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庭のワークショップ

 “まのいいりょうし”を屋号に掲げる私たちは 常々”まのいい暮らし”について考えている。
 私はこのところ 土 に夢中である。
 きっかけは「土中環境」の著者 高田宏臣さんである。
 土の中にも事情がある。
 当然の事なのだが、土の上しか見ていなかった自分を認識でき、人生が変わった。
 ドキュメンタリー映画「杜人」の 矢野智徳さんも同じく、このお二方を勝手に仰ぎ、一方的に先生と呼び 遠隔師事 させていただいている。
 勉強は、本、インターネット、実践。先生方の講座にはお恥ずかしながらまだ参加出来ていない。口にすると叶うと聞くので、今、言っとこう。
「参加したい。」

 土に触れるのは、本当に楽しい。
 先生方の教えは、ものすごく率直で単純で自然なので、そのまま真っ直ぐ体に入ってきた。大地の事情に寄り添いながら土に触れていると、「あれ?今、対話してた?」と感じることが度々ある。
 風、水、空気 めぐりが滞ると生じる不具合。
 それって、人体でも建物でも人間関係でも同じで、当てはめるとすぐにしっくりくるもんだから、全てのことを ’めぐりフィルター’ で解釈する癖がついてきていて、これまた楽しい。
 先日も、数年ぶりに行った歯医者で歯石を削ってもらいながら 「歯は木 歯茎は土 歯石は泥詰まりかなぁ 歯間ブラシが竹穴で…」などと、歯茎を血まみれにしながら、スコップで溝を掘られる土の気持ちに浸っていた。

 そんな私が、かたち上“講師”となり 庭のワークショップを開催した。
 まったく おこがましい 話である。が、まだまだ大地ビギナーである今の私が身を持って受けている感動を分かち合いたい!といつも思っているので、「一緒に学ぼうよ!」という心持ちであります。
 初めての開催は晴天に恵まれ、皆で太い溝をせっせと掘り、実に気持ちのいい時間となった。
 私の脳内を全開放するかの如く、必死で喋り続けてしまい、個人的反省は多々あるけど、参加者からの感想に
「なぜ、溝を掘るのか の理屈が通っているのですごく納得できた。土だけじゃなく、色んな事に置き換えても当てはまる理屈なので、とても良かった。」
との声があり、私の脳内がちゃんと伝わってる!と、いきなりうれしい手応えとなった。

参加してくださった方々、ありがとう
いつも私の好きにさせてくれる 会場のA lotさん、ありがとう
「まのいい」を共に味わってくれるメンバー、ありがとう

 まのいい暮らしにまつわるあれこれを、今後も「一緒に学ぼうよスタイル」でやっていきたいなぁ。
 偉大な自然の懐で、上手にお邪魔し続けるには、って
もっといっぱいずっと考えたい。


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