#003 【まにトラ】スペイン・サンセバスチャン: La Viña バスクチーズケーキ発祥の店(お店編)
¡Hola!(オラ!)こんにちは!マドリード在住の、まにーです。
先日TBSの番組『世界くらべてみたら』でバスクチーズケーキ紹介で出演させてもらいました(2/10放送回)。番組では他の国の紹介もあったので、詳しく案内できなかった部分もあるので、そこも併せてお伝えしようと思います。
機材準備の空き時間にお店のオーナーでありバスクチーズケーキを発明したSantiago(サンティアゴ)さんといろいろ教えてもらえました。そこで知りえた情報をお伝えしながらサンセバスチャンの食文化少しお伝えできればと思ってます。
バスクって?
バスクチーズケーキの『バスク』は地方名です。バスク地方はスペインとフランスにまたがる一帯の地域を指します(地図の赤い地域)。スペインではバスク自治州(3県)、ナバーラ州(1県)がその地方に該当します。
Basque Country Location Map
作者Eddo, 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Wikimedia Commons
ひと昔前だと「バスク?何?どこ?」という方が多かったのですが、ここ数年前から日本でも雑誌やテレビで紹介されるようになり認知度もうなぎ上り!今なら知ってる人が沢山で嬉しい限りです。
La Viña(ラ・ビーニャ)
サンセバスチャンの旧市街にある、こじんまりとしたバル・レストラン。ここは世界中からバスクチーズケーキを食べに人が集まります。観光客だけでなく、地元の人も食べに訪れるほど人気のお店。
創業は1956年。現在のオーナであるSantiago(サンティアゴ)さんのご両親と叔父叔母さんがお店を始めました。家族経営のお店なのです。
チーズケーキは30年前(90年代初頭)にできたのですが、昔の料理本3冊を研究して家族で作ったレシピなのです。
今となってはバスクチーズケーキの専門店的なイメージですが、実際はバル・レストラン。魚介🐟やお肉🍖などのバスク料理を提供してます。Santiagoさん自身、名門Basque Culinary Center(バスク・クイナリー・センター)で学んできたのでデザート以外も美味しいはずです!(なんせケーキしか食べてないから、わかりません)。
Santiagoさんも、皆デザートしか食べへんねん。。と少し寂しそうでした。(次回来る時に他のお料理も食べるから!と慰めておきました)
撮影時の様子。チーズケーキ盛り付けの瞬間
チーズケーキであってバスクチーズケーキではない
はい?って思いますよね。でも実際にLa Viñaのメニューには『バスク』という名称はなく、チーズケーキ =Tarta de queso(タルタ・デ・ケソ)としか書いてません(添付はMenu写真)。スペインでは『バスク風』というよりも、『La Viñaの』とお店の名前を付けて"Tarta de queso (de) La Viña"というように呼びます。
スペイン国外へ渡った際に(アメリカ人シェフが紹介した際)、お店のある『バスク地方』というのを伝えた為に世界的にはバスクチーズケーキという名称が広まりました。
上の写真はお店のメニュー(スペイン語、バスク語の順で明記)。一番上がバスクチーズケーキです。Tarta de queso =チーズケーキとしか書いてないですよね。
今Menu見て、東京白銀高輪にあるバスクチーズケーキ専門店のGaztaさん、お店の名前はバスク語で『チーズ』って意味だったんですね~。
秘伝なんてしないよ~
試食した時に、どうやったらここまで美味しくできるの?って聞いたら、Santiagoさんアッサリと教えてくれましたw。
このチーズケーキのレシピ📝は公開されているため、サイトで作り方を見つけることができます。(微妙に異なるところありますが)
マドリードのレストランでも『La Viñaのチーズケーキ』が出されてる程です。
なぜ公開するのか?
サンセバスチャンの料理人たちは自分たちが発見したレシピや調理法を隠しません。新しく知ったことを発表することで、誰が発明したのか皆が知ることになりパクられる事がないのです。また全レストランの質・技術向上に繋がるという考えからなのです。
サンセバスチャンでは毎年10月にGastronomika(ガストロノミカ)という料理の見本市が開催されます。そこではミシュラン星⭐️付きシェフたちが惜しげもなく自分たちの新しい調理法や食材、レシピを公開しています。
(2021年は10月5日から9日まで開催予定です。詳細はこちら!ミシュラン3つ星レストランAkelarreアケラレのシェフ(ペドロ・スビハナ氏)が既に講演決定です)
このような土地柄、Santiagoもレシピは公開してます。それもあってバスクチーズケーキのレシピは世界中で見ることができます。
次回は味やレシピに関してお伝えしますね!
Hasta luego!(アスタ・ルエゴ=ほなまた!)
最後に・・・
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