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晴海フラッグに秋が来た

 2週間前に晴海フラッグに秋が来ないと書いた。

 10月半ばになっても相変わらず最高気温は25度を超え、夏日が続いている。夏の花である百日紅もまだ活きている。デイゴの花の命は秋口までと聞いたが、今が一番元気な様だ。

ピンクと白の百日紅
デイゴの花

 しかし、よく見るとオリーブの実が色づき始め、フェージョアの実も大きくなってきた。みのりの秋が始まっている様だ。

 晴海緑道公園の西地区(シーヴィレッジ)に入ると微かな香りがした。まさかと思い、小走りに近づくと金木犀の花が咲いていた。ついにその香りと共に鮮やかな黄金色の花を見せてくれたのだ。例年より1ヶ月ほど遅い開花だろうか?

シーヴィレッジの港との境の金木犀の垣根

 昔は、私にとって金木犀は好きな夏が終わり、衰え行く季節の侘しさを慰めてくれ、やがて来る辛い冬を迎える覚悟をくれる花だった。しかし、最近では温暖化で季節感がすっかり変わった。今では金木犀は『ご苦労様でした。もう長く、辛い時期は過ぎたよ』と疲れた心身を甘い香りと煌びやかな黄金で、優しく癒してくれる花だ。

 昨年は、函南町に住んでいたが、金木犀が咲いている時期に長雨が続き、天気が回復した時には花は地面を覆っているだけで香りは無くなっていた。そのため、秋の訪れを実感できず、夏からいきなり冬を迎えるような喪失感があった。

 今年も金木犀は咲かないだろうと覚悟していた。だから2週間前に「晴海フラッグに秋が来ない」を投稿したのだ。でも、やはり季節は訪れて来た。今年もこの花は私を元気づけてくれた。

 ありがとう!

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