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プロジェクトマネージメント特性比較 Part3 (Speed of Delivery (開発速度) 比較)
アジャイル型とウォーターフォール型を比較してみた
今回は、前回に引き続き、実際の開発データによる回帰分析の結果の中でも、開発速度についての分析を紹介する。
以下のデータ (Tableおよび Equation) は、開発速度の比較に使用した開発データの基礎データである。平均については既に述べたが、全対的に ウォーターフォール型が アジャイル型より優れた範囲に分布がされていることがヒストグラム (Histogram 1-3) と箱ひげ図 (BoxPlot 1)で見て取れる。ヒストグラムではウォーターフォール型の方が開発速度(横軸)の大きい方に多く分布し(つまりウォーターフォール型の方が開発に掛かる時間が短い)、箱ひげ図ではウォーターフォール型の方が開発速度(縦軸)の高い部分に多く分布している(つまりウォーターフォール型の方が開発速度が速い)。
ちなみに、一つ興味深いプロジェクトがあった。アジャイル型の一つのプロジェクトで 2157.2 という非常に開発速度が速い値を出しているプロジェクトがある。このプロジェクトは、政府系の生産システムの新規開発であり、Visual Studio とIIS を使用して、5393 FP を2. 5カ月で開発を終えている。人数を増員して完成を急いだプロジェクトであるとの仮説を立て詳細を確認すると、最大4人の開発チームであり、基本1人で行われた開発プロジェクトであった。工数は 460時間で、250万行のソースを書き終えている(1時間当り5435行)。元々あったソースを使い回したのか、非常に速い速度の開発が出来る組織なのか、これ以上の詳細は不明であるが、その次の 開発速度のプロジェクトの Speed of Delivery が、204.4 であることから外れ値プロジェクトとして扱う。なお、この外れ値プロジェクトは、ヒストグラム (Histogram 1-3) と箱ひげ図 (BoxPlot 1) からも削除して比較している。
参考までT検定も載せておく。
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