私の思いつき 社会のかたちを空想してみた③ お金の使い方とまとめ
前回( https://note.com/manmarume/n/na86944bcbb56 )のつづきです
最近お金の使い方が変わりました。
そもそもお店も開いていないですし、外にも出ないので単純に支出が減ったというのもあります。主な出費といえば、食費と光熱費くらい。
しかし逆に、家で過ごす時間のために新たに買ったものもあります。例えば、本や、素敵なルームウェア、掃除用品、料理グッズなどです。
なので結局、お金を全然使わなくなったというわけではないのですが、
この期間私は、目的をもってお金を使っていたなーと思いました。
もっと言うと、見栄や、(生命維持ではなくて社会的な)必要性に迫られてお金を使うのではなく
自分のために、自分が自分の暮らしを自分なりに豊かにするために必要なものにお金をかけました。
今までは、
とりあえず会社に行って人に会うために必要な通勤服を(何でもいいわけではないけど)安くたくさん買おうとしていた
でも今は、自分が家で心地よく過ごすための服を自分のために買いたいと思っている。
今までは、今日も疲れて明日も仕事、ご飯をつくる時間も気力もないから買っていたお惣菜
でも今は、自分が食べたかったり作りたいものを選んで買っている。例え自分で作ったものでなくて、テイクアウトだったとしても、自分の時間を彩るため(たとえば籠りっぱなしでどんよりした気分を変えるためとか)に考えて、自分のために買っている。
日々を乗りきるために仕方なくお金を使うという機会が減って、
変わりに、自分の心がちゃんと動いてお金を使う機会が増えました。これに私はお金を使いたい、と思う部分にお金を使えるようになりました。
これはとても自然なことだと思います。
お金を使うモノやコトにその人なりの意味があって、お金を使うことがその人の特別になる。
そうして得たモノや場や時間も特別になる。
自分なりの特別に囲まれて生きることができたら最高じゃありませんか?
この特別というのは、必ずしも高級だとか、希少なものである必要もありません。あくまでもその人にとって意味や価値があるということです。
こんなふうに、心が動くところに、自分の意思でお金を使うことができるような社会にもっと近づいたら素敵だなあと思います。
お金の使い道なんて個人の自由なのだから、「こんな社会になったら素敵だなあ」なんておかしいのかもしれません。
でもこれは、(もしこんなお金の使い方をしたいという人が多いのであれば、)そのみんなで信じ合って思いきって方向転換しないと難しいと思います。
自分の心が動いて自分が欲するものにはちゃんとお金を使いますよということを、ある程度表明して
それを提供する側も、自分たちが提供しているのは誰かの特別なんだという自信を持つ必要があるからです。
モノを売るお店も、場やトキを売る劇場や映画館も
そこで得られるものを特別だと感じる人がいて、その人たちはそれに対してちゃんとお金を払ってくれるという信頼関係のようなものがないと、
特別だと思っていない人たちでもなんでも多く集めてお金を落としてもらえるように、という方向性に向いてしまうからです。ビジネスとして成り立たせることを考えると当然の策ですね。
でも私は、私の理想は(空想だから理想を語るの許してください)
それぞれ特別に感じるものはきっと違うから
それぞれが、自分の特別に対して、心に背かずにお金をつかい
そのお金でお店が成り立つ
という社会です。
①~③を通して、時間とお金の使い方を軸に社会を考えてみました。
もちろん、社会を形作る要素はこれだけではありません。
ただ、今回私が考えたことって結局なんだったのだろうと振り返ると
人が、自分の人生を、自分の心に背くことなく生きられる社会がいいなあということに尽きる気がします。
自分が過ごしたい時間を過ごし
自分が使いたいところにお金をかける
たったそれだけの、シンプルなことです。
だけど、私たちは知らず知らずのうちにそれを諦めていた気がします。どうせ無理だと。
しかし、社会が大きく揺らいだ今の暮らしのなかで
私は自分が本当に求めている生き方を垣間見たし
それは不可能ではないかもしれないと感じました。
現実味のない空想かもしれないけれど、
空想できたということは、実現への第一歩だと信じたいです。
拙い文章ですが、何とか書ききりました。
ふー。次は何を考えよっかな!