こにし塾/Academyかわらばん こいぬの飼い方。第2弾、月齢別飼い方のポイント。
note版 こにし塾/かわらばん第2号の発刊です。
「飼い主といぬやねこたちとの生活に「ほんの少しのスパイスを」を合い言葉に、飼い主さんやいぬやねこたちに少しのアドバイスやサービスの提供で大きな成果をあげていくことができる、適切な管理と清潔な環境を提供することで健やかな生活を送ることができるという意味を込めている「plusWan」。いぬやねこたちを扱うことについては、常に「動物に係るストレス」を考慮しながら最善の方法を取り入れていく必要があると考えています。そのキーワードは『ポジティブ』」。
いぬの月齢別、飼い方のポイント。
いぬは人と同じように、感情表現が豊かであり環境に順応する能力を持ち、学習により考えて行動していく動物です。したがってこいぬの時の生活を侮ってはいけません。しっかりとコミュニケーションを図り、豊かな表現をしていくいぬに育てていく必要が飼い主さんにはあります。
◯生後3ヶ月齢の飼い方のポイント。
・新しい環境に慣れる
・いぬと一緒に遊ぶ機会を多く持つ
・いぬを呼び寄せる練習を何回もする
・首輪や胴輪、リードに慣れさせる
いぬは、生まれて3ヶ月を迎える頃は、多くの場合新しい環境に慣れなくてはいけない時期。あらゆるものを探索し、確認作業をして安全かそうでないか、日常的か非日常的かなど。また飼い主への依存度も高くなり、多くの場合構ってほしいという欲求が高いものです。いぬと一緒に遊んであげる時間を多く取りましょう。そうすることで、感情表現が豊かになり愛らしいいぬに成長していきます。より一層「いぬの名前」を呼んで反応するように教えましょう。オイデの練習などをすることが望ましいです。また、いぬとの生活に必要な「首輪や胴輪」と「リード」をリビングなどで自由にさせる場合には、積極的に着けるようにしましょう。
◯生後4ヶ月齢の飼い方のポイント。
・いぬは何でも口で確認する
・いぬは喧嘩ごっこが頻繁になる
・喧嘩ごっこは攻撃ではない
・おもちゃを使って一緒に遊ぶ
・いぬの噛む行動を叱って直そうとしない
・いぬを呼び寄せる「呼び戻し」の練習をする
・外にお散歩に短い時間でも行くようにする
・飼い主は「楽しい」と思わせるようにする
いぬの生後4ヶ月頃は、とても活発に動き回り、周辺を確認するために探索を始めています。好奇心も旺盛な時期になり、あらゆるものを口で確認したり、喧嘩ごっこが激しくなるのです。この喧嘩ごっこには相手が必要です。その相手は飼い主さんとなります。このころの噛む行動は「攻撃」ではなくコミュニケーションとしての「噛む」行動であり、「叱る」必要はありません。ただし、私たちの「手」はこいぬの噛むものに適しているわけではないので、他のものを噛ませるようにします。ただし「一人遊び」はダメであり、必ず相手をしてあげる必要があります。おもちゃが好きであれば、おもちゃを使って、持ってこさせたり、引張っこなどが効果的です。この時あまりに興奮しすぎてウ〜なんて唸り声を出すかもしれませんが、気にしないでも大丈夫。この時の唸り声は「威嚇」ではありません。でも、興奮のさせすぎは注意してください。この時期は、だんだんと「呼んでも来ない」というようなことが起こりますが、しっかりとごほうびを有効に使いながら「楽しい」ことをいぬと共に行うようにしましょう。
◯生後5ヶ月齢の飼い方のポイント。
・いぬは「怖いもの」などへの反応が強くなる
・いぬの性格がはっきりする
・いぬはこの頃から「吠える」ことが多くなる
・この頃の「甘噛み」は絶好調なもの
・いぬとの共同作業を多くつくる
・お散歩などを有効に利用する
こいぬも生後5ヶ月を過ぎるようになると、自我が芽生え「怖いもの」「危険なもの」への反応が顕著になってきます。いぬの性格がはっきりとしてくる時期なのです。今まで大丈夫だったものが、そうでなくなったり、「いろいろな音」への反応が出てきて「吠える」ようになったりと、今までと違った行動や動作が見受けられるようになります。こいぬの「甘噛み」もピークになっていることでしょう。この時期は多くのストレスを抱える時期でもあるため、より飼い主さんとのコミュニケーションを向上させる必要があります。そのためには「共同作業」を多く取り入れていきます。すなわち「いぬのトレーニング」を始めていく絶好の機会となります。この頃の飼い方のポイントは、「気分転換」「ストレス発散」というようなことを取り入れられる「遊び」をすればよいのです。いぬをお散歩に連れ出す回数を多くすることも有効な気分転換の方法です。
◯生後6ヶ月齢の飼い方のポイント。
・いぬの大きさも成犬に近づき力も強くなる
・いろいろな刺激に反応する
・いぬとの関係性を良くしていく
・飼い主の指示をきくことを教える
こいぬもこの時期になると、動作も力も強くなり飼い主さんもいろんな場面でいぬに振り回されることが多くなってきます。大きさも成犬時に近くなり、可愛さが少し「おとな」になった感じになります。いぬはもともとは猟犬の流れを持っています。したがって、走るもの、転がるものなど「動くもの」への行動や反応が多くなります。そして多くの人社会における刺激に対しても、様々な反応が出てきます。ここで大事になるのは、「関係性」です。新しい環境にも充分慣れてきたこの時期には、「リーダー」を強く意識してくるようになります。いぬは家族で飼っているので「家族全員」がリーダーとなる必要があります。この場合のリーダーは絶対君主という意味ではなく、「言うことを聞く」対象としてのリーダーです。いぬとの生活の中である種の「けじめ」となるように、いぬに指示を出すようにしましょう。そのためには「オスワリ」や「フセ」というような動作を制御する指示を与えてそれに喜んで従ってくれるいぬづくり、すなわち教育をしてくようにしましょう。
こにし塾/Academyが送るかわらばん。第2弾はこいぬの月齢別飼い方のポイント。いかがでしたか。
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