか思い、心の葛藤が続いています。

 自らの飲食店をそもそも営業しているのは何故か? 生きる為か? 家族を養うためか? 自分の夢だったからか? 最近はそんなことを考える日々を過ごしております。

 こんな時は原点回帰だと思っています。ライオンは一家を養うために他の動物を襲い、食料にしています。狩りが上手なライオンか下手なライオンかで、その一家の状態は一変します。

 飲食店で「狩が上手なライオン」とは、お客様がそのお店の何かを気にいってくれることを表現できる経営者だと思います。

 お客様が飲食店に来店するモチベーションは気に入っていただける「何か」とは、または「強み」とは。お料理、店の雰囲気、立地、接客などなど。その店を選択する要素は様々です。選ばれる飲食店にならなければ。

 私の店は立地としては、繁華街でも、有名な観光地でもなく、住宅街であり、近隣には有名な寺院があります。店の前を行きかう人は少なく、わざわざ当店にお越しになる。また、仕出し屋は京都には沢山あるなかで、当店を選んで、ご注文を頂ける。

 今、当店を選択してくださるお客様に感謝して、より一層、選択される店の特徴を打ち出していかないと、そのうち選ばれない店になってしまいます。

 そのために、どのようなお料理を提供したらよいのか。お客様に対して、より細かく選択する要素を発信していかなければならないと思っています。

 

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京料理 萬長
よろしければ、サポートお願い申し上げます。小さな京料理屋ですが、日ごろ思っていることを、忌憚なく書いております。お店の運営のこと、商品のことなど、思う付くままに書いていることが、皆様にも共感していただければ幸いです