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【実録】程度が低くおられる面接官様vs1,000社落ちのプロ求職者

私にとって転職活動は病理である。


はじめに

 世の中には求職者と企業は対等だという美辞麗句があるが、冗談も大概にしてほしい。今後の生活を握られている求職者のほうが明らかに立場が弱いだろう。このような優劣もあってか、ふんぞりがえっている「面接官様」が散見される。
 本文は私が経験したそんな面接官様たちに関するエピソード群である。単なる愚痴だが、興味があれば付き合ってくれると嬉しい。

主な登場人物

・私
1000社落ちてる

・面接官様
動くタンパク質

・転職エージェント
共感力がなく、親戚の葬式に行っている私に「そんなことしている場合か」と婉曲的に宣った前科がある。

本編

面接官様「父親の職業は?」

 私「覚えてませーん(笑)」

 えーと、そのことは関係があるの?
「弊社では従業員が家族とどのような関係性を維持しているか重視しているため」とか、「どのような家庭環境で育ったか知りたいため」とか一丁前に建前作っちゃってダサいね。
 毒親って言葉が流行っている現代、そのような質問を投げかけることがどれだけ残酷か考えたことないんだろうな。
 捨てゲー確定!! GG!!
 そもそも、厚生労働省が家族に関すること質問しちゃダメって言ってるからね。

<参考>
採用選考時に配慮すべき事項(厚生労働省)
https://kouseisaiyou.mhlw.go.jp/consider.html

面接官様「あなたの短所は?」(三回目)

 私「……(呆)」

 一回目、二回目は普通に答えた。
「○○という短所があるので、XXすることで対策しました」というセオリー通りに。
 三回目となると、「お前は欠点だらけの人間だ」という侮辱に捉えられる。自分より立場が上の人には絶対にしない質問でしょ、それ。
 呆れている私に対して「水でも飲んで緊張ほぐしてください(笑)」と宣ったあの禿頭、もう誰にも叱ってもらえない年齢・立場になってしまったのだろうな。
 こちとら「御社も国絡みの事業、非難轟々じゃないですか(笑)お互い欠陥だらけですね(笑)」って言葉を飲み込んでるんだぞ。こちらが少し大人な対応したからってつけあがらないでほしいな。

面接官様「都内でも年収350万あれば生活できるよ?」

 私「へー(辟易)」

 希望年収を訊かれて「400万です」と答えたあとのご反応。深掘るとしても「その根拠は?」と続き、経験や自力で得たスキルを話すまでがよくある流れだ。すれ違った若手社員の目が死んでいる原因が分かった気がした。
 強いてではあるが、年収350万円の発言だったら理解できる。ワンケースしか知らない人間はその再現性について熟考する余地はない。しかし面接官様、あなたはCEOであろう? CEOで年収350万円程度なのか?
 どれだけ仕事を頑張って、成果を上げても年収が350万円以上にたどり着けない企業はこちらから願い下げだ。私はそこまで落ちぶれてはいない(と思いたい)。

面接官様「作品をアップしているアカウント教えて」(スマホ取り出しながら)

 私「」

 もしもデザイナーとして応募しており、ポートフォリオの提出を求められているなら分かるが、単なるバックオフィスのポジションぞ。
 大体、面接って基本は能力やスキルを見る場でしょ? 作品が私の能力と何の関係があるの?
 これに限らず立場の優位性を利用して、プライベートのことをしつこく訊いてくる面接官様が多い。本当に辟易の一言だ。
 ただ、「こちらが嫌だと主張している行為を面白がって止めない」という面接官様の性格は辞退するうえで非常に参考になった。

面接官様「それでは早速質問のほうから」(入室即)

 私「すみませんが、どなたですか?」
 
 挨拶・自己紹介しない面接官、マジでいる。
 少なくとも最低限の会話はできるって証拠にはなるうえ、表面上敵ではないというスタンスを示せる。そのため、自己紹介はしておくに越したことはないし形式だけでもしておくべきだと思う。
 挨拶をしない面接官の大体はすることを忘れており、改めて自己紹介していただくことが多いのだけれども、その最低限の会話ができない「面接官様」を引くと最悪である。

「○○部のXXだけど、ホームページ見てないんすか?(圧)」
 
 道徳の時間、全部寝てた?

 圧をかけるということは自分の落ち度はないという自信があるということである。彼にはもう諫言してくれる人がいないのだろうなと想像するのは容易い。オンラインで面接官様が映ってる枠を見ながら話すと、向こうからは目線が逸れて見えるの知らなかったのかな? 自分で気づいて圧倒的成長できるといいね。
 実は言うと、今までの転職活動で最低限の会話すらできず、一番話の通じなかった面接官様はこのホモサピエンスである。言動にツッコミどころが沢山あったので抜粋すると
・そのくせこちらに自己紹介させる。(私の提出資料読んでなかったんすか?)
・こちらの質問に質問で返し、さらにこのホモサピエンスが用意していた回答が、私の質問の答えになっておらず、さらに向こうの質問の回答にすらなっていない。
・「それって、あなたの感想ですよね」とひろゆきの真似をする。
 
 このホモサピエンスの下になりたくない、すなわち辞退決定なのでその旨を転職エージェントに連絡したら、理由を求められたので経緯を全部説明した。返ってきたメールに「おめーも悪いんじゃねえの?(要約)」とあった。
 辞退以外何も望んでいないんだよ、余計なこと言わないと気が済まないのか?

おわりに

 私が人間未満なだけ、という意見を持つヒトもいるだろう。そりゃそうだ。普通は1,000社も落ちないらしいし。
 人を選別するポジションはこんなにも性格を捻じ曲げてしまうのかと思うと末恐ろしくなってしまう。可哀想に、一生そうやって生きていろ。

※「もしかして弊社のこと?」と思い、確認したいという方々に関しましてはお問合せください。そもそも「自分にもこういうところあるかも」と考えられる心の持ち主は心配ないと思います。
※個人を特定できないように配慮しておりますが、気になったことがあればコメント欄までお願いします。

20240410
一部表現を変えました。 

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