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努力より工夫

世間のスタンダードで自分を計るとき、
人はしばしば惨めな気持ちに陥り、自分を憎むようになる。
だが、こんなときほど
社会のスタンダードに背を向けて、
自分に正直に生きるのに
もってこいのチャンスはない。

アメリカの弁護士兼FPである、ステファン・M・ポーランの言葉です。優しい言葉ですね。

先日、中学生の2人組が飲食店で刃物で襲われ1人が亡くなるという事件が起きました。

逮捕された容疑者は43歳男性ということで、またも氷河期世代の孤立した男性が凶悪犯罪を犯した、というカテゴライズで報道がされているようです。

やるせない思いと同時に、この35歳をすぎたあたりの孤立型の男性に誰も関心を寄せないのも問題ありかなと思いましたので、考えてみます。

女性はわりとあらゆる形でロールモデルが存在するし、終生に渡り社会との愛着関係を取り込みながら生きていくことができるように思います。
異論は認めます。

しかし男性はどうでしょう。

35歳頃までは社会的なサポートを享受することができますが、ロールモデルは限定的ですし、
40歳ぐらいになると、先が見えてくるというか、誰でも人生が有限であることを意識し始めると思います。

人生の残り時間を考えることで、焦りを感じたり虚無感を感じる人もいそうです。

若い頃に抱いた理想や目標と、現実の自分にギャップがあれば、不全感を持ちやすくなるのではと考えられます。

脳理学的に考えますと、男性は40歳を過ぎたあたりからテストステロンが減少していくことがわかっています。

それに伴い身体的な活力の低下から自信や気力の低下があり、
若い頃の力強さはもう戻らないと感じ、
自分への期待感を持てなくなり限界感を抱くようになるというメカニズムです。

さらにドーパミンの分泌が減少することもわかっており、
そうすると意欲や楽しさが感じにくくなるのだということです。

つまり精神的にも身体的にも不全感を感じやすくなるお年頃なのですね。

愛する家族や仕事や趣味があれば、
この時期を乗り越えることができそうですが、

不全感に苛まれるような場合、現状の自分を憎まずまずは受け入れるところから始め、

若い頃の自分ではなくて今の自分で十分楽しめるような新しい可能性を見出だしていく、というアプローチができるといいのかなと思います。

自己受容できるまでが大変なのだと思いますが、
今は令和ですから

強みがなければないなりに、工夫して明るく生きていければいいのかなと。

工夫こそ幸福(くふうこそこうふく)。

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