おぎゃー2

【オギャー No.2】 母体の限界

前回の続き

担当医から掛けられたのは「母子ともに大変危険な状態です。」と、まるでドラマのような台詞だった。

自覚症状は全くない。
私ここまで歩いてきたし、身体も痛くないし、出血もしてないし…母子ともに危険?

担当医
「重度の妊娠中毒症です。」

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妊娠中毒症とは、現在は「妊娠高血圧症候群」と言われています。
長くなるので、詳しくはGoogle先生に聞いてね(丸投げ)

母体や胎児に様々な影響を及ぼし、妊産婦の死亡原因の未だ上位にくる病気です。
私は急激に重症化が進んだ危険なタイプであるとの診断でした。
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入院準備は夫にまかせ、私はそのまま産婦人科病棟へ。
案内されたのは6人部屋の廊下側のベッド。

後の説明で、27週にしては胎児がとても小さく、成長が止まっている可能性があると。危険が伴うため自然分娩は出来ず、産むとしても帝王切開になると告げられた。

担当医
「赤ちゃんにとって、1番いいのはお母さんのお腹の中にいる事です。ですが、お腹の中にいても成長できなければ、それは赤ちゃんにとって苦しい事なので出してあげなければいけません。
そして赤ちゃんが成長していたとしても、母体に危険が及ぶようであれば出す事になります。」

つまりは胎児が成長しているのであれば、母体がもつ間は経過を見るということだ。

担当医
「今日から定期的に検査をし、その結果如何で、今日に明日に手術するということになります。覚悟しておいてください。」

胎児が成長してなかったら、母体に限界が来たら、手術で取り出すことになる。
まだ27週。今出されたら…。

私の頭に最初に浮かんだのは 「」 という文字だった。

それから毎日のように検査をすることになるのだが、入院から数日経たないうちに、私の体調はみるみる悪化した。

画像1

今思えば、あの日病院に行った事は奇跡に近いタイミングだったと思う。
あと数日遅かったら、私と子供は今ここにいなかったかもしれない。


力尽きたので、続きは次回!

【今日の後記】
ずっと暗い話が続きます。
これは創作ではないので、起承転結があるわけではありません。
山や谷があるわけでもなく、特に盛ったりもしません。ただあった出来事を書き残しているだけ。
今笑えるから、書ける話です。

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