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認知症と高齢者の鬱は似て非なるもの

うつ病は誰でも罹るものです。
「心の風邪」とも言われるくらい、誰でも罹るしなりやすいものなのです。
高齢者のうつは若者と違った理由から鬱になることがあります。



年を重ねていくと心の耐久も減っていきます。
そこらは個人差もあると思いますが、身近な人の死や喪失からうつになることがあります。



長年連れ添った相手を亡くした、年の近い仲の良いきょうだいを亡くした、最近ではペットロスからうつになることもあるようです。
心理的な負担からうつに至ることが多いようです。



大病を患ったり、定年を迎えて仕事から離れることになりそして会社の人間関係からも離れることでうつになるケースもあるそうです。



高齢者のうつの特徴としては、初期の頃は「不眠・食欲不振」など体調面が悪いことが多く内科などへ受診するものの全く改善する兆しもなく、心療内科を受診して初めて「うつ」だとわかるのです。



そして注意したいのが高齢者のうつの場合、認知症とよく似た症状が出ることがあるので一見すると認知症だと思ってしまいがちですが、実際は別物です。



最初はうつだったのが認知症になっていることもあります。



うつと認知症の違いとは妄想です。
その妄想の内容が認知症とうつでは違うのです。



うつの場合はささやかな妄想であることが多いです。
その内容としては、自分は周りに迷惑をかけていると言う自責の念が強くなるタイプ、お金があるのにお金がないと言う、タイプなどがあります。



認知症の妄想には、「もの盗られ妄想」「嫉妬妄想」が見られることが多いです。
前者は本人の身近な人から何かを盗られた、隠されたというものから、後者は自分のパートナーが浮気をしていると思ってしまうものです。



大事なことはうつも認知症も正しく理解し把握することです。
悪化すると自殺に至ることもあります。
気になる症状がある場合は医師の元での診察を受けてください。



高齢者のうつには、薬物療法認知行動療法とがあります。
臨床心理士や医師の指導を受けて取り組むことになります。
その時にうつの原因になりやすい「べき思考」のところがあります。



若い時にこうだったと思って今年を重ねてやってみたら、思ったように出来なくてそこからうつになりやすいのです。
努力してもどうにもならないということがあることを納得するように思考を変更していくようにして、ここまで出来たのだから十分だと思うことが大事になるのです。



そして家でのうつ予防としては、

・まずは規則正しい生活を
・自分の気持ちを誰かに話すようにすること
・体を動かしましょう。体操や散歩でも十分です
・朝の光を浴びるだけでも大丈夫です



普段の生活では、規則正しい生活をすることが大事です。
「病気がち」だからと家の中にいるのではなくて、外へ出ていくのも大事です。


無理のない範囲のボランティアだったり、勉強会・講習会へ参加したりすることで人間関係を広げることが大事になります。



また家族の協力も大事です。
親の話をしっかり聞いてください。



体調不良を訴えても、そうか、辛いなと返したり、死にたいなとかお迎えがこないかなと言い出しても、否定せずにまだまだ生きていないと色々見たり聞いたり楽しむことがあるよと、返したり。



実家が離れている場合は電話でもいいので、親の話を聞いたりして出来るだけうつの予防をしてください。
また認知症予防や発見にも繋がることがあるので、コミュニケーションの機会を出来るだけ持つようにしてください。

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現場介護を伝えて行く まの
介護歴が約10年くらいの者です。これからの介護の未来とビジネスモデルについて色々思いあぐねています。介護の未来が明るものになるようにしていきたいと思っています。