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趣味のつくり方
趣味というものは、中級品ではなく、最も優秀なものに接することによってのみつくられる。
だから、最高の作品しか君には見せない。 ゲーテ
「最も優秀なもの」とは?
挙げると、
不朽の名作といわれるもの、
ミリオンセラーとなった作品、
高値で売買されるもの、
技術の優れた作品、
有力者たちからの評価が高いもの、
などでしょうか。
趣味を作るには、そのような一流の作品や文化に触れることのみが必要なのだと、ゲーテは仰っています。
うーん🤔
たしかに名作とよばれる作品に接して自分の感情記憶に到達することがあれば、
「もっと見たい知りたい」と好奇心が発動し、趣味活動がスタートすることもありそうです。
さらに趣味として定着させるには、
「優秀なもの」に触れ「優秀なもの」に自分の感性を高めて合わせていく必要があります。
名作が生まれた歴史的背景を学んだり、
作者の生い立ちや心象に思いを馳せたり、
その作者や作品のファン仲間と交流したり、
模倣品を作るなどです。
そうして自己満足、自己表現、コミュニケーションなどの要素が満たされていくと、
感性が高まり人間的にも成長していくことになります。
これが正しい趣味道なのかなと思います。
感性を高めていくことで、
低品質の作品を低品質だと評価できるし、
自分の作品を正当に評価できる眼も育ちます。
自分はがんばっているのになぜか評価されない、
というジレンマを抱えるビジネスマンや創造者は少なくないと思いますが、
もしかしたら「最も優秀なもの」に触れていない可能性があるのかも……
ですが気になるのは、
最初から一流の作品に触れていくのがいいのか、
最初は子ども向けの作品から始めたほうがいいのか?
です。
というのも、
私自身は幼い頃から新聞や言論誌?みたいなものばかり父親と読んでいて、
絵本や漫画などはあまり与えられなかったんです。
なので「鍛錬された優秀な文章力」に接しすぎて、
読み手としての感性は伸びましたが、
「書くのは自分には無理だ」と最初から諦めてきた人生でした。
優秀な絵本を聞いたり読んだり、良質な漫画やアニメを見て育ってきたら、
「自分もやってみよう」という気持ちが湧いたのかもな、と😢
たとえば将棋の藤井聡太さんは、
最初の頃は弱いおばあちゃんを相手にしていたらしいです。
勝てて楽しくて夢中だったと聞きました。
そうして段々々と強い相手に接するようになっていったらしいです。
このようなエピソードはよく耳にするし、
実際の周りを見ていても、
冒頭のゲーテの言葉にはうーん🤔と
ちょっと同意できなかったです。
ただ、趣味の作り方としてはゲーテは正しかっただろう、とは思います。
結論、優秀か凡庸か、名作か駄作かよりも、感性の高め方がポイントかなと思いました。
続けて研究していきます。
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