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Stray cat. Lost cat.

 ★stray cat  →  野良猫

 ★lost cat  →  迷子猫

 野良猫事情に少し詳しくなった。

 自分の猫が逃走して、探しまわるうちに、おのずと顔見知りの野良猫がたくさんできた。

 深夜、やみくもに名前を呼んで探していると、ガサゴソと出てくる子たち、うちの子ではない。

 それでもすごくホッとして、フードをあげながら「新ちゃん知らない?来たら優しくしてあげて。」などとお願いしてみる。

 新ちゃんは、5年前のちょうど今(11月)の時期に保護した。自分が運営していくカフェの改装前に店の溝に住んでいる彼女を発見、チビでひとりで寒くて放っておけなかった。

 新月の日に関わりのあるその子を、“新月”と名付けた。

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 この子は“べーちゃん” 。一方では“ペロちゃん”。とても分かりやすくて可愛い。新ちゃんと同じキジトラなので、初めドキッとさせられた。

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グレちゃん。そっくりの兄弟は“しっぽ白ちゃん”。

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ハナちゃん。(だったかな?)

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オシドリ夫婦。

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へんな柄ちゃん。(くりちゃん〈マロン〉とも呼ばれていた。)

 お気づきであろうか?みんなわりと太っていることを。野良猫は人に生かされていることを知った。色んな時間に色んな場所を巡っていると、猫餌やりの人のなんと多いことか。猫たちはたくさんの人に与えられている。ちゃんと去勢や避妊もしてもらっている。これは幸運なケースで、やはり野良らしい野良猫も存在している。

 猫餌やりの人々に新ちゃんの迷子のビラを配ると、猫好きなだけに、とても同情してくれた。

 逃走12日目に、新ちゃんに似た子が溝にいた、という目撃情報を頂く。

 親切なその方は、その場にご飯とお水を置いてくださっていたので場所が特定できたが、昼と夕方にその溝を見て声をかけても何の反応もない。この日はくしくも新月で、この場所は、くしくも新ちゃんを保護した場所のすぐそば。

 新月の可能性がすごく高くなる。

 深夜11時、再び名前を呼び覗き込む。

 深夜は人も車もほとんど通らず声は響いた。

 懐中電灯で照らしながら覗く…いた。

 二匹!可愛い顔をした兄弟猫、新ちゃんではない、でも、いた。二匹はじっとしてこちらを見ている。新ちゃんではないと分かり、でも猫には会えてどこかホッとして、何度も覗いて声をかけ、ご飯を置いていった。(見出しの写真)


 新月は、二度、私の夢の中で帰ってきた。「良かった〜!もう本当に良かった!」

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 新月(シンゲツ)

 キジトラ、メス、5歳、避妊済み

 野良時代に重度の猫真菌症により、鼻の皮膚がただれ、犬のようなゴム系黒鼻が特徴。

 お茶目で、甘えたで、人と車を怖がる子。

 よく喋るし、景色を眺めるのがすごく好き。






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