三崎最強ブランドを求めて~三崎恵水産のマグロ~
やっぱり地元で有名なのは三崎マグロ。
三崎マグロは扱いたい。でも僕らはシェフがいないので、生ものを扱うのはなかなかハードルが高い。
そんな中で色々調べていて、見つけたのが、「三崎恵水産」。
三崎恵水産は、マグロ、鮮魚及び水産物の加工、販売を行っている会社で、その中で業務用にマグロの加工販売も行っているとのことで、直接ご連絡させていただきお会いできることに。
僕が三崎恵水産に魅力を感じた理由は、”地元”と”環境”を大事にして事業に取り組んでいたこと。僕らの大事にしている所と重なるし、しかも地元企業ということで、もう間違いないなと。
三崎恵水産のVISIONは
”グローバルにローカルに、次世代につなぐ魚食文化を”
地元から世界へ。そして持続可能な魚食文化。すばらしいなと。
地元と持続可能な魚食文化実現のために、具体的に下記取り組みも行っています。
資源保護
近海メジマグロ(10kg未満のまぐろ)および、資源枯渇化の原因と考える“巻き網船“の魚は一切扱わない。漁獲枠で割り当てられ、しっかりと管理されたまぐろのみ仕入れます。
こうゆう取り組みの積み重ねが、マグロを守ることにつながる!
食の循環
まぐろの加工残渣を使った”まぐろ肥料“を開発し、市内の農家さんへ無償提供。自然からいただいた恵みを最後まで使い切ります。
地元で食を循環させているのがすばらしい!
エネルギー
超低温冷蔵庫に要する莫大なエネルギー消費を少しでもオフセットしたい。2011年の東日本大震災以降、社屋に太陽光発電を設置しました。2020年、第二加工場および冷凍庫を再生可能エネルギーへの電力供給に切り替えました。企業としてRE100達成を目指していきます。
※RE100とは…企業が自社で消費するエネルギーを100%再生可能エネルギーにしようとする取り組みです。
ここまで取り組めるのは、かなり大きい企業。地元にもこんなにすごい企業があったとは。全く知らずに24年間生きてきました。
教育
市内近郊の小学校の社会科見学の受け入れ、食育講義を行なっています。地元の若手や海外研修生を積極的に雇用し、人材教育を行います。まぐろの加工残渣を使った”まぐろ肥料“を開発し、市内の農家さんへ無償提供。自然からいただいた恵みを最後まで使い切ります。
教育は絶対やりたい!見習うべきところばかりだなと。
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ぜひチェック!!
こういった素晴らしい取り組みをされている企業が横須賀、三浦にあることも知らなかったわけで、まだまだ魅力がたくさんあるなと思いました。
改めてこの選択をしたことで、もっと地元が好きになっているし、もっと地元のために何かしたいと思えていて、すばらしい好循環だなと。
実際に加工現場の見学も行わせていただきました。
まずはマグロを四等分にカット。
真ん中の血を削っていきます。
削る工程で出たカスは、肥料として地元の農家へ届けられる。最高の循環ですわ!
そして、最高に綺麗な状態で出荷される。
ここで知らなかったのは三崎マグロの定義。
三崎マグロは”三崎で捕れたマグロ”のことではなく、”三崎漁港であげられたマグロ”だということ。
要は、三崎からでた船が季節に応じて海外含め様々なところに渡航し、そこからとってきたマグロを三崎に持って帰ってきて、三崎から「はい、三崎マグロでーす」といって出したら三崎マグロっていうこと。
だったらどこでとっても一緒じゃん?なんで三崎マグロが有名なの?
という疑問が生まれるが、これは実に簡単で、三崎には日本でトップクラスにマグロが集まるから。
マグロがたくさん集まるということは、それだけ良いマグロも集まる確率も高まるということ。(もちろん、プロがしっかり目利きをして三崎で仕入れているので、ベースの質も高いことは間違いないですが。)
その圧倒的漁獲量=三崎マグロのブランド価値を高めている。
これだけ三崎マグロ食べてきてこんなことも知らなかったなんて恥ずかしいったりゃありゃしない。
でも三崎恵水産に来なければ、俺は一生「あー、やっぱ三崎で捕れたマグロはうめーなー。(あながち間違ってはいないが)」とか言って、死ぬまで勘違いしてたんだろうなと思うと、やっぱり余計に恥ずかしい(笑)
あと、三崎マグロのすごいところは加工技術と冷凍技術。
船で漁獲した時点で、マグロの鮮度は徐々に落ちていく。
でも三崎マグロは船の中で即瞬間冷凍することで、数年たっても変わらない鮮度を保つという。(なにそれ、すごくない?)
ほんと圧巻の加工見学でした。
ただ、僕らがメインで扱うのは、まさかのマグロを加工した揚げ物類(笑)
ただ、マグロの中でも揚げたほうがおいしさが際立つ部位もあるわけで。
タルタルかけてビールがっつくのももちろんありだけど、ソース変えてワインと合わせたり、泡でぐびっといくのもいいね。
妄想を具現化するために、本日も楽しく、自由に、全力で頑張っていきます。
ではまた!