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(この街が好き) 晴海フラッグで近居


1.晴海フラッグ居住者の年代構成

 晴海フラッグに引っ越しの始まった1月から2月にかけては小さな子供をバギーに乗せて歩く若い女性あるいは夫婦が目立った。販売が始まった2019年にはまだ産まれていない幼い子供たちだ。
 
 3月になると小学生以上の子供がいる家族も増えてきた。やはり、晴海フラッグは若い人達の街だとの印象を持った。私のような高齢者は少ないだろう。たまに見かける私の様な高齢者は子供家族の引っ越しの手伝いか、新居に遊びに来ているのだろうと思っていた。なぜなら高齢者にとって住み慣れた土地を離れ、友人や知り合いの居ない見知らぬ土地に引っ越す事は大きなストレスになるからだ。

 しかし、その後どうやら私と同じような高齢者が結構居住している事が分かってきた。同じ棟のエレベーターで出会う高齢者も多く、ウオーキングでは良く小さな孫を連れて遊ぶ祖父母を良く目にした。やはり高齢の居住者が多いのだと思い直した。

 ネットで調べてみると第一期1次、2次の購入者の年代構成が出ていた。それによると60代が9.9%、70代以上が6.8%と高齢者が占める割合が予想以上に多い事が分かった。実際の感触では私の様な70歳以上の高齢者はもっと多い気がする。高齢者は既に引退の身で行動パターンが比較的似ているから出会う確率が多いのかもしれないが。

2. 晴海フラッグでの近居

 同じ棟の同じ階に住んでいる高齢者夫妻と立ち話をしたが、息子夫婦が別のビレッジに住んでおり、孫達がよく遊びに来ると言っていた。親子近居だと言う。やはり親子近居が多いのだ。実は、私も子供たち3家族と合計4家族で晴海フラッグに暮らす高齢者なのだ。1家族は同じ棟に他の2家族は徒歩5分の程よい距離の別のビレッジに住んでいる。晴海フラッグは近居が実現できる規模を持った街なのだろう。特に第一期の販売時は間取りにこだわらなければ、多くの住戸が無抽選で購入できたから近居の実現が容易だった。

 ネットでマンション内での親子近居について調べてみると実現できるかどうかは別にしてマンション購入希望者の調査では近居を望む人達の割合は上記のパーク、シービレッジの第1期購入者の60歳以上の割合と同じ様な比率になっている事が分かった。実際に新築マンションで親子世代が同時に購入できるためにはある程度の規模が必要だろう。晴海フラッグでは同じ棟、別のビレッジ、板状棟とタワー棟、分譲棟と賃貸棟と近居の選択肢が豊富だ。

3. 晴海フラッグにおける親子近居の副作用

 親子近居の実現は当事者の幸福感とは別に居住者の年代構成のバランスという副産物がある。我々バブル世代もしくはそれ以前の世代がマンション・団地を購入した時には親子近居などと言う余裕はなかった。そのため購入・居住者の年齢層が30代後半から40代前半に偏るという傾向があった。これが、現在のマンションや団地の老朽化と居住者の高齢化が同時に起こり再生の足枷になっている。しかし、晴海フラッグでは住民の新陳代謝が上手く進んで行くだろう。我々高齢者の住戸は孫世代に受け継がれて行き、常に活性化が維持される事が期待できる。

以上


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