古民家、空き家の片付けその①-1週間経った心境、これから始める方へ
母が旅立ち、店を閉めてから、
もう3ヶ月以上が経つ。
早いのか、遅いのかさえ感覚は掴めない。
15歳からアルバイトを始めて以来、
遊びも休むことも知らず、働くことが生き甲斐だった17年間。
仕事を手放してどんな気持ちだったかというと、
理由が理由なので、解放感もクソもない。
ただ、
"生産性ゼロ、何もない、役目もない"
という感じが非常に辛かった。
「おじいちゃんもお母さんも辛かったんやろうな..」
そう思ってしまい更に心が辛かった。
ただ本当に何もないのかというと、
人間生きてたら目の前にやる事は腹立つほどあるもので、それこそ死ぬまで終わりなし。
母の満中陰までの行いをある程度終えたら
閉店した店の片付けをはじめ、16日間の戦場を終えた。
その次は母の遺品整理という名のやつをはじめ、14日間の苦闘を終えた。
そしていよいよ母の実家となる、祖父母の家の片付けの開幕である。
おばあちゃんが施設に入ってからは空き家となり
早く片付けないと…と思いながら2年間。
こんなはずじゃなかったのに..
なんてへにゃへにゃし続けても何も生まれやしないので、もうやるしかないのである。
片付け開幕後、今日で一週間が経った。
ひとことで言えば、今までの戦場も苦闘も屁のカッパだ。
これから飲食店や古民家や実家みたいな大きいところを、
乙の信念のままひとり自力で片付けようと試みている人にひと言伝えるならば、
『寿命が縮まりそうなほど、心はズッタズタにやられます。なので毎日のほんの合間でいいので、寿命が延びそうなことをして下さい。』
と、お伝えするでしょう。
ちなみにわたしは、
・もう火も使わない
・缶ビール開けちゃう
・お母さんとリタとおじいちゃんと毎日お話して一緒に食べて笑う
という自分にとってのプチ贅沢と、
声出す・笑って顔動かす、
ということをやってます。
(1人だと意地でもしないと無のまんま)
11月もあと3日、
明日も寿命縮まし延ばし、溺れたいと思います。
つづく