女性は何が得意で何を志向している傾向があるか考えてみる
日経COMEMO公式さんがこんな記事を募集されています。
私も参加させて頂こうと思いこの記事を書いていますが、私のつたない文章力ではもしかしたら誤解を生むかもしれません。
ですが、小さいながらも会社を経営し、かつ女性が中心の職場で気付いたことをシェアできればと思っています。
女性の働き方に関するいくつかの仮説
私はキャリアを通じて様々な形で女性の働き方に関わってきました。
関わってきた「働く女性」の中で、「働く母親」の割合が圧倒的に多く、そんな方々と話をしていく中で、いくつかの仮説をもっています。
それは、
①女性の中には、仕事よりも家族や子供との時間をもっと取りたいと思っている人がけっこういるのでは。
②女性の中には、ご主人が稼いでくれるのであれば専業主婦をしたい人がけっこういるのでは。
③女性の中には、仕事よりも自分の子育てや親の介護にもっと関わりたいと思っている人がけっこういるのでは。
④女性の中には、仕事よりも子供の学校行事や習い事の保護者の関わりにもっと参加したいという人がけっこういるのでは。
上記の仮説が正しいとすると、昭和の時代の「父親は働きに出て家族を養える給料を稼ぎ、母親は専業主婦で家の事を一手に引き受ける」という分業制は、あながち悪くなかったのでは、と思うところもあります。
もちろん昭和の時代背景を考えると、それを望んでいない人にも無理強いしてしまうところもあったと思います。
ただ、それを抜きにして考えても、一般的に男性と女性は考え方や志向が違うという事実は存在していると思います。
例えば「子供が病気になった時」
共働き夫婦の子供が病気になった時を想像してみてください。
どちらかが仕事を休んで病気の子供の面倒をみる必要があります。
①「パパが病気の子供をちゃんと看病できるか心配」なママ
②「ママが病気の子供をちゃんと看病できるか心配」なパパ
どちらが多数派でしょうか。
一般的に、両親が子供を一緒に育てている場合は、母親のほうが子供の身の回り世話や健康や教育の管理をしている人が多く、自身もそれを望んでやっており、パパより得意だと思っているケースが多いように思います。
看護師や介護士、家事代行サービスに女性が多いのも、仕事を選択する際の志向やユーザーの要望、得意不得意を考えると、納得できます。
要するに子育てや介護、家事などは女性のほうが得意で、仕事としてもやりがいがある、という人が多いのです。
家庭内での家事・育児・介護なども「活躍の場」
実は私自身も「仕事をしている女性のほうが頑張っている、家事や育児は仕事ではない」と思っていました。
ある意味、女性による女性蔑視かもしれません。
でも、最初の①~④の仮説を考えたとき、家庭内での家事・育児・介護も「仕事」という扱いになれば、そこでもっと輝ける人がいるのでは?と思うようになりました。
もし、家庭内の家事・育児・介護も「仕事」としてお給料がもらえるのであれば、女性は、
「家庭内の仕事はアウトソースし、外に出て仕事をする」
もしくは
「外に出て仕事はしないが、家庭内の仕事=家事育児介護を仕事にする」
という今までとは違った2つの選択肢が生まれます。
そこで初めて自分の志向や得意な事、将来的なキャリアプランに家事育児介護も含めて考える事ができるようになると思います。
現実的には難しいかもしれませんが、少子化に歯止めがきかない現代においては特に育児そのものをもっと税金(給与)という面でも評価する必要があるのではないでしょうか。
女性が家庭内で担う家事、育児、介護は誰が評価してくれるのでしょうか?
家族からのねぎらいのみが対価になるのであれば、家事サービス、保育園、介護サービスなどは「仕事」にはなり得ないはずです。
職歴に「家事・育児・介護」を堂々と書く
今の時代、無理に女性に一般的ないわゆる「仕事」をさせようという傾向が強いように思います。
今まで長い歴史の中で女性が担ってきた家庭内の役割は、本来は「仕事」と同じ土俵で語られてもいいものではないでしょうか。
家事・育児・介護はキャリアのブランクではなく、堂々と職歴に書き、自分がどのようなスキルを身に着けたのかを自己評価し、アピールできるようにするべきです。
そうなれば、まわりまわってもっと「適材適所」がかなう人材の最適配置ができるようになるのでは?と考えます。
ちなみに、今この記事を書いている間、家事サービスでお料理をお願いしています。
料理が苦手な私は、この間に仕事をしたり、記事を書いたりと、やりたい事、得意な事ができています。
そして、私にはない料理の才能のある家事サービスのスタッフさんに、尊敬と感謝の気持ちを持てています。
女性が家事・育児・介護をもっと「仕事」の一つとしてニュートラルな選択肢の一つにできる日が来ればいいなと願っています。
今日も読んでくださってありがとうございました。
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