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拘縮の話―横向き編

筋性拘縮の根本原因は「寝たきり」です。
仰向けなどで同じ姿勢のままでいると、重力に対して姿勢を保つために働く「抗重力筋」が影響し筋肉が縮んだり体が反ったりして拘縮に繋がります。






要介護度が高く拘縮が進むとベッドでの時間が長くなってしまいます。
このため寝ている時の姿勢を見直すことは、拘縮ケアの予防に繋がります。
ベッド上での姿勢を快適にするポジショニングの知識は拘縮ケアの必須ポイントです。






拘縮の原因と仕組みを知り、筋肉の緊張をできるだけ減らすという元で行うと、効力が出てきます。






*横向きのベストポジション
横向きは「側臥位」と呼ばれています。
横を向くと安定することもあって、筋肉の緊張を緩めることが出来ます。






しかし、骨が出ていると床ずれの原因にもなります。
基本的なところは仰向けの時と同じです。
横向きの場合は下側にかかる圧を出来るだけなくし、上側になる手足をしっかり支えます。






仰向けのポジショニングでした解説にあった1.2.3.は横向きの場合でも同じことが言えます。
1. 首の後に隙間がない
2. 肩甲骨が開いている
3. 膝が深く曲がっている
です。






横向きでは、肩甲骨分高さがあるので仰向けより、首の後に隙間ができやすいです。
一度頭を抱え上げ、しっかり枕を当て直し隙間を埋めます。






少し後ろに倒れるような横向きの姿勢では、肩甲骨が寄った状態になりやすいです。
完全に横に向けることで肩甲骨が開き背中の緊張は緩んでいきます。






中途半端な膝の角度は、下半身への負荷を高めます。
膝はしっかり曲げて安定する姿勢にします。

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現場介護を伝えて行く まの@お仕事募集中
介護歴が約10年くらいの者です。これからの介護の未来とビジネスモデルについて色々思いあぐねています。介護の未来が明るものになるようにしていきたいと思っています。