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田舎で農家の嫁になるって、ムリなこと?

こんにちは。
田舎で三姉妹+長男を育てている、アラフォーまんまるです。

独身時代、私はどちらかというと「農家の嫁?いやームリムリ」「子供?二人が限界でしょ~」というタイプでした。
すべて覆っている現状が、自分でもちょっと信じられない、いまだに。

かつて都内でガシガシ働き、独身を謳歌(?)していた私が、なぜ30代半ばになって結婚、出産を経て、田舎で酪農しながら4人の母になっているのか。

考えたところ、人の少ない超田舎で、気のいい義理の両親との同居で、家の敷地内での家業、ということかと。
あんまり理由になってないですね(笑)。

詳しく書きますと、まず、田舎の家は、単純に家の中も外も広い。一番近くのお隣は川向こうで、子供が泣いたりわめいたりしても聞こえる距離ではありません。
なんなら家の中で泣いてても、母屋と離れだとあまりわからない。
子供を育てるにはもちろん、同居という点でも、この環境でなければ、ちょっと息が詰まると思います(玄関も別です)。

また、普段私一人で子供たちを見ていると、正直ほぼ放置状態です。
食事一つとっても、子供たちだけでは遊び食べで進まないし、目を離すとすぐに立ってウロウロしていつまでも食事が終わりません。
なので、食べ終わるまで私も食卓についている必要があるのですが、そうなると一番下の息子がチョコチョコ2階へ上っていったり何かイタズラするのを止めることができません。
円滑に食事を終えるためには、食卓で監督している私の他に、子供をみてくれる誰か(主に義母)の手が欠かせません。
この「ちょっと見ててくれる」というのがとても助かります。
ワンオペだと、何かをしながら「今、誰がどこで何をしているか?」を常に気をつけていないといけないので、人数が増えるとめちゃくちゃ疲れます。というかほぼ無理です。

私は、夏に事故を起こして2ヶ月以上入院していましたが、その間子供たちがつつがなく日々を過ごせたのは、義父母の存在があったから(夫の頑張りももちろんですが、義父母がいなくては不可能でした)。
常に笑顔で子供たちと接してくれる義母には、日々本当に感謝しています。

また、うちは酪農を生業としていて、基本的に家のそばで作業をしています。
土日もない仕事ですが、手が空いたときに子供たちの遊び相手になってやることもできるし、少しの間であれば下の子含めて子供たちだけで家にいても、何かあれば上の子が知らせに来て、すぐに家に戻ることができます。
全員で遠出をすることはなかなかかないませんが、天候次第では、日中、夫も含めて仕事の合間に買い物にいったりもできます。
これは、農家ならでは。会社勤めでは出来ないことです。

それと、私が住んでいるところでは、子育て支援が優れていて、子供たちの保育料、給食費はゼロです(小学校は給食費かかります)。
児童手当もあるので、今のところ、子供が多くて家計が大変!というのはありません(もちろん先々かかってくるでしょうが)。
また、子供が少ないので、地域の人達にとても可愛がられます。色んな人達に見守られているという安心感があります。

以前、まだ長女が産まれたばかりの頃は、都内の便利な場所で暮らしていました。50平米ほどの1LDKで 、買い物や病院など生活に必要な所は徒歩か自転車で行ける距離でしたが、抱っこ紐かベビーカーでの移動で、夏でも冬でも汗だく(自転車はママチャリで、まだ赤ちゃんで乗せられませんでした)。
そのような部屋で親子6人が暮らしていくのは不可能ですし、いくら近所に色々なお店があったとしても、子供4人を連れて歩けるはずもありません。

こちらはどこへ行くにも遠く、完全な車社会ですが、子供が小さいうちは、どこへでも車で行ける方が断然楽です。田舎は渋滞とも無縁で、信号の数も、歩行者や自転車が少ないのも助かります。
移動距離が長いので、ガソリン代は半端ないですけども。

少子化問題が叫ばれていますが、「田舎で同居で暮らす」「農業を生業とする」というのは、複数の子供たちを育てるには、かなり良い環境だと思います。

普通に都心で暮らしていたら、住環境や手の数や経済的な理由などで子供が増えることに尻込みしがちです。また、子供の数に関わらず、習い事や進学先などの情報・選択肢があふれすぎていて、100%子供に手をかけられない自分に落ち込んでしまう気がします。
とはいえ、「田舎で同居で農家で…」といわれても、きっと「ムリムリ!」と思う方が多いですよね。

でも、私の場合は、実際にやってみると案外メリットの方が多いと感じています。
もちろん、義理の両親が本当にいい人で、同居と言っても住まいが母屋と離れで分かれていて、夫が子煩悩、ということも大きいとは思いますので、一概にどんな農家でもオススメ!というわけではありませんが。

意外と田舎の農家の嫁もいいもんですよー、というお話でした。



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