性格の不一致
息子とわたしは顔がソックリなわりに性格がまるで違います。
たとえばいま毎晩バイオハザード2を遊んでいるのですが、ゲームひとつとっても全然違うわけです。
遊び方は、わたしが1時間プレイしたあと、息子が1時間プレイするという交代制です。
といっても2人とも別々のセーブデータで遊ぶので、息子はわたしが1時間やっているのを側でじっと見て、終わると息子が1時間やるのをわたしがそばでじっと見ています。
昔、妹とファミコンやったときと同じ遊び方です。
わたしは基本的に初めてのことに対しては慎重です。
なのでバイオハザードも、ホールならホール、通路なら通路、トイレならトイレと、初めて探索する空間は徹底的に調べ、敵がいるならすべて殲滅させて、完全に安全&怪しいところや回収できるアイテムがないかどうかすみずみまで確認してから先に進みます。
ところが息子は違います。
部屋も廊下も全速力で走り抜け、探索も適当です。
危険因子があろうがなかろうがとにかく進む、あとは出たとこ勝負といった感じです。
もう、見てられません。
見てられませんが、息子はゲームがなかなか上手いので、わりと安心して見てられます。
息子は息子で石橋を叩いて粉々にしたあとに再建してからあらためて渡るようなわたしのプレイスタイルには心底呆れるようです。
そんなわけでつい、お互いのやり方に口出ししてしまいます。
息子がわたしの装備を見て、
「持ち物いっぱいじゃん、アイテム見つけても持てないよ、そのガンパウダー配合しないの?」
と言ってるまさにその瞬間アイテムボックスからガンパウダーを取り出そうとしていたわたしが、
「うるさいなあ!!だからいまやろうと思って出してるところじゃん、余計なこと言わないで!!」
とブチギレて言い返したかと思えば、息子がリッカーに見つからないように至近距離をそろりそろりと歩きつつ、目的の扉を通りこして廊下をまっすぐ行ってしまうのを見たわたしが、
「えっどこ行くの?ドアそこにあるじゃん!!」
「わかってるよ!!間違えただけだようるさいなあ!!」
とブチギレて言い返すみたいなことを5分おきにやっています。
そして結局わかったことは
「仲良く遊びたいのなら、お互い、聞かれない限り余計なことは言わない、お互い、好きなようにやるのを相手はただ見守るだけ」
ということでした。
まるで生き方そのものです。
子育てそのものであり、人間関係そのものです。
特にわたしは母親なので、つい、ついつい、ついついついつい息子のやり方に口出しをしそうになるというか正直に告白すると親子の力関係を逆手にとって口出しをものすごくしてきたわけです。
反省ですね!!!!
まだ途中ですが、息子もわたしも結局一度もゲームオーバーせずに進んでいます。
お互いに必要なのは「応援」でした。
当たり前のことでした。
やり方=生き方だから、わたしから見て「こうしたほうがいいのに」と思っても、息子の生き方を見守ろうと思います。
まあ、ゲームオーバーもたまにはいいんじゃないですか!!
人生はだいたい決まってるので、ゲームとちがって挫折はあっても命を取られることはないと信じています。
応援は信じる力のことだし、応援の力は本当に人を助けます。
何なら命を救うことだってあると信じています。
同じ息子を思う気持ちなら、信頼すべきと思いました。
などとnoteを書いているいまこの瞬間、Netflixのジョジョから「人間関係で大切なことは信頼だよ」というセリフが聞こえてくるわけだから、この世界は本当に不思議なサイクルで回っているよなと思います。
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