共感と違和感
心理カウンセラーは共感、メンターは違和感、
という話をいたします。
昔はコンビニでポケット心理学みたいな本がよく売られていて、私もたまに買って読んでいました。
当時は恋愛に憧れる少女でしたので、どうしたら好きな人から好きになってもらえるかとか、興味があったのでしょうね。
しかし何か違和感が当時からありました。
たとえば単純接触効果ってあるじゃないですか。
あれって本当にそうですか?嫌いな人に毎日会いに来られてもさらに嫌いになっていくだけですよね。
それからハロー効果。頭が良くてルックスが良い人が運動神経がすこぶる悪くて、かっこ悪いな〜というケースは山ほど見ましたし。
さらには吊り橋効果。怖いときに男性に守ってほしいなとは思いますが、好きになるわけではないですよね。安全確認がとれたらさっと離れますよね。
20代の営業系の職に就いていた頃にも心理学ベースの本はたくさん読みました。お客さんにYESと言わせる交渉術みたいな本。
初対面では青い服を着ると相手が安心しやすい、とか。
しかし効果は薄かったです。
小手先のテクニックで通用したことはほとんどなかったと思います。
そしてあるとき気づいたんです。
心理学って、ある一定以上のルックスや価値観を持った人でないと意味ないのではないか?と。
自分はルックスは残念というより無念だし、
家は貧乏だったし頭も良くなかったから、とにかく若い頃は自信がなかったです。
これは後々で知ったことですが、
心理学は「人生がうまくいっている人」の考え方や行動を真似て生まれた学問だと聞いて、ああなるほどなと腑に落ちました。
つまり心理学は陽キャラによる陰キャラに向けた陽キャラになる為の学問だということですね。
いえ詳しくは知らないけど。
とはいえ、あの頃に感じた違和感のおかげで当時ブームだった脳科学を学ぶきっかけになりました。
そしたら営業成績がすごく上がりました。
自分でもびっくり。
そんなことがあったので「違和感」も私は大切に考えています。
違和感をただ異質で不要なものとして排除するだけではなく、なぜ違和感を持つのか掘り下げて考察してみると、何か生み出せるかもしれません。
「共感」は人が人の間で生きていくためにとても重要なものですが、
「違和感」を感じた時こそ新しい概念や世界観を得るチャンスなのでは、と考えています。
既存のシステムに自分を組み込ませることで人生が上手くいく人と、新しい道を自分で考えて作っていくほうがいいような人もいます。
環境は大事です、本当に。
この辺りを上手にサポートしていけるのが、実力あるメンターと言えるのではないかと考えています。