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外国人旅行者という存在

以前、
欧米を旅行する日本人に対して、現地の人達は、
「曖昧な微笑を浮かべながら」「メガネに、カメラを首から下げてたむろする」「集団で騒がしく行儀が悪い」などと批判していたと聞いたことがある。

今日私は、
自転車で出かけたときに、旅行者らしき白色人種の集団に道を塞がれた。
狭い道を2列になり、キョロキョロと立ち塞がっている彼らに阻まれて、前に進めなくなった。

ナニナニ人がどうこうというのではなく、見知らぬ土地に来て様子がわからず、目に入るものすべて珍しいときには、人の反応は似たようなものになるのではないだろうか。

その土地に居住し、日常生活を送る者にしてみれば、突然現れた見慣れぬ集団が仲間うちでかたまってたむろしてガヤガヤと騒ぎ、キョロキョロしながら生活道路を塞いでいれば、迷惑に感じるものではないだろうか。
こちとら、ここで生活してるんだ。忙しいんだよ。
見世物じゃねえよ。
と。

仕事や研究目的があって来ている場合は動き方も振る舞いも違ってくるだろうが、旅行者だと、キョロキョロ・ウロウロ・フラフラという動き方になりやすい。仲間と一緒に行動すれば安心する。列を作ってたむろする。まして白色人種は、言わせてもらえばたいていの日本人よりは体積が大きいし、動きもダイナミックなので今日のように2列に並んだ集団となるとすれ違うこともできず、前に進めなかった。

80年代頃に、「日本人旅行者って評判が悪いんだって」と言われたあれは、日本人だけが特にモラルの欠如した民族というわけではなかったんじゃないのだろうか…?

と、感じた今日のできごと。

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