外食、中食、内食の変化に対応できるボーダレスな飲食店のあり方

 11月の初旬の休日が終わりました。皆さん、いかがでしたでしょうか?当店では日次の売上で3月以来の久しぶりの売上高がありました。今日は店休して、今後の英気を養う予定です。

 さて、最近感じていることですが、「FOODIT2020」でも、分析が出てましたが、高単価のお店(なんか上手い表現がありません)、低単価のお店(ファーストフード店など)、超人気店は業績が良くなってます。

 表題にも掲載しましたが、かつて食事の概念(昭和時代)では、外食は晴れの日の食事を飲食店に行って食事するという概念でした。中食はスーパーなどでできたもの(できあいもの)を買って、家で食べる。内食は食材を買ってきて、家で調理して、日々の家族の食事を作るという概念でしたよね。

コロナ禍における「新しい生活様式」の浸透で、その概念の線引きが全く線を引くことができないくらい、入り混じってきました。外の飲食店で中食用途の商品を購入すること。ファーストフードや牛丼チェーン店、うどんチェーン店、おばんざいなどを陳列した昔の食堂のような飲食店など。

 私が言いたいことをわかりやすくするのに、コーヒーを例にお話しすると、わかりやすいかも。昭和時代は本格的なコーヒーを飲むのは喫茶店、家ではインスタントコーヒー、自動販売機の缶コーヒーは本格的なコーヒーとは言えませんでした。

 しかし、今はどうでしょうか?家でお好みの生豆を購入して、焙煎、抽出した自分好みのコーヒーをお飲みになっている方は増加してます。喫茶店に行っても、レベルの低いコーヒーなら、家のコーヒーの方が美味しい。

また、コンビニでも、そこそこの入れたてのコーヒーを飲むことができます。缶コーヒーのレベルも随分高くなってきました。

 自宅でコーヒーを楽しんでいる人は生豆を専門店や高級なスーパーや通販サイトから購入し、焙煎機を購入して、自分なりのコーヒーをお好みのコーヒーカップで飲まれたりしているようです。焙煎したものなら、どこのスーパーやコンビニでも売ってます。

これは、今まで、高級なコーヒー専門店に行かないと飲めなかったコーヒー(外食)が自宅で飲める(内食)に変化しているということです。

 コーヒーに限らず、ご自身の食べたいお料理も外食でしか食べられなかったクオリティのものが、冷凍技術の進化で、簡単に温めるだけで、自宅で楽しめるようになったり、食材を購入して、自分好みの手間のかかる調理をご自宅でされる人も増えているようです。

 ようするに、外食でしか、食べられなかった商品が手軽にほぼそん色なく、ご自宅でたのしめるようになってきたということです。

 一方、家ご飯は簡単にデリバリーで牛丼チェーンの丼ぶりやファーストフード店のハンバーグなどなどで済ませる家庭もあるようで、スーパーに行って、食材を買って、自分で調理しているより、時間、価格の両面の価値を考えると、デリバリーしてもらった方が安くあがるという考えもあるようで、低価格の飲食店は外食需要ではなく、デリバリーやテイクアウトで内食需要にこたえられるように、変化しているということです。

 今の飲食店は普段使いすることが当たり前で、あるファミリーレストランでは系列の鳥のから揚げ販売所を店内に設置したり、ファーストフード店ではデリバリーが常識になってきましたね。

 また、一方、高級な飲食店は今以上にご来店いただいたお客様に満足していただくために何が必要なのでしょうか?私はこちらの考えをもとに、変化し続ける行動をしようと思っています。また、次回そのお話をしたいと思います。

 以上のように、飲食店の置かれている存在意義がお客様の考え方の変化で変化せざるを得ない状況におかれています。

 さて、皆さんのお店はこのような変化のなか、ご自身のお店をどのような立ち位置でこれから営業を続けていこうと思ってますか?私は今から変化をしていかないと、そのお客様の要求に間に合わないと思っています。

 

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京料理 萬長
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