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不思議な発達凹凸のエピソード 人間の不思議さ

発達凹凸。
その特性は、十人十色 百人百様。
一概には言えないのだという。
例えば非常に狭く限定した一分野に於いて年齢不相応なほどに高い能力を示すこともあるのだという。

療育に通ってくる未就学児の中に、掛け算が暗算でできる年中児がいるのだとか。
九九?それくらいなら、寿限無寿限無…みたいに覚える子はいるんじゃない?教えれば。
と思ったが、よく聞いてびっくりした。

中学受験で名の通った塾が作っている算数の問題の掛け算を暗算で苦も無く解くのだという。
小学校高学年の上の子の問題集を。
中学受験問題といえば、大人でも解けないような難問がずらりと並ぶ。

但しその子の場合それができる場面は限られていて、
母親の膝の上に抱かれているときだけなのだそうだ。
しかし、母親はその子に掛け算を教えたわけではなく、やらせたわけでもないのだという。

もともと、人とは、簡単にわかってしまえるような単純な存在ではないし、ましてや『ギフテッド』と呼ばれることもある不思議な特性を持つ子たちが集まる場所であり、一方的な解釈をしては間違えるだろう。

だから、勝手な解釈でこの不思議な現象をわかったつもりになろうとは思わないけれども、

今の社会は人間というものを粗っぽく簡単に一括りにして決めつけすぎなのではないだろうかと、
社会を、一部の権力者の都合で誘導しようとしてはいないだろうかと、
人間とは一般に考えられているよりも、もっともっと繊細で複雑な存在ではないだろうかと、

そういう疑問を持つことは
あながち根拠のないことではなさそうに思えるエピソードだった。

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マンネンロウ
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