出光美術館に「ここから、さきへⅣ 「物、ものを呼ぶ」」を見てきた。
出光美術館の軌跡 ここから、さきへⅣ 「物、ものを呼ぶ」を見てきた。出光美術館の越し方振り返り行く末を見る展覧会として堪能したので、以下に感想をつらつらと。
まず筆頭に登場するのは「25 古筆手鑑「見努世友」」だろう。大聖武から起こして、歴代の天皇、公卿、僧俗の名筆を連綿と貼り混ぜた、小浜酒井家に伝えられた名品である。創業者の出光佐三が生前唯一所蔵した国宝として珍重されてある。
さて酒井家といえば徳川譜代筆頭に近い名家である。雅楽頭酒井と左衛門尉酒井の二系列が大きなもので